前立腺肥大に対する温熱療法
マイクロ波による加熱療法
●前立腺肥大に対する外科的な治療法は、開腹手術による前立腺腫核出術、内視鏡的電気あるいはレーザーによる切除術がいままで行われてきたが最近温熱療法が注目されている。

●高齢者、心疾患、出血傾向を有する患者にも行えるメリットがある。

●前立腺を加熱すると前立腺肥大による症状が改善する。
  
●マイクロ波周波数2450MHZ(家庭用電子レンジと同じ)出力50W(または30W)で加熱すると前立腺内の温度は約50度くらいになる。
尿道バルーンカテーテル高周波発振子、冷却水循環回路、温度センサーを組み込んだものが使用される。温度センサーで39度くらいに設定すると前立腺内部は45度くらいになることが実験的に分かっている。45度くらいの加熱が一番効果的である。約1時間くらい加熱して終了する。

●加熱されても前立腺の細胞変性、壊死を起こすと思われているが、容量の減少はない。症状の改善は翌日からみられこれが主な作用とは考えにくい。神経繊維の障害、前立腺平滑筋細胞の変性によりα1レセプターおよびそれに関連した収縮機構の破壊がおもな作用機序ではないかと思われる。

●夜間頻尿、排尿困難は翌日くらいから改善される。1回の加熱操作でで効果は3−4年は持続する。
 ガン治療に温熱療法が行われているが、これが前立腺肥大に効果があることがわかった。内科的にはα1ブロッカーが使われずいぶん症状が改善されたが、この薬でも効果が出ない患者さんもあり、この治療法はかなり有望視されている。

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