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ベトナム陶磁器を語る用語


日本語
英語
説    明
安南焼 Annamese    ベトナムの焼き物の総称として用いられている言葉。
  現在のベトナムと中国との国境付近は、その昔Annamと呼ばれていた。ベトナム北部では、質の良い陶土が多く採土されていた(いる)そう。日本では、ベトナムのやきものは、主に茶陶として、古くからこの名称で親しまれてきた。
   英語の“Aannamese”の名も、実は日本語「安南焼」の音読みからつけられたもので、1954年に奥田セイイチ氏が、初めてベトナム陶磁器について集大成した書物「安南陶磁図鑑・安南焼」に由来する。
   しかし、この安南焼/Annameseという言葉、当のベトナム人にはあまり好まれていないそうである(国名の由来などから)。  なので、良識的な文献等ではベトナム陶磁/“Vietnamese”という言葉をを使う例が多いようである。
南蛮焼     東南アジア一帯から輸入された陶磁器の日本における総称。
  中世あたりから輸入され始めた無釉焼しめの雑器など。
ベトナム産に限らない。侘び茶が確立されたころ(桃山時代)、茶陶として見出されたころからの呼称。南蛮という言葉は、もと中華から四夷を称して、東夷・西戒・北  ・南蛮と言ったのがおこりで、漠然と南海方面をさす。
ベトナム青花 Blue-and-White  =ベトナム染付

ベトナム染付

安南染付

 

Blue-and-White

 

染付とは、白磁の釉下にコバルトで絵付けを施した磁器のことで、中国では青花と呼ばれる。ベトナムの場合、当初は素地は陶器質、そして半磁器質になり磁器質へと移行してゆく。安南の染付は、特徴とされる釉薬は灰分が非常に多く流れやすいため釉下の染付も流れていしまうことがある。(⇒絞り手
  ベトナム におけるコバルトを使用した青絵付けの始まりの時期については、はっきりとは解っていない。  ベトナム本国においては、琉球(沖縄)で発見された
青花の陶片を証拠とし、14世紀後半にはベトナムにおける染付は始まっていたという見解がある。  一般的には、1407年の中国・明朝のベトナム侵攻前後に、中国陶工の移住などがあり、その頃からではないかという見方が多い。
絞り手 SHIBORI   釉下の染付が滲み流れてしまっているもの。
藍染めの絞りに似ていることから、この名がつく。 安南染付によくみうけられる。
蜻蛉手
(とんぼて)
     絞り手の一種。
   蜻蛉(とんぼ)のような絵付けが施され絞り手・安南染付茶碗がこうして呼ばれるよう になるが、のちに染付が滲み文様が不鮮明な安南染付茶碗の総称として使われるようになる。 本来の蜻蛉手は日本でのみしか見られないことから、当時の日本の茶人がベトナムに注文していたのではないかと見られる。17世紀後半に渡来したものが多いが、詳しい輸入経路・製造窯場などは不明な点が多い。
セラドン Celadon
青磁(緑色灰釉)の西洋における呼称。
  (釉薬に含まれる微量の鉄分が、高火度に還元されて青緑色となったもの。)
   中国人研究者等の中には、“Celadon”という言葉を用いることに難色を示して単に“greenware”と表記する方も少なくない。  しかし、英語圏における陶磁器業界では、焼成前の生の状態の作品を一般的に“greenware”と呼んでいるので、混乱を避けるため、西洋人は「緑色灰釉」のやきものをCeladonと呼ぶんだそうである。   ちなみに、"green-glaze"は緑釉(鉛の釉薬。織部みたいな。)のこと。
 
五彩  
赤・青・黄色などを使った絵付け。
中国で確立された技法。
黄釉褐彩
(鉄絵象眼)
brown inlay  李朝時代後半から陳朝にかけて12世紀末頃に焼かれた陶器。
 ベトナムの独自性をもつ最初のやきものとも言われる。
北宋末期の磁洲で使われた「掻き落とし技法」に酷似した技法を使いデザインは福建省北部の鉄絵を参考にしたのではないかと考えられる。 成形後、素地に白化粧を施し、表面に文様の輪郭を深い刻線で描く。全面に黄色釉を施し、文様の輪郭線の内側の釉を掻き落とし、その部分に褐釉を埋める装飾技法。
チョコレートボトム chocolate botom
バッチャン Bat Trang   ハノイの南に位置する陶器の村。(窯所)
15C頃から現代まで続く窯所。 

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