旅行レポート2



ベトナムの旅         堀越冬木

    期間:1月28日〜2月3日

    費用:航空券+ビザ代=¥83,000

    現地での旅行費¥50,000(US$407)お釣り$50程度…。




送った地図(ひどいです)
解放戦線の村に関して
ぴんは読んだかどうか知らないが、「戦場の村」というルポの本があり、俺は大きな衝撃と、ホンカツの文章に痛く感動した。で、この機会に、ホンカツが滞在した村というのを是非見ておきたい。
しかし、観光地でないヘンピな場所だし、メコン川の中州ということもあり、俺らだけで行ったら何も収穫無く1日が終わるのは目に見えている。で、是非ここはぴんの力を借りたい。是非、1日これにつき合ってください!よろしう。今、本が美千代 ちゃんの手元にあるので、うる覚えの手書き地図を添付する。
    ベトナムというと、私には本や映画で紹介された、ベトナム戦争の光景しか頭の中になかった。
    その中で、是非訪れたいと思っていた場所が本田勝一の「戦場の村」というルポの中で彼が滞在した、メコンデルタの解放戦線の村。

    本田勝一が滞在し、戦争という状況下、日常的に行われるヘリや舟艇からの攻撃の下で暮らす農民民兵の様子をレポートしている。
    学生時代に読んで感動した、この本の現場を訪問すべく、サイゴンに住んでいる高校時代の友人に手書きの地図を渡し、交通のアレンジと案内役をお願いした。

    場所は、サイゴンから直線で120km程のチャーヴィン市に近いメコン支流に浮かぶ全長20km程の小島にあるロンホアという村。
    結論から言うと、フェリー等の渡航手段が見つからず、島には渡れなかった。
    また、戦争の跡というのも、普通の村々では見える形では残っていない。そりゃそうだ。
    戦争が終わって25年。
    1970年に東京大空襲の跡を見に来るような物なのだから…。

    (本田勝一「戦場の村」は朝日文庫から出ています。是非、渡航前に読まれては?!)




メコンデルタへ

▼ニッパ椰子の群生

本に載っていた地図を手書きで写して説明文を加えてE-mailで送付したが、友人が持っている地図には村の名前など載っていない。
勿論、サイゴンでそんな場所を知っている人もいなかった。
とりあえず車で行けるところまで行って、後は出たところ勝負で…。
といういい加減な旅だった。

車は1日$40でチャーター。30年位経っているようなアメ車。
日本だったら高く売れそうな当時は格式が有っただろうな…というポンティアックという車。

1日目午前中に出発、チャーヴィン市までおよそ4時間。
途中、ドライブインのような所でベトナム式アイスコーヒーを飲んでハンモックで休んだりした。
チャーヴィン市で遅い昼飯を食べて市内でチャーヴィン県の詳細地図を探すが、見つからず、そっちの方向に走ってみよう…という事になった。

▼お兄さんと農家

途中、「戦場の村」で盛んに出てくるニッパ椰子の群生が有ったので、車を止めて貰い、写真を撮っていると、近所のお兄さんが「こっちに来い」と家に招き入れてくれた。
ベトナムの旧正月の直後だったので皆昼間から酒を飲んで盛り上がっている様子だった。
(テトは攻勢よりも酒盛りの方がよい…)

だんだん日が暮れてきたので、1日目は現地のベトナム観光案内地図にマークだけ載っているビーチに行って投宿しようと言うことになった。
ドライバーが地元の人々に道を聞きながら、途中フェリーに乗ったりして、ビーチを目指した。
沿道には「戦場の村」にも出てくるニッパ椰子の農家が点在していた。
辺りは真っ暗になり、道も未舗装道路になってしまい、ちょっと不安だったが、真っ暗な中に点在するニッパハウスから漏れる蛍光灯の明かりは本当に幻想的な光景だった。
かくしてたどり着いたビーチは超ローカルな所で、木造のバンガローに一応トイレ付きが一泊$4だった。
板床に布団を敷いて寝たが、夜中、枕元を小ネズミがチューチュー言いながら駆け回り、おやつに置いといたチーズタルトが半分囓られて、蟻が群がっているのを朝発見した。

▼遠くに見える島。手前はマングローブ

2日目朝ビーチに出てみると、とても良い太平洋の風と波だった。
高い波で泳ぐのには難ありだったが、「地獄の黙示録」の風景とだぶった。
チャーヴィン市に戻る道すがら、島に渡る手段をドライバーが何人もの人々に聞いてくれたが、駄目だった。で、諦めてチャーヴィン市内のホーチミン記念堂を訪問した。
そこに、ベトナム戦争当時のロンホア村の写真が何枚か置いてあり、往時を思いだし感慨に耽った。
その後、どうしてもメコン川をさわりたい!とリクエストして河面が見える所に車を付けて貰った。
で、泥をズブズブと踏み分けて河面まで出てみた。
遠く、例の小島が遠望できた。太股まで泥に埋まりながら、また一人で感慨に耽った。
 (下写真)出荷される犬。5匹籠に詰込まれている

▼犬を喰う

旅をしてゲテモノに出会うと、ついつい挑戦したくなる。
ベトナムでは是非犬を食べたかった。藤原新也の「人喰う犬」の逆だ。
本来、ベトナムでもハノイなど北部の人々が食べるもので、サイゴンでも犬を喰わせる店はあまりない。
で、バイタクのお兄さんに頼み込んで、連れて行って貰った。
バイタクのお兄さんは「仏教徒なので犬と猫は食べない」とのこと。
連れも興味がないと言うことなので、バイタクに乗って一人で食べに行った。
前日、サイゴン近郊のクチにある解放戦線のトンネルを見に行った道中、籠に詰め込まれて市場に運ばれる犬どもを見たので、ちょっと滅入っていた。
が、せっかくのチャンスなので…ということで。

連れられていったところには、犬専門店が3軒ほど軒を連ねている。
見た目はサイゴンのどこにでもある、半路上の飲み屋と変わらない。
店の前にローストされた肉を入れたショーケースがあり、その後ろでおばさんが肉切り包丁で刻んでいる。
言われなければ分からないが、言われると、確かに犬の腿の形をしている。
で、店長お勧めの3品を食べた。
「犬ロースト、犬味噌炒め、犬フライ」皆でワイワイ飲みながら食べるもののようで、一番小さい皿を頼んだが、食べきれないくらい大きかった。
味は…牛とそんなに変わらない。
固いオージービーフと言った感じ。
特に臭みもなく、美味しくもなく、無難に食べられた。
後で聞いた話では、犬は絞められる前に吊されて、棒で叩きのめされるとのこと。
こうすると、アドレナリンが出て、肉が軟らかくなるのだとか。
先に聞かなくて良かった。
日本に帰ってから、心なしか犬に吠えられることが多くなった。




    最後にベトナムに行く上で、気を付けて欲しいことを幾つか。参考にしていただけると幸いです。

    1.引ったくり

      夜中にサイゴン市内で引ったくりの現場に遭遇しました。
      引ったくりは割と日常のようです。鞄はしっかりと抱えてください。犯罪は未然に防ぐのが一番。

    2.ぼったくり

      サイゴン市内では外人にはとにかく、ふっかけてきます。
      本当に適正価格でモノを買いたいときには、予め利害関係のない現地の方に価格を聞いておき、じっくりと店先で交渉を粘るしかないでしょう。
      交通手段に関してはバイタクが$15/1日、車が$40/1日が妥当な線です。

    3.お金に関して

      ドルを高額紙幣で持込むのが、一番交換レートがいいです。モノを買うのは現地通貨での決済がお得です。
      勿論、T/Cや日本円の交換も出来ます。
      銀行よりも市井の両替商の方が、若干レートが良いです。旅行客向けの土産物屋ではクレジットカードも当然の如く使えます。

    4.ビザに関して
      現在は事前に取得する必要があり、費用も結構掛かります。が、それは今年中に無料化されるようです。
      新聞に載っていましたし、インターネットの旅サイトでもそのような話が話題になっています。
      少し待ってみては?



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