羅漢果ブームは来るか?
羅漢果は最近のどあめの宣伝でよく聞く名前ですが・・・・・
●どんな果物か: キーウイーに似た果実と書いてある。日本では乾燥したものが入ってくるので色の悪い丸いボールのような感じである。(写真はこれをクリック

●中国桂林が原産地で、植物学的な分類ではウリ科のつる性植物。
 羅漢果には砂糖の400倍の甘さでノンカロリーのテルペングリコシドが含まれている。甘さは黒砂糖に似ているが、すっきりしたあまさである。テルペングリコシドはほとんど吸収されないのでカロリーにならない。しかしその他に少量の果糖が含まれるので完全なノンカロリーではない。
  
●名前の由来:清王朝(1976−1826)のころ、少数民族ヤオ族の医師、羅漢がこの果物に薬効があることを発見し、ヤオ族の王に献上した。王はその果実を『長寿の神果』と名付けた。その後これが民間薬として広まり、人々がこれを見つけた業績をたたえ『羅漢果』と呼ぶようになった。

●羅漢果には活性酸素を取り除く作用がある。そのため最近健康食品として注目を浴びている。
注)
活性酸素:酸化作用の強い酸素、細菌などに対して有益であるが、大量にあると老化を促進したり、遺伝子を傷害してガンを発生させたりして問題がある。必要以上の活性酸素を取り除く物質をスカベンジャーと言われる。代表的な物質がビタミン(C、Eなど)である。

●羅漢果の使い方:
 煎じて飲むのが基本的なスタイル。乾燥した果実(日本で手に入る)1個を手で荒くくだき、2Lの水をいれた鍋にいれ、中火で20−25分煎じる。それを冷まして飲む。コップ一杯が一回分1日2−3回使う。

個人的な意見)
●いつまでブームが続くか疑問である。とにかくこの手の話は実際にどの程度の効果があったのか、偽薬を含めて検討していないのが問題。効いた効いたというばかりで、効かなかった例はどうなのか、副作用はどうなのかという話がまったくないのが問題。

蛇足の話)
●漢方薬は南方、薬草が手に入るところ、鍼灸は薬草の手に入らない中国北方が発祥地であると聞いている。中国の医学歴史には非常に奥深いところがあり、現代では西洋医術が一般的であるがまだまだ漢方的手法が必要なこともある。
●漢方でも鍼灸では陰陽ということばがよく使われる。鍼を教えてもらった先生は人間は昔四つんばいで歩いていた。したがって陽に当たって陰になる部分は全部陰のツボになっているはずだとのこと。たしかにそう解釈すればよくわかる。また陰の臓器は排泄臓器、陽の臓器はエネルギーを吸収あるいは作り出す臓器とも教えてもらった。
●このツボは教科書には載っていないが、この病気にきくツボだから覚えておけと言われた。これはまるで剣術の極意のようだ。このあたりがアカデミックではないのだが、なんとなく神秘的にも感じるから不思議だ。
●確かにハリが効くことは事実で、私も肋間神経痛でどうしても痛みがとれずハリをしてもらったら痛みがとれた。病気を選べば効果があるのだ。
●ただ解剖を知らずにハリをすると気胸を起こしたりすることがあり危険である。教科書(私の持っている中国の日本語訳版)では直刺何寸と書いてあるが、このままやると肺に入ってしまうことがある。そのあたり、注意が必要。

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