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  一通の封筒が・・・

 ある日、我が家に一通の封筒が市選管から送られてきました。
 中を見ると「あなたは、検察審査員候補として選定されました。」と書かれた紙が入っていて私の職業を問う調査票を返送するよう求められていました。
 てっきり「新手のサギか?」と思い、放っていると再び選管から連絡が入り「送った調査票は返送して欲しい」とのこと。あれこれ伺うと本物でした。

 私は「検察審査員」なるものには、なりたくなかったので「ご辞退申し上げます。」と伝えたところ「これは法律で決められたもので、断る事は出来ません。」と言われ、
 「それから今は一次選定段階で、検察審査員に決定したわけではなく候補者の中から更に選定を行い決定します。」との事で 【私には当たらないだろう】 と思っていました。

※後で判ったのですが『検察審査員』にはなれない職業の方(例えば弁護士や国会議員さん)を一次選考の段階で外す為の職業調査票でした。

※最終当選後も仕事の都合(長期海外出張等)、病気の方、65才以上の方等は、正当な理由としてお断りすることは出来るそうです。私の場合は一切該当せず、お断りする事は出来ませんでした。




  再び封筒が・・・

 この事をすっかり忘れていた10月のある日、一通の分厚い封筒が選管から私の元へと再び送られてきました。
 まさか!と思いつつ開封するとその中には「あなたは、検察審査員として選定されました」と書かれた紙が入っていました。・・・・・当たった。当たってしまった。のです。

 私が住む地域の有権者数は約20万人。その中から毎年44人が選ばれているとのこと。どうせなら宝くじに当たって欲しかった。
 いきなり「あなたは検察審査員です」と言われても、それが何を意味するのは判りません。
 この事を会社の同僚に尋ねても、知る人は誰も居ませんでした。(家内も)  




  検察審査員て何?・・・

 同封されたパンフレットによれば【選挙権を有する国民の中から選ばれた11人の検察審査員がいわば一般の国民を代表して検察官が事件を起訴しなかったこと「不起訴処分」のよし・あしを審査するのが主な仕事】らしい。(現時点ではよく理解していません。)

 実際に、この再調査により罪が確定して刑務所へ送られた事件もあるとのこと。つまり「弱いものの味方。スーパーマン並の活躍」が期待されているかも知れません。  




  検察審査員の活動は?・・・

 中身を見ると、不謹慎(?)ながら面白そうな仕事のようです。最初の会合は11月ですからあと二週間有ります。もう少し『検察審査会制度』を調べて、私に出来る範囲でやってみようと思います。(全国201ヶ所で合計2211人が活動している事となります。)
 詳しくはこちらをどうぞ。(裁判所のHPへ勝手にリンクしました。が・・ご容赦下さい。PRの為です。)
 任期は半年間で、私の場合『2003年11月〜翌年の4月末迄』が任期となります。

 審査会の会合は平日の昼間に実施されます。当然会社を休む事となり、その場合は「公民権の行使」として堂々と休むことが可能です。就業規則にもちゃんと書かれていました。
 選管からの文書にも会社宛のものも有ました。「○○の○べぇ〜は、検察審査員に任命されたので会合がある日は会社を休ませなさい。」と書かれた紙が入っていました。

 もし、この会合を正当な理由無く休んだ場合は、罰金刑となります。犯罪者か?。選挙と違い棄権する事は出来ません。心して対応しなければならないのです。

※なんと!! 検察審査員には【日当と交通費】が支払われます。でも額は期待しない方が良いでしょう。




  一回目の会合は?・・・

 11月14日に開催されます。当然中身の公開は御法度でしよう。しくみの話しは構わないと思います。この日は『議長の選出』が議題のようです。

 11名の検察審査員の内今回、半分の方が入れ替えの為任命されました。一度に全員が入れ替わると運営が上手く行きませんから、半分毎入れ替わりで、議長は入れ替わらなかった先輩方の中から選出するそうです。
 (3ヶ月毎に半分の審査員が、入れ替わる事となります。3ヶ月後には私も先輩です。)

 今はペーペーの新任者ですから、最初は耳をかっぽじって話しを聞くこととしましょう。
 今日はここまでとして、又何か進展が有りましたら更新致します。  2003.10.31  




  一回目の会合が有りました・・・

 11月14日の金曜日に開催されました。裁判所へ到着すると既に幾人かの方が着席されていました。入れ替えられた新任は、補欠の方1名を含め7名。男性は私ともう一方。女性が5名でした。見たところ20代〜60代まで色とりどりです。

 はじめに行うことは、宣誓書の読み上げです。裁判所の支部長さんから審査官の心得を頂いた後、用意された宣誓書を私が代表として声に出して読み上げました。『わたしは、・・云々・・します。』これで儀式は終了。晴れて検察審査官の仲間入りです。

 今日最大の議題は「委員長の選出」です。11月からの三ヶ月間は先輩方の中から選出します。その次の三ヶ月間は同期の方から選出する訳ですが、偶々私が宣誓書を読み上げた関係か、指名されてしまいました。まっ短い間ですから快く引き受けましょう。

 初日は特に事案も無く、PR用のビデオを見て「勉強会風」で終わりでした。本当にビデオのように上手く行くのでしょうか。少々心配です。ちょっと気にしていた報酬は一万円札の半分くらいです。残念ながら銀行振り込み。嫁さんに取られそうです。とほほ・・・・

 次回は12月の9日です。内容は・・・裁判の傍聴も有るそうです。    2003.11.18 追記  




  二回目の会合です。・・・

 ようやく冬らしい気温となった12月9日の火曜日に開催されました。この日の審査会は1件の案件が有りました。が・・・事件として取り上げられていない事案で有ったため「却下」と言う形での議決です。これは問題なく・・・・しました。

 その後、裁判の傍聴を行いました。覚醒剤使用に関するものが一件と、無免許運転が一件です。裁判官の裁きを期待しましたが、判決は後程行われることとなりました。また、覚醒剤に関する判決も2件有り、有罪として○○年の懲役が言い渡されました。

 初めて見る裁判です。テレビドラマでは有りません。感想は「裁判官は凄い」と感じましました。一言が重いですね。人の人生に直接関与する仕事です。心身的なご苦労は大変なものだと感じます。一方検察側、弁護側は思ったよりも事務的な感じがしました。

 特に弁護士は、被告の敵ではないかと感じるような質問も有り「おやっ」と感じる部分も有りました。恐らく裏に深い意味が有るとは思いますが、うさんくさい感じもしました。(回りくどい、他意のある質問のようにも感じました。)良い弁護士を選ぶ方法は有るのでしょうか?

 二つの裁判共に、母親が証人として参席されていました。我が子の温情判決を引き出そうと必死に説明していたのが印象的でした。 もし私が被告となった時親はどの様な態度をとるでしょう。また我が子が被告となった時、私は・・・色々と考えさせられる1日でした。

 次回は来年2月の20日金曜日です。内容は・・・今の所不明。       2003.12.10 追記  




  三回目の会合です。・・・

 気温が20度を超え、春の気配が感じられた、2月20日の金曜日に開催されました。この日の審査会は会長の選出です。前回の打ち合わせ通り、私が会長に演出されました。まっお飾りですから気楽に行きましょう。

 本日も1件の審査が有りました。交通事故に関するものです。目撃者のない事故で真実を知っているのは当事者のみ・・・難しいですね。私たち検察官は事故の関係書類のみで判断します。その書類も簡単なことを難しく表現したいわゆる「調書」等のお役所文書。
 これだけの情報で事案の起訴が不当かどうかを判断するわけですから、審査員全員の意見を伺い、まとめなければなりません。二時間と言う時間では到底判断がつきません。
 事務局の方へ伺うと、数回に分けて十分な話合いを行い、結論を出せば良いとの事で、後二回この案件について話をすることとなりました。

事案の内容について、ここで披露して皆さんのご意見も伺えれば良いのですが、マル秘なので・・・残念ながらかけません。  次回は3月の9日火曜日です。それまでに今日の事件を考え直して見ましょう。ドラマみたいには簡単に解決しませんね。       2004.2.20 追記  




  四回−五回目の会合です。・・・

 検察審査会は終了してしまいました。四回目、五回目と事案について検討を行い審査会としての結論を出しました。その結論とは、検察官の言うとおり、検察官もう一度調べてください、いやいやこれは即刻起訴すべきだ。の三択です。
 この結論を出すための話し合いも難しいですね。全く見知らぬ方と話し合いを行って行く訳ですが、なかなか意見が出てきません。もめるような話で有れば逆にやりやすいのですが、シンプルな話で引き延ばす話術を持ち合わせていない私には苦痛の三日間でした。
 本当は4月までが任期なのですが、次の事案に入ると、途中で抜ける事となりますのでここで、16年度、一期の方へと引継です。ようやくみなさんとなれてきたのに残念です。今回はなかなか良い経験をさせていただきました。またくじが当たれば、次はもっと旨く出来ると思います。が当たる事はまず無いでしょう。

 検察審査会が終了して帰ろうとすると、数名のベテランの方が来られて「検察審査協会」への勧誘を始めました。活動内容をお聞きするとこの制度のPR をボランティアでされているとの事。しかし年会費が必要であることと実際の活動が怪しい事から、ご遠慮しました。わたしは私なりにPR活動を行います。
 どうも「○○協会」と言うのはう「うさんくさくて」いけません。全国のトップは当然甘い汁なのかもと疑ってしまいます。名前を変えた方が良いと思います。とにかく「協会」はダメだ。

                       2004.3.21 終了  


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2004.3.22 検察審査会 ページトップへ

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