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 このページは、遠坂鉄道業務日誌のバックナンバーです。ここにはNo.0011,0013,0017,0020を収録しました。他のバックナンバーと最新の業務日誌はこちらをご覧ください。

業務日誌バックナンバー
[No.0011] 平成11年9月17日(金) 「あんそく鉄道・瀧川 聡氏を偲ぶ」

 VRSニュース欄などですでにご存知の方も多いと思いますが、 去る9月9日にあんそく鉄道の瀧川 聡氏がお亡くなりになりました。

 あまりに突然の出来事に、訃報の第一報が頂いたときは、 「瀧川さ〜ん、悪い冗談はよしてくださいよ〜」と信じられませんでした。
 同じVRSで活動を共にした仲間の死を悔やむと同時に、 今後のあんそく鉄道の業務を考えると目の前が真っ暗になります。 特に弊社は、あんそく鉄道と路線が接している箇所も多く、 列車の運行などで協力しあう部分も多かったため、 そのあんそく鉄道トップの突然の訃報は、大変なショックでありました。
 8月29日に会食した際には、 次回ダイヤ改正で常磐線の急行「ときわ号」を当社太田線・東京駅へ乗り入れさせる計画なども話し合い、 また、わけあってインターネットに接続できない環境にありながらも、 ご自分のMacの中にあんそく鉄道のホームページをお作りになられていたことを考えると、 この度の逝去をご本人もまったく予期しておられなかったのだろうと思われ、 さぞ悔しい思いであっただろうと推察いたします。

 今後、あんそく鉄道の業務の在り方については、残された私たちの間で何らかの話し合いを持つことになると思いますが、 できることならば故人の遺志を受け継ぎ、「あんそく鉄道」の社名はそのまま残していきたいと願っています。
 また、氏がお作りになられていたであろうあんそく鉄道のホームページは、 いずれ近いうちにご家族のご了承を得て、公開させて頂きたいと考えております。
 さらには、氏が編集されていた「Anti E 第6号」についても、 できることならば原稿をお預かりしてきて、出版できれば・・・と思います。 その節は他社の皆様にもいろいろとご助力を願うかもしれませんが、 どうかよろしくお願いいたします。

 最後に、私たちがVRSを盛り上げていくことを、 亡くなられた瀧川さんも一番に願っていることと思います。志半ばで倒れた氏の分も、 残された私たちが存分に盛り立てていきましょう。

      「レクイエムとは、涙の花をたむけることにあらず。
      残された者が今を生き、明日を生きて、
      おのが道を希望の輝きで照らしてみせること」


 #今日のアイコンは、瀧川さんがこよなく愛したJRの12系客車を特別に作成してみました。 青い車体に白い帯がよく映えます。


[No.0013] 平成11年9月21日(火) 「オーロラエクスプレス、西暦2000年問題」

 はじめに、西暦2000年にコンピュータが誤作動すると予測される、 いわゆる「コンピュータの西暦2000年問題」ですが、 当社では輸送の安全上、最重要課題と位置づけまして、 会社を挙げて対応に取り組んでおります。
 まず、鉄道制御システム関係では、 変電所の管理システムを2000年問題に対応したものに更新を完了。 列車の運行を司る電子連動装置や自動列車進路制御装置につきましては、 中央制御装置、プログラム、マイクロチップに至るまでの、 メーカによる調査を実施し、問題のない事を確認しました。 さらに、模擬テストによる総合確認も終了しております。
 その他、特急・急行券などの座席予約システム、各種乗車券の発売システム、 自動改札機などの駅務機器は既に対応を完了しております。 また、車両に搭載されているマイコンについては、日付機能を使用していないので、 問題ないことを確認しております。

 さて、それでは何故、オーロラエクスプレスに西暦2000年問題が起こりうるのでしょうか?  1999年の大晦日、「オーロラ〜」がストップ?  いやいや、運行管理システムに問題がないことは前述のとおりです。 それじゃあ・・・
 ・お客様の予約がチャラに?
 ・食材が確保できず、ディナーがインスタントラーメンに?
 ・シャワーのお湯が突然水に?
   いやいや、そのどれも心配無用です。

 「オーロラ〜」は東北旅客鉄道(JR東北)の「カシオペアエクスプレス」とほぼ隔日の 交互運行を行っておりますが、 実は2000年の運転計画立案に際し、2000年の暦が入手できず、 運転計画が立てられないといったピンチに窮したのでした。
 これがつまり「オーロラエクスプレス、西暦2000年問題」です。

 ご存知の通り、祝日法が改正され、 「成人の日」と「体育の日」がこれまでの1月15日・10月10日から、 1月および10月の第2月曜日へと変更されました。 また、春分・秋分の日は年によって前後します。 加えて2000年はうるう年。 これらの要素が絡み合いまして、運転計画をより確かなものとするために、 正確な暦を入手する必要があったのです。

 幸い、インターネットで「2000年カレンダー」を検索したら便利なサイトが見つかりまして、 改正祝日も含めて正確な暦が入手できました。 共同運行相手であるJR東北のご了承も得て、 本日、2000年分の「オーロラ〜」「カシオペア〜」の運転日一覧を発表させて頂きました。 時刻表ページの「オーロラ〜」備考欄の「運転日注意」をクリックするとご覧頂けますのでどうぞ。

 オーロラエクスプレスでは、みなさまのご利用を心よりお待ち申し上げております。 


[No.0017] 平成11年11月2日(火) 「迂回運転」

 皆さんご存知の通り、先月末に東北地方を襲った集中豪雨により、 当社とも関係の深い東北旅客鉄道鰍フ東北本線が、二戸−八戸間で不通になっています。
 同線は東京と東北・北海道を結ぶ重要な幹線であり、特急をはじめ列車本数も多く、 また貨物輸送でも大変重要な役割を担っており、 今回の災害による影響は計り知れないものがあると察しております。

 そこで現実界では既に、 上野−札幌間を結ぶ寝台特急の一部が、上越・羽越・奥羽線経由で迂回運転されるなど 臨機応変の処置が採られていますが、私たち架空鉄道の世界でも、これを見習って 早速迂回運転の手配をしてみました。

 ご存知の通り、現実界の上越線経由に相当する迂回路は、 遠坂鉄道の世界では当社のわたらせ渓谷線・尾瀬線がその役割を果たしており、 東北旅客鉄道からの要請と前後して 寝台特急「北斗星1・2号」の臨時迂回ダイヤを作成しました。

 両線とも単線区間を有する上に、列車本数の多い夕方・朝間帯に通過することから、 定期列車の合間を縫っての迂回ダイヤの作成は困難を極めました。 ですが、現実界での出来事に基づいたリアリティのある設定目的と、 時事ネタならではの限られた時間内での作業要請に、 ある種の不思議な快感を覚え、なかなか楽しい気分を味わえました。 また近いうちにどこかで、 線路が流されないかな〜なんて、 当事者に聞えたら怒られそうなことを考えてしまいます(笑)。 すみません、不謹慎でした。

 なお、迂回運転の詳細については、 VRSホームページ のニュース欄に掲載されています。

 ちなみに、迂回ダイヤの作成が終わった現在は、 仮想鉄道[(C)大野岳夫]というソフトに迂回「北斗星」のダイヤを入力し、 普段は走らない路線を行くブルートレインの姿を見て楽しんでいます。
 時刻は17時42分。太田線・妻沼駅で運転停車中の「北斗星1号」を、 定期の特急「わたらせ131号」が追い抜いてゆきました。


[No.0020] 平成11年11月28日(日) 「車両デザイン」

 ここ一週間ほど、方眼紙と格闘の日々が続いています。 でもスジ引きではありません。実は車両の設計図を描いているのです。

 以前、このコーナーでも宣言しましたとおり、 故・瀧川さんの後を継いで「Anti E 第6号」の編集をこの私が担当しておりますが、 表紙に使用するあんそく鉄道257系急行形電車を、 無い腕を奮ってデザインしているわけなのです。

 手掛りは瀧川さんが生前に残された数行のメモだけ。 これをもとに、外装はもとより車内の割り付け・車両性能に至るまで、 ありとあらゆる事項について、 故人の考えていたことを想像しながら形にしていくことは、 なかなか大変な作業です。 故人の思想を活かし、私の思想をいかに排除するかが鍵となるわけですが、 人間というもの、なかなか自分の主観から離れて物事を考えるのは難しいものです。

 まず先頭車の前頭形状ですが、 これについては故人のメモに比較的具体的な記述があり、 某大手ゲームソフトメーカの絶大なるご協力を得て(ウソウソ)故人の遺志どおり、 あるキャラクターを思わせるデザインにそれなりに仕上がったかなと、 私は自負しております。少なくとも霊前に供えられる程度のものは作ろう、と 心に決めておりましたので、それからすれば大分健闘しました。

 次に車体の塗り分けですが、こちらもメモがあり、 おおまかな色の指定がしてあるので、それに基づいてああでもない、 こうでもないと、いろいろと試してみるのは楽しい作業でした。 昔は線画を大量にコピーしてきて、 色鉛筆で片っ端からこれはという塗り分けを試してみたものですが、 今はパソコンという便利な機械があるので楽なものです。 色の変更など、塗りつぶし機能でワンタッチですものねぇ。

 調子に乗っていろいろ塗っていたら、カラーパレットを不用意に触れてしまい、 とんでもない色で車体が塗られてしまいました。
 でも、これが案外よかったりするから面白いものです。 青はどうかな? いや、赤の方が・・・と、こうなると故人の意向はどこへやら、 257系の“塗り絵大会”が始まってしまいました。

 なかでも面白かったのは、架空鉄道各社の代表的な塗り分けを試してみたものです。 折角ですので、一部をご覧頂きたいと思います。
 さあ、どれがどの会社のカラーだかお分かりですか?

  
  
  
  
  
  

 まず一番上が、正真正銘のあんそく鉄道257系カラーです。 故人の好きだったオレンジがよく映えます。
 2番目は、ツートンカラーはどうかな?ということで、 TAKO電鉄の特急「ドルフィン」塗装を試してみました。
 3番目は、少し手の込んだ塗り分けに挑戦。 信州ふれあい鉄道の21系急行「赤倉」カラーです。 アクセントで配されたイエローラインがなかなかグッドです。
 4番目は、新潟旅客鉄道の259系カラーです。ステンレス車ということで グレー基調の車体ですが、ステンレスの質感がうまく表現できませんでした。 でも、それを誤魔化すかのように窓周りをブラックしたのが効を奏して、 落ち着いた仕上がりをみせています。
 5番目は、言わずと知れた関北バイオレットに白ラインの塗装。 帝国の技術が冴えてます!?。
 最後は、当社の100系「わたらせ」カラー。 “赤”と言う色はなかなか扱いにくい色で、 塗る面積が大きいと重たく感じてしまいます。 この塗装ももっと軽快な感じが欲しかったのですが、 6つのサンプルの中では一番野暮ったく見えるかもしれません。

 さて、サンプルを画面に並べて一人悦に入っていると、 いつの間にか背後に親が立っていて
「お前、何ニヤニヤしているの?」
と言いました。
 自己満足の世界に格好の鴨がやって来た、とこれ幸いに、 早速親を捕まえてどの塗り分けがいいか聞いてみました。 結果は・・・新潟旅客鉄道259系カラーが似合うとのこと。 瀧川さん、すみません。まだまだ私の工夫が足りないようです。m(_ _)m

 ついでに、
「僕の本命はどれだと思う?」
と問うと、一発で100系わたらせカラーを言い当てました。
それはそうでしょう。 ウチ中に東武18型の写真が飾ってあれば、 どんなに鈍い親でも倅の好みくらい分かると言うものです(笑)。



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