胆管細胞癌



<発生部位>
肝臓で作られた胆汁(脂肪の消化を助ける消化液)が十二指腸に運ばれるまでの通路を胆道といい、胆道は胆汁をいちじ蓄える胆嚢と、胆汁が流れる胆管に大別できます。肝臓にできる悪性腫瘍で、原発性肝癌の内、胆管粘膜の上皮細胞から発生したものを胆管細胞癌(管内胆管癌)といいます。腫瘍の進展する様式の特徴として所属リンパ節への転移が多く認められています。
肝臓にできる悪性腫瘍には、肝臓に初発した原発性肝癌と、他の臓器にできた癌が肝臓に転移した転移性肝癌があり、原発性肝癌には胆管細胞癌の他に肝細胞癌があります。

<発生状況>
肝細胞癌が男性に多いのに対して、胆管細胞癌は性差はほとんどありません。日本での肝癌患者数は年々増加を続けており、年間2万人近い原発性肝癌患者が発生しています。その大多数は肝細胞癌で胆管細胞癌は10%程度です。尚,転移性肝癌は、原発性肝癌より遙かに多く、原発性肝癌の数倍であると推測されます。

<症状>
全身倦怠感上腹部痛黄疸などの症状が現れます。特に肝門部胆管癌では、早期に胆道系の閉塞が生じるために黄疸が現れることが多く、これにより発見されます。

<治療>
他の部位の癌と違い手術が適さない癌といわれますが、一般的に外科的切除術が多く用いられています。胆管細胞癌は肝予備能が保たれている反面、腫瘍径が大きい傾向があり、大量肝切除となる大きな手術になることが多いです。リンパ節への転移率が高いため肝周辺の所属リンパ節も郭清といって一緒に取ってくる手術が行われます。しかし、多くの症例が進行癌の状態で発見されるため、手術適応となるものが少ないのが現状で、予後も悪いです。


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