シンガポール もうひとつの出張報告書

97年11月12日〜97年11月16日

 前日より香港へ入っていた私は、旧・啓徳空港からシンガポール航空でチャンギ国際空港に向かった。
スチュワーデスのお姉さんがとてもきれいだったのが印象的。
エキゾチックな民族的コスチュームで、さりげなくボディーラインを浮き立たせていて、これがまたなかなか・・・ってオヤジだねぇ、俺も。

世界一きれいだと言われる空港を出て、タクシーで市内へと向かうのだが、その風景の美しいこと!

広々とした道路の両脇にはヤシの木が並び、ぬけるような青空の下、いたるところに赤い花が咲きみだれている。
こんなところで仕事なんかやってらんないよね!

ちなみにこの日、現地で合流した椿というちょっとオツムが可哀相なおじさんが、日本食を食いたがって仕方なくカツ丼を食った。

なんでシンガポールくんだりまで来て、カツ丼食わなきゃなんないんだよ。
こんな脳髄の腐ったおじさんと明日から仕事をしなくちゃいけないなんて、可哀相なオレ。
でももっと可哀相なのは、そのオジさんととホテルが同室の篠田さんだろう。
彼は結局この日、私のホテルに居候にきた。

ところでシンガポールのメシだが、あまりパッとしなかったような。
マレーシアンテイストの中華料理といったような感じかな。
なんかあまり印象に残るものがなかったなぁ あ、でもカレーは南国風で良かった。

コーヒーは美味かった。
とはいっても毎日同じところで飲んでたので、ほかは知らないが。
あまり柄ではないんだけど、洒落たオープンスタイルのカフェで、太陽が燦々と降り注ぐのを、かろうじてかわした日陰で口にする熱いエスプレッソ。
これが日課になってしまった。

しかしきれいな街だ。 東南アジアとは思えない。
豊かな太陽、咲き乱れる花、広い道路とゆとりのある町並み。
物価こそ決して安くはないが、理想的な文明者社会とはこういうのかも知れないなぁ・・・
などと思いつつも、実はオレの心はまだ、何か納得いかないようであった。

 そんなオレの心を満たすもの・・・やっぱりあったよ! そうだろ? なきゃおかしいだろ? 東南アジアだろ? そう、屋台、インド人街、そして売春地帯。

屋台街はそこそこ清潔で、中華メイン。 これならほかの国の屋台のメシがちょっと苦手という人でも食えるかもね。
俺達はスーツだったが、ここの屋台ならスーツでも行けるね。
でもやっぱりG-パン・T-シャツだったら、もっと楽しかっただろうな。

インド人街。 ここは残念ながらタクシーの中から見物しただけ。 
タクシーの運ちゃんが「危ないから降りないほうがいいよ」といって降ろしてくれなかった。
まぁオレはともかくとして、同行者もいたので諦めた。 薄暗い路地にインドオカマの街娼がたくさんいてちょっとイヤだった。

そして売春産業。 これは私の知るところ、大雑把に分けて2種類あるようだ。 
香港のような典型的なアジアンスタイルと言えば、わかる人はわかると思うが、
まずひとつは、カラオケクラブのタイプで、個室というか、仲間だけでひとつの部屋を借りて、その中でカラオケに興じる。 
当然、ホステスがつく。 ここで気に入れば交渉次第でその娘を連れて帰るというもの。 私には手が出ないほど高いらしい。

もうひとつは置屋というか売春宿のタイプ。
町外れに、日本風に言えば赤線地帯のようなとこがあって、その一帯は置屋とラブホテルのみ。 
しかし、ここらの店はちゃんと政府の管理化にあるらしく、整然と区画され、軒先には番号が掲げられており、妖しげなピンクのライトが灯っている。
そして、エイズ対策として3ヶ月に一度、定期的に検査を受けることが義務付けられているらしい。
女の子たちはガラス張りの部屋で待機しており、客はそれをみて選んで上の部屋へ上がっていく。 
女の子は大半がタイ人かマレーシア人のようだ。

表向き綺麗な国でも、やはり公然と管理売春が行われているわけね。
いまさらキレイ事を言う気はさらさらないが、こういうところを見てこそ、その国の奥が見えてくるというものだろう。

もっと書きたいことがいっぱいあった気がするけど、さすがにずいぶん前のことなんでもう忘れちゃった。
ので、これでおしまい。