突撃潜入レポート!
神田のヤミ金融の実態に迫る


東京は千代田区のビジネス街、神田。
この街には多くの銀行などの金融機関やサラ金が林立している。
この街の電話ボックスに入ると「来店不要! 即決・50万円まで」とか「他店で断られた方OK」などのビラが所狭しと貼られている。
ある日、知人から「あれは無許可の違法営業だよ。 極悪だよ。」という話を聞いた。
まるで劇画「ミナミの帝王」の萬田銀次郎の世界だという。
早速、わたし達は潜入捜査を開始した。


平成12年3月某日
JR神田駅で友人と待ち合わせした私は、早速電話ボックスに入り問題の、ビラ回収を行った。
どれも書いてある内容は似たり寄ったりで、冒頭に記したとおり、「来店不要!即決・50万円まで」とか「当社独自の審査基準により、ブラック・他店で断られた方OK」、「自営・水商売・主婦の方歓迎」など、甘い言葉が並べ立てられている。
もちろん、お上の認可番号などは記されておらず、当然、「株式会社」や「有限会社」などの文字も見当たらない。
私達は近所の喫茶店に入り、それらの怪しさ極まるビラの中の1個所に電話をかけた。

「もしもし?」
相手は社名も告げずに電話に出た。
しかも電話は、周囲の雑音から察するに携帯電話に転送されているようだ。
「あのう、ビラを見て電話したんですが・・・」
「あぁどうも、うちは短期だよ。」
「えっ? 短期というと・・・?」
「長い間貸すんじゃなくて、1週間とか2週間で返してもらうことになるね。 利息ははっきりいって高いよ。」
「はぁ、どのくらいですか?」と尋ねると、
「いくら借りたいの?」 と聞かれたので、とりあえず「20万円を2週間くらいなんですが。」と答えると、
「最初はそんなに無理だね。 5万円位からだね。」といわれた。 早くもビラの内容と違う。
「じゃぁ5万円で」と答える。
すると、回答はこうだった。
「だいたい倍だね」
「えっ?」
「だから5万円借りたら返す時は10万円ということだね。」
なんという高利だ! いったい年利にしたらいくらになるのだろうか。
「どうすんの?」と聞かれたが、もちろん断った。

その後、他のビラにも電話を掛けてみたが、内容的にはほぼ同じだった。
しかしこれは凄まじい。
劇画「ミナミの帝王」は、トイチ(10日で1割の利息)だが、こんなの目じゃない結果が返ってきた。
もっと突っ込んで取材(?)をしたかったが、これ以上聞くためには、実際に借りざるをえない状況になりそうだったので、
さすがに断念した。