西穂高岳登山日誌  

 '03年5月3〜5日

旅立つまで
いいなあと思いながら、自力では申し込めなかった西穂高登山、 吉野山にご一緒したyuminosukeさんに誘っていただいたことから、 思い切ってまだお会いした ことのないRyuさんの登山計画に参加させていただくことができた。
Ryuさんから、やはり事前に会って説明したほうがいいから、ということで、 集まって登山計画表をもらう。そのとき初めて雪山装備が必要、 ということが分かって、驚くとともに、いろいろ揃えないといけないものがあること、本当に大丈夫かしら?と不安がよぎったが、行程表をみて、荷物を背負っての歩行時間が2時間程度だったので、こういうときでないと、と思い、改めて参加しますと申し込んだ。  説明会から1週間で、40Lのザック、アイゼン、スパッツ、ヘッドランプそして最後まで迷ってダブルストック、あちこちの店をウロウロ、優柔不断ぶりは変わらず、2日前にやっと揃った。

登山口へ
2日の夜0時、西中島南方ローソン前集合。余裕を持って出たつもりが、地下鉄の電車も少なくなっていたうえ、改札を間違えたりしたのですごく焦った。もうすでに皆集合していて、ローソンで明日の朝ごはんを買って、リーダーのRyuさん、姫ちゃん、yuminosukeさんと私の4名は、Ryuさんの運転で、新穂高へ走り出す。  4時過ぎごろだったか?だんだんあたりが白んできて、ええ?もうそんな時間なんだ、と、わりとあっという間だったなあと思ったが、約6時間の移動。Ryuさん、長時間運転ご苦労様でした。
 2日目に泊まることになる民宿、西穂屋に車を止めて1時間ほど仮眠し、朝ごはんと準備をすませて宿のご主人にロープウェイ乗り場まで送ってもらう。

ザックの重さ
切符を買って並ぶと、すでに観光客も沢山集まりかけていた。そこで、改めて、Ryuさんのザックを見て、というか、担ぎ方を見て驚いた。すごく重そう。ロープウェイの乗り口に体重計があり、8キロ以上は300円必要だった。私はギリギリいけたみたい。姫ちゃんやyuminosukeさんで11キロだった。Ryuさんのはなんと25キロだった。非常用にザイルやらロープをつけた巨大なザックを見て、いろいろな装備を全部引き受けてくださったのだと気づいた。それに私はみんなより軽いのに、ザックは結構パンパンで余裕があまりない。恐縮。

快晴
快晴
大展望
ロープウェイを2本乗り継ぎ、展望台に出てみると、雲ひとつない快晴のなか、雪がまだまだ残っている山々が360度見渡せた。笠が岳や、槍ヶ岳、これから行く西穂高岳、また反対の向こうには白山連峰が美しくて、去年行った姫ちゃんたちは感激していた。
写真を撮ってから、スパッツ、アイゼンを付けて準備する。Ryuさんにアイゼン付けての歩き方とかこけ方とか、教わって、出発する。  少し行くと、小屋があって、登山計画書を出すことになっているのに、扉が閉まっていて、結局Ryuさんが、また引き返して届けに往復してくれた。
再度出発、とけてシャリシャリした雪をザクザク踏みしめながら、歩いていく。下りは滑りそうになって怖い。踵から踏んで踏みしめるといいと教わって、でも別のおじさんがそれでもこけるときはこけるよ!といった。樹林帯の合間から山々の雄姿が見えて、感激する。普通に行けば1時間ちょっとという行程も、暑さと、かなり急な登りで、しんどかったけど、途中で会った人にあと10分、と励まされ、がんばって歩いた。日帰りで、軽装の人たちもいれば、単独の重装備で、縦走するような人もいて、すごいな〜と思った。
10分、てどれくらい?しんどい〜と思ったところで、すれ違う人に、もう見えてますよ!と言われて、山小屋に気づいてほっとした。

独標への偵察
西穂山荘に着くとすぐに、Ryuさんが鍋焼きうどんをお鍋にあけて、炊いてくれた。えのき茸と卵も入ってすごくおいしかった。それと、その辺のきれいそうな雪をとってきたら、梅酒をかけて、 梅カキ氷にしてくれた。食後にコーヒー、私はココアをいれてもらって、幸せでした・・。
この日の行程はこれで終わり、だったので、小屋にチェックインしてから荷物をおいて、明日行くことになっている独標までの途中まで散歩した。 小屋の周りは雪があるが、登りだすと、石がゴロゴロしてきて、雪もとけて、夏道になっていた。独標が前方に見える、 展望の良いところまで登った。
雲がひとつもなくて、相変わらず笠が岳、小屋の向こうに焼岳、斜め下には青い川が水をたたえていて、奥まで続いている。それが上高地だと知って感激。赤い屋根の帝国ホテルらしき建物も見えた。あまりにも気持ちがいいので、ずっとここに居たいなあと思いながら、また明日のお楽しみにして、小屋へ戻った。

Ryuさん料理
初めての山小屋は、少し前に建替わっただけあり、きれいで、新鮮だった。 私たちの部屋は20組ぐらいの布団が2列に並んでいて、 この時期はそれほど混まないということで、ちゃんと端から4枚分。 9時消灯だが廊下は夜中も電気がついていた。
レストハウスでは、自炊も可能とのことで、Ryuさんが手際よく晩御飯の準備を始めた。サラミやささみ燻製のオードブルチーズフォンデュトマトスープそしてステーキという、そんなものがこんなところで!?という驚きの献立だった。 フォンデュ用にブロッコリもあり、Ryuさんが大事にザックにはさんできたフランスパンもあり、本格的でおいしかった。 なんだか、ザックの中からなんでも出てくるような気がして、 またまたそんなに沢山の食材も運んできてくださったのだと知って、 感謝するしかない。 チーズフォンデュした鍋焼き用アルミ鍋が燃えてしまったり、 分厚いステーキの味は抜群、だけど肉がちょっと硬くて、 結果、トマトスープの中に一緒に煮込んですごくおいしいダシの効いた シチューに変わったり、いろいろあったが、下界でもこんな豪華なの食べないわ、 と思って感動した。
早くから一番奥のテーブルに陣取って、他のお客が入れ替わりする間も、 私たちは食べ続けて、大満足、本当においしかった。

Ryuさん、お疲れ様
 寝る前、消灯前に外の星を見ておこうと、3人で外に出た。小屋はまだ灯りがついていたが、見上げると真っ暗な空で大粒の星が輝いていた・・とてもきれいだった。
部屋へ戻ると、すでにRyuさんは眠っていて、 気をつけたつもりが足を思い切り踏んでしまったのに 全然気づくことはなく・・熟睡、爆睡?されてるみたいで、 本当にお疲れ様でした。

雷鳥
雷鳥
独標へ
 翌朝は、5時半と6時15分の2交代の小屋の朝ごはん、 遅いほうの時間でいただいて、7時出発。 小屋の外にある棚にザックは置いて、水だけもって、 ストック片手に歩き出した。 途中、アイゼンをまとめておいていった。
昨日、歩いたところをさらに通過し、夏道を通って独標まで行った。 途中、白と茶色のまだらの雷鳥にも遭遇した。 近くを通っているのに気にせず何かをついばんでいた。 だんだん、岩がゴロゴロしてきて、ストックも不要になり、両手も使って岩場を登りだす。風もなかったので、あまり怖くなかったけど、急すぎて上も下も見れなくて、頭を打ったり、ひたすらよじ登って独標の上に到達。さらに標高が高くなっているので、ちょっと怖かったけど、気持ちよかった。
独標で待っているというyuminosukeさんを残して、 3人で垂直に切り立った岩場を下りて、もう少し先のピラミッドピークまで、行けるところまで行こうということになったが、 だんだん険しくなっていく岩場に、途中断念し、また独標まで戻ることにした。
また戻るのも緊張、という険しさで、これを西穂山頂、 またそこから先奥穂となると、さらに危険、ということだったので、 常に危険と隣り合わせ、体力だけじゃなくてちゃんと 精神的にもしっかりしていかないといけないんだ、と実感すると、 普段そういう神経をまったく使ってない自分に気づく。
 独標に戻ると、Ryuさんが、コーヒーを沸かしてくれて、お菓子を食べながら、 しばらく休憩した。おそらく富士山、というのも山々の間から見えたし、 上高地は河童橋の辺りも見えた。

昼食もやっぱり豪華
 引き返して、小屋へ戻って、早めの昼ごはん。またレストハウス内で自炊、 今度はピラフ。シーチキンとベーコン、ミックスベジタブル入れて、 豪華。山の上は沸点が低いから難しいみたいで、圧力鍋風にするためにアルミ箔を蓋に挟んで大きな石をのせた Bまたまたおいしくて、幸せ、とともに、次は何なんだろ?という楽しみがこれで終わりかと思うとちょっと切ない?気分 で最後のピラフを味わった。

小屋を後に
 1時ごろ、小屋を後にし、また荷物を背負ってロープウェイの駅むけて歩き出した。 こんな急だったっけ?と思いながら、ひたすら下っていく。 登りの時のようにしんどくないけど、雪道を下るのは滑りそうになるのが怖かった。 途中休憩しながらだけれど、わりとあっという間にロープウェイの駅についてしまい、 惜しみながら下山する。
途中の乗り継ぎの駅で、コケモモ(だったか?)ソフトを食べて、休憩し、 観光客にまぎれて再度ロープウェイで下りた。

西穂屋
宿のご主人に迎えてもらって、西穂屋へ帰る。チェックインして、 こじんまりしているけど気持ちいい温泉で汗を流す。 夕食は、鹿刺しなんかも出たし、オプション飛騨牛ステーキもすごくおいしくて、 ビールも、サービスの日本酒もおいしくてまたまた幸せでした。
(なんか食べることばっかりみたいだけど)

翌朝は、朝ごはんの前に、前の川の土手にある、宿の露天風呂に、 3人で入りに行った。 川の向こうにも道路があるし、土手の上から見えそうなので、 水着必須だけれど、正面に槍ヶ岳の山頂が見えて、下には雪解け水の流れる 青い川が清清しく、こじんまりしているが、ほっこり温まる素敵な露天風呂 だった。

高山
帰り道に高山あたりへ立ち寄ることにし、早めに宿を出て、走り出した。 今日も天気が良くて、暑いくらいだけど、ドライブが気持ちよかった。 雪の残る山々をバックに、新緑の黄緑、そして、ところどころ遅咲きの桜が 咲いていて、なんともいえない景色。季節がいっぱい?一度に混ざり合って いるような。 高山ではとりあえず車を止めて、宮川べりの朝市を通り抜けた。 また、飛騨牛の串焼きを売っていたので食べたり、 日本酒のソフトクリームを食べたり・・。そのまま、古い町並みを通り抜けて、 お土産を買ったりしながら、「山下清原画展」を見にいった。 あまりよく知らなかったので、ちぎり絵とか、とても繊細で、 大衆に好まれそうなタッチなんだと知って、なかなかよかった。 お昼はおそばを食べて、高山を後にする。 あとはひたすら、やや渋滞に巻き込まれながらも、 Ryuさんに運転を頑張っていただき、夕方、無事大阪へついた。
    

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ミニ感想


初めての北アルプス!ロープウェイで登るということで気楽な気持ちで参加。
しかしやはりアルプス 岩々していて怖かった。修行しなくては。。。
それにしても、雪化粧したアルプスの山々、沈んでいく夕日、光り輝く星々、鈴龍さんの料理、
槍をみながらの温泉等とても楽しい思い出がたくさんできました。SAちゃんの酔った姿も 普段みれなくて面白かったしね!
これも初心者3人トリオを投げ出さすに面倒みていただいた 鈴龍さんのおかげです!ありがとうございました(*^-^*)

yuminosuke
初アイゼンワーク、初岩登りで期待と不安で参加しましたが、 晴天という事もあり、なんとか独標までは辿り着けました。
でもでも私は、ここまでが限界です。
なぜならば、枚方パークの観覧車も乗れない高所恐怖症なのです。
だ〜け〜ど「枚パーの観覧車位平気さ!」 と一皮剥けた私にさせてくれた例会でした。
 初北アルプスの私達三人を連れて行ってくれ、 美味しい料理を作ってくれたり、気長に指南してくださったRyuさんに感謝です。

Ryu
みなさん、お疲れさまでした。「やっぱりGWは雪山だよな」 という私目のわがままに付きあっていただいてありがとうございました。
おかげさまで、最高に気持ちよい雪山を堪能できました。
(雪は少なかったけど)


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