世界最南端へ行ってみよう!総移動距離地球1周以上!
●プロローグ●
アルゼンチンの本を読んでいたら、ペリトモレノ氷河の青々とした美しい風景が飛びこんできた。おそらくここが世界の果てであろうと、長年思っていました。ところがテレビで南極探検の番組があり、ウスアイアという所が世界最南端であることを知りました。ここは南極探検への出発地でもあったのです。
日本から一番遠い国アルゼンチンの世界の果てとはどんな風景なのか?私の心は南米へと飛んでしまった。
ところがサラリーマンにとって南米へ行くというのはとても大変なことです。まず片道だけでも二十数時間かかります。さらに南米は見所が多い割に各地間の距離が長く飛行機での移動が伴い、大変な時間とお金を費やす。アルゼンチンはウスアイア、ペリトモレノ氷河の他ブエノスアイレスにも寄ってみたいし、隣はブラジルなので当然イグアスの滝、リオデジャネイロにも行きたい。そう考えると2週間の休みでさえも短いと言わざるを得ません。南米はとっても広いのです!
行き帰りはバリグブラジル航空を利用し、中はブラジルパス(バリグ)とアルゼンチン航空他の合計11本の飛行機でスケジュールを組みました。
この時はとにかく情報を集め、これ以上の(効率の良い?)スケジュールは誰も組めまいというくらい格闘しました。その結果、アマゾンのジャングル探検も果たすことが出来た!(ブラジル編〜参照)
●世界最南端への道●
まず成田空港からバリグブラジル航空でロサンゼルスに向かいました。ロスで乗り換えてブラジルのサンパウロに到着した後、再び乗り換えてアルゼンチンの首都ブエノスアイレスに到着。ブエノスアイレスからはアルゼンチン航空でウスアイアへと向かい、ウスアイアに到着したのは夕方でした。結局ウスアイアまで飛行機に乗っていた時間は30時間を越えてしまった!あー疲れた!!
飛行機から見たウスアイアの町はまさしく世界の果てといった幻想的な風景でした。山に雲がかかり少し小雨が降っていました。
●早速行動開始●
ウスアイアに到着すると、ガイドブックに載っていたマスタピックホテルへタクシーで直行しました。トイレ、シャワー付きのシングルが25U$,荷物を置いてまず向かったのが世界の果てにふさわしい「世界の果て博物館」です。この博物館は夜8時までOPENしている。中は鳥の剥製とか、部族の生活用品が展示されていました。ここでは世界最南端へ来たという記念スタンプがもらえるのでパスポートを持っていきました。( ↓ 世界最南端記念スタンプ )

●情報収集●
ウスアイアで訪れたい所はフェゴ国立公園とビーグル水道の2ヶ所。いずれも現地ツアーで行くことになります。ところが、これらのツアーが毎日出ているのか?何時から出発なのか?という情報は事前に得ることが出来ませんでした。
さらにウスアイア訪問の次にペリトモレノ氷河への拠点となるカラファテという町へ行く予定にしていましたが、ここへ行く為にはウスアイアから飛行機でリオガジェゴスという所へ行き、そこからさらに飛行機またはバスで行かなければならない。このリオガジェゴス―カラファテ間(312Km)の飛行機が日本で予約できなかったので、この交通手段も現地で探るしかなかったのである。
●幸運の連続●
マスタピックホテルでは現地ツアーのデスクがありました。日本の冬に当たる12月〜3月くらいがシーズンと思われるが、私が訪れた4月末は宿泊客も少なくツアーデスクはOPENしていないようでした。
そこで宿の主人にいろいろと尋ねてみました。まずビークル水道へのツアー船について尋ねると、午後3:00からの出発のみでカタマランという名前の船との事。しかし天気が悪いと中止になるらしく少々心配。明日は大丈夫だろうか??
そうなると、フェゴ国立公園へ行くツアーは午前中に行かなければならない。主人によると10:00発というのがあるらしいが、はっきりしたことは分からなかった。
世界の果て博物館に行った後、夜のウスアイアの町を散策していると旅行代理店があったので、リオガジェゴス-カラファテの飛行機はありますか?と尋ねるとやはり現在は飛んでいないらしい。(夏季のみ)それではバスはありますか?と尋ねるとすぐ近くにツーリストインフォメーションがあるのでそこで聞いた方が良いという。(ガイドブックにはツーリストインフォメーションの場所のみならずその存在も記載されていなかった)早速訪ねるとまだOPENしていました。(20:00まで)
すると、ウスアイア以外の情報もきちんと持っていて、とても親切なお兄さんがリオガジェゴス―カラファテ間のバスの時刻表をくれました。毎日出ているようで安心しましたが、変わっている可能性があるので、現地で尋ねてほしいとのことでした。さらにフェゴ国立公園へのツアーが明日9:00に、近くのアルバトロスホテルから出ているので、そこへ直接行けば良いとの事。またまた安心してしまいました。
それから、土産物屋さんに入ってみました。ここではWORLD’S ENDがキャッチフレーズになっていて、このロゴの入った様々な土産がある。その時日本人の女性2人組と出会った。なんでもチリのサンチャゴからプンタアレーナスを経てここへ来たという、なんとも優雅な方達である。聞けば、明日フェゴ国立公園のツアーが9:00からあり、これに参加されるという。どうやらツアーの時間は間違えないようである。
●ウスアイア1日観光●
朝8:45にアルバトロスホテルの前に行くと昨日出会った日本人女性2人組もいて、早速フェゴ国立公園ツアーに参加することにしました。(19US$)ミニバスに乗ると他にはデンマーク、フランスから来たという夫婦がいました。フェゴ国立公園へ到着するとかわいらしい電車に乗って国立公園を回る。時々、野生の馬や珍しい木々を目にしました。特筆すべき見所はビーバーの巣(シーズンが良ければ巣作りの様子)を観察出来るところであろうか。
ここでデンマーク人夫婦が、「今日カタマランに乗りますか?」と聞いてきたので「YES!」と答えるとうれしそうでした。理由は、カタマランは天気が悪い日だけでなく、お客が30人以下だと出発しないのだそうです。私も少し不安になってきた。フランス人夫婦も乗る予定だそうだが、このシーズンにあと25人乗る人がいるのであろうか?
国立公園から戻ってきて昼食を取り、カタマランの船着場へ向かいました。心配とはよそに、お客はすでに50人以上集まっていました。どうやら昨日雨だった為、昨日乗れなかった方々がどっと参加した様です。結局100人位のお客を乗せ、無事に出航。料金は35US$(97年)でスペイン語と英語ガイド放送が交互にあったのでとても良かったです。
←海鳥の小島 ←オタリア
ビーグル水道内には、小さな島がいくつかあり、海鳥が埋め尽くす島やオタリア(アザラシの一種)が埋め尽くす島などを観察出来る。
●ペリトモレノ氷河への道●
ペリトモレノ氷河へ行くまでには大変時間がかかる。私の予定ではウスアイア1日観光の翌日カラファテに向かい、その翌日に氷河観光の1日ツアーに参加する予定を組んでいました。しかしこの1日ツアーは毎日あるのかどうかも分からず、ある程度賭けであった。
ウスアイアからKAIKEN航空でリオグランデ経由の後、リオガジェゴスという所に到着。ここでカラファテまでのバスのチケットを買いました。出発は13:30ということで、今日はこれ1本との事。あぶない、あぶない!
バスに乗り込むと乗客はほとんどいなかった。しかしバスからの景色が本当に雄大ですばらしいのだ。道も舗装されており、こんなに感動的なバスの旅は初めてではないだろうか?明日はちゃんとペリトモレノ氷河へ行けるのか?きっといけるさ!とわくわくしながら景色を眺めていました。
夕方17:00すぎにカラファテのバスターミナルに到着しました。丁度リオガジェゴス―カラファテ間は東京―名古屋くらいの距離でした。
バスターミナルにはツアー会社のカウンターがありました。明日ペリトモレノへ行きたい!と言うと、とても良いツアーを紹介してくれました。このツアーは10人限定のミニバスでミニトレッキングがついている。料金は30US$で大型バスより料金は少し高いが、こちらに決めました。カラファテからペリトモレノ氷河までは約85kmあり、道が舗装されていない悪路を行く為1日がかりの観光となる。
●ペリトモレノ氷河ツアー●
朝9:00過ぎにホテルまでミニバスが迎えに来てくれました。参加者はカップルが2組、女性の友達同士、後は私と同様一人参加で、日本人は私だけでした。このバスの運転手兼ガイドはとてもユーモアがあり、スペイン語と英語を使い分けながらガイドしてくれます。
時々私を意識して「日本語では○○と言います」なんてサービスもしてくれました。BGMの音楽もとても楽しく、皆、和気藹々と大自然の中を進んで行きます。途中、水が湧き出している所があり、天然水で喉を潤してみたり、景色の良い所で少し歩いてみたりと、とても楽しかった!
ペリトモレノ氷河が見えてきて近づくまでの神秘的な効果音楽のすばらしいこと。この演出には脱帽しました。バスから降りるとミニトレッキング開始。山の植物の実を食べたり、なかなか楽しかったです。ペリトモレノが見えないなあと思っていると、「ここで皆手をつないで」「そして目を閉じて」と言うので皆その通りにして歩いていきました。
そして「目を開けて」の声で正面を見ると美しいペリトモレノ氷河が目の前にありました。この辺の演出も流石だなと思いました。氷河は時々、轟音を立てて湖に落ちる。この迫力は見たものにしか伝わらない。
こんな感動的な現地ツアーがこの世のにあったのか!というのが私の正直な感想です。

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