今月のお手入れ       芝のスパイクと目土入れ
     前のページに戻る
 2003年3月17日


種類はコウライシバ

美しい芝庭のために

 良く手入れされた芝庭は、とても気持ちの良いものです。最も重要な芝の管理は芝刈りですが、より美しい芝庭にするためにはスパイクと目土入れが大切です。
 この季節、まだ芝は冬枯れの状態なので、ついつい疎かにしがちですが、既に根の活動が始まっており、新葉の準備をしています。新葉が本格的に伸びる前に、スパイクと目土入れを行うことが、芝を維持管理するポイントです。
 今回は、私が毎年この季節に行っている芝の手入れ法を紹介します。

用意するもの
スパイク   根切りに使います
熊手     金属製よりも、竹製が使い易い
草抜き    この季節は草でなく、石を取り除くために使います
竹箒     熊手の代わりとして使えます
シャベル   小さいもの
てみ     あると便利
目土     市販している芝の目土が使いやすい。黒土や良質
        の庭土でもよい。排水性が悪い庭は川砂でもよい。
植木用語集で確認する

スパイク
スパイクの意義
 日本芝の寿命は7〜8年と言われています。これは良く管理された場合で、管理状態が悪いともっと早く駄目になります。その寿命を延ばす有効な手段がスパイクです。
 芝は、地下茎を地表のすぐ下に伸ばしながら広がります。ところが、芝を張り詰めた内側は既に地下茎や根が伸びて、年月とともに土が固くなっているので、地下茎は自ずと外側に伸びようとします。反面、芝の内側の成長は緩慢になっていきます。これを芝の老化現象と解釈してもよいでしょう。さらに管理不足が加わると、芝は一気に駄目になります。
 スパイクは土に穴を空けることですが、通気と通水を改善して土を柔らかくするとともに、古い地下茎や根を切ることで、新たな発根を促す作用があり、芝を張り替えるのと似た効果があります。
スパイクの時期
 通年行ってよいとされていますが、霜柱が立つ冬季、成長が活発な時期(6月と9月後半)、及び猛暑の時期は、私は避けます。根の活着の良い3月中旬から4月が最適期です。
スパイクの方法
 写真の器具を足で踏み込むだけで、簡単です。目安としては、およそ10cm間隔で穴を開けます。
 隠れた機能
 それは石探知機になることです。スパイクをしていると、固いものに当たって歯が入らないことがありますが、これは芝の下に石がある証拠です。石は草抜きなどを使ってほじり出します。


枯れ芝取り
芝焼きの代わり
 この季節に芝焼きをするとよいと言われますが、私の場合、芝焼きはしません。芝焼きは、さび病などの胞子や害虫の卵を焼却できる効果がある反面、芝焼き後は地肌が出るのでかえって雑草が生えやすく、火災の危険もあるからです。
 その代わり、熊手や竹箒を使って枯れ芝を掃き寄せて取り除きます。

熊手で枯れ芝を掻き取る

枯れ芝を取ると新葉が見える
 枯れ芝を取り除く目的は芝焼きと同様ですが、病害虫駆除の他、枯れ芝の下に隠れている新葉を日に当てて、芝を密にすることです。枯れ芝がいつまでもあると、根元が隠れた状態となって、芝は粗くなる上、風通しが悪くなって葉が黄色くなることもあります。
 とは言っても、一気に枯れ芝を取り除くのではなく、新葉の芽出しに合わせて何回かに分け、この作業を繰り返して取り除くようにします。剥げた芝生をつくらずに、自然に新旧交代させて、芝生を維持するやり方です。


目土入れ
目土入れの目的
 芝生は次第に地面に凹凸ができてきます。これは芝の性質で、高い方に伸びやすく、窪んで水溜りができるような所には芝は広がりません。したがって、地面の凹凸は自然には修復されず、むしろ拡大します。
 この凹凸を修正して、芝を均一にかつ密に生やすことが、目土入れの目的です。

窪んだ所には目土を入れる

小さな窪みにも目土を摺り入れる
目土入れの方法
 先ずどこが窪んでいるか、捜す必要があります。広く緩やかな窪みは目で見て、小さな窪みは足裏の感覚で捜します。小さな窪みは、見た目には芝が厚くなっており、窪んでいるように見えないので、足裏の感覚と足首の角度で傾斜をつかみます。
 目土を入れるのは特に難しいことはありません。シャベルの平らなところで目土を延ばして広げ、周囲と同じ高さになるようにします。広い面積は角材などを使うとやりやすいでしょう。
 窪みを探しては目土を入れ、歩いて窪みが感じられなくなるまで、根気強く続けます。


 目土を入れ終えたら、今回の芝の手入れは終わりです。でも、今年の芝との付き合いは始まったばかりです。

前のページに戻る
Copyright (C) 2003 Uekizuki Dai.All Rights Reserved.