|
Odissiの演目
Odissi には、いろいろな種類の曲があります。
まず、ヌリッタ(ストーリー性がない踊り)
ヌリッティヤ(ストーリーがある踊り)の二つに別れます。
こう書くと分かりにくいですが、ヌリッタは
純粋に「踊り/ステップ」を見せる踊り。
ヌリッティヤは、「手の動き、身体の動き、表情などを
使って、物語を表現する」踊りです。
そして、踊られる順番があります。
*Mangalacharan(マンガラチャラン)*
オープニングに踊られます。大地の女神に花を捧げ、
踊りの成功を祈願します。
マンガラチャランにもいろいろ種類があって、
曲目によって称える神がかわって来ます。
もっとも有名なのは、ガネーシャ神に捧げる踊りですが、
他にもサラスワティ神、シバ神、ビシュヌ神に捧げる踊りもあります。
*Batu Nrutya(バトゥー・ヌルッティヤ)*
Odissiの代表的な曲の一つです。
odissi で使われる動きが集約されていて、
Odissi独特の「彫刻のようなポーズ」が沢山出てきます。
曲の中には、ビーナを持ち、笛を吹き
マンジーラ(小さなシンバル)を叩き、両面太鼓を
叩く、、、というさまざまな動作が出て来ます。
Odissiを始めてで最初にぶつかる「難しく長い曲」です。
odissiの他の流派の中には「バトゥー」という
演目がない流派もあり、そこでは同じくヌリッタの曲で
「スタイ(sthai)」という曲が踊られます。
私は違うグルジィのスタイルのスタイを見た事がありますが
バトゥとは偉く雰囲気の違う曲でした。
でも、バトゥーも、スタイもodissi特有の彫刻のような
ポーズがたくさん出てくる曲です。
*パラビ(Pallavi)*
「パラビ」という言葉には、「つたのようにからみ合う」という
意味があり、その言葉が示すように、曲も複雑な
リズムとメロディーがからみ合って構成されています。
そして、曲が進むにつれてスピードがあがっていくのも
パラビの特徴で、曲の始めからは予想もつかない早さに
なっていくものもあります。
(訂正!odissiの曲は全体的に後半に向けて早くなりますね~)
*アビナヤ(Abinaya)*
アビナヤは、「身ぶり」をあらわし、このジャンルの曲は、
ストーリー性があります。踊り手は、時にはストーリー上の役に、
時には語りべにならなくてはなりません。
代表的なものは、dashabatar (ダシャバタール/ダシャバタラ)
と呼ばれるもので、ビシュヌ神の10化身の物語りです。
他にも、ラリタ・ラバンガ、チャンダナ・チャルチタなどありますが、
サンスクリット語で歌われているこれらの曲は
主に12世紀の詩人、ジャヤ・デーバの「ギータゴービンダ」という
詩の一説を引用しています。
*モークシャ(Moksya)*
モークシャは、「解放、解脱」をあらわします。
odissiでは最後に踊られる演目で、神と人が一体になる事を
祈る踊りです。
Gita Govinda
Gita Govindaは、12世紀の詩人
Jayadevaによって書かれた詩集です。
サンスクリット語で書かれたもので、Odissiの
演目の多くは、Gita Govindaから引用されています。
インドでは広く知られているJayadevaですが、
その人生にはとても謎が多いと言われています。
最初は、Dashavatara(ビシュヌ神の10化身の物語)から始まりますが、
その後は主にラーダとクリシュナの恋物語がメインで、とても叙情的です。
しかし、クリシュナ=ビシュヌ神、ラーダ=ラクシュミー(ビシュヌ神の神妃)と同一視されているので,Gita Govindaは
クリシュナとラーダの物語りであると同時に、
ビシュヌ神とラクシュミー神妃の物語でもあるとも言われています。
Odissiの演目では、1曲の中に詩の中の一説を何回も繰り替えしたり
している部分もあるのですが、凄く短い詩(3行や4行)から
踊りを考え出してしまうインド人の想像力には驚くばかりです。
オリッサという土地は砂地も多く、東南アジアの様な
森林が広がっているわけではないのですが、詩の中では
本当に豊かな世界が広がっています。
その世界の中で、クリシュナを追い掛けるラーダ、
美女達と戯れるクリシュナ、浮気を知り悲しむラーダ、
それを見つめるサキ(友人)達、
そして、自分の行動を後悔するクリシュナ、、、、
美しく、そして妙に人間的(?)な彼等がそこにいます。
サンスクリット語は、日本ではあまりなじみがないのですが、
現在、日本語版Gita Govindaも発売されていますので、
サンスクリット版と一緒に読むと、その世界がより
理解出来るのではないかと思います。
|