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赤ちゃんの病気 (突発性発疹編)
 


高熱のわりに赤ちゃんは元気なのが特徴
突発性発疹とは? 生後6ヶ月から2歳くらいまでの間にかかることが多い感染症で、突然38度くらいの熱で発症し、その日のうちに40度近くまで上がることもあります。熱は3〜4日ほど続いた後平熱近くに戻り、しばらくしてから発疹が表れます。発疹は、全身に広がることもしばしばですが、2〜3日から長くても1週間以内で消えていきます。かゆみがなくひっかく心配もないため、跡が残ることもありません。この病気を経験する子は7割といわれますが、症状はさまざまで、感染に気付かずに自然に治っている場合もあります。またもし感染しなかったとしても、大人になって重篤な症状があらわれるということはありません。しかし、高熱で熱性けいれんや脳炎・脳症を引き起こす心配もありますので、経過をよく見守ることが大切です。
原因と症状

ポイント

高熱で発症するが、のどや鼻の症状はない。
発疹は熱が下がり、半日〜1日たってから
熱性けいれんや脳炎・脳症に要注意!

突発性発疹自体はさほど心配いりませんが、熱の上がり際に熱性けいれんを起こす子もいますので、注意してみてあげましょう。熱性けいれんは3ヶ月から3歳くらいの子に多い症状で、突発性発疹がきっかけとなることも多いといわれています。熱性けいれんの特徴は、両方の手足が同時に硬直すること。どちらかだけという場合は他の病気の可能性もあります。通常は数分でおさまりますが、手を口の中に入れるなどの対処はせず、10分以上続いたら大至急病院へ。熱性けいれんではなく、脳炎・脳症を引き起こしている場合もあるからです。数分でおさまったとしても、落ち着いたら早めに小児科へ。


原因はウィルス感染で2回かかることも
 原因は、7〜8割のケースであるヒトヘルペスウィルス6型というウィルスです。2回経験する子もいますが、これは6型の兄弟で、2回目は症状が軽いヒトヘルペスウィルス7型に感染したためだと考えられます。突然7型から感染する子は少ないようです。

38〜40度の発熱がある
 1週間から10日ほどの潜伏期間を経て、突然38度以上の発熱で発症します。その日のうちに40度近くまで熱が出ることもあり、熱は3〜4日続きます。まわりに誰もかぜをひいた人がいないのに突然高熱が出た、という場合は突発性発疹の可能性があります。

熱が下がると発疹がでます

 熱が下がって半日から1日ほどたち、ほっとしているころに発疹がポツポツ。おなかと背中だけという子もいれば、体全体に広がる子もいます。しかし、発疹自体はかゆくはありません。このころになると感染力も弱まるため、他の子にうつす心配も少ないでしょう。

風邪やはしかとまちがえやすい
 
突然高熱で発症するため、かぜやはしかと間違えることがありますが、のどや鼻の症状はありません。口の中に永山斑という小さな赤い斑点があることが大きな違いですが、実際には医師でも見分けにくく、発疹が出ないと診断がつかなことがほとんどです。

6ヶ月〜2歳までに多いオールシーズンの病気
 かぜやインフルエンザは冬の流行期に感染しやすくなりますが、突発性発疹は季節に関係なく発症します。感染する年齢は6ヶ月から2歳までの間がほとんどです。中にはこの病気に感染しなかったり、かかっても目立った症状があらわれず、感染に気付かない場合もあります。

高熱のわりに赤ちゃんは元気

 40度近い熱がでていても赤ちゃんはけろっとしていることが多いのが特徴で、元気におもちゃで遊ぶ子も多いようです。しかし、中には下痢をしたり食欲がなかったりという子もいますし、風邪の症状を伴う場合には声がかすれたり、せきをしたりという子もいます。

治療

ポイント

高熱でつらいときには解熱剤で様子をみる
正確な診断がつくのは発疹がでてから
発疹は自然に消えるので、治療はいらない

初めての熱だし、多分突発性発疹だろうと決め付けるのは危険。はしかやかぜ、脳炎・脳症だけでなく、尿路感染症川崎病など、他の病気の可能性も十分あります。
 最初の病気の場合、名医を求めてお医者さん探しに駆け回ってしまうママもいますが、赤ちゃんはこれから、しょっちゅう病気にかかるので、やはり近くの小児科を受診するのが一番。遠くの名医より、近場の小児科とよい関係を築くことが大切です。


治療は対処療法になります
 ウイルスのワクチンは今のところありません。下痢がある場合には下痢止めの薬を、かぜの感染を伴っているようであれば鼻やのどの薬を、というように症状をしずめる薬を用いて様子を見ます。また、苦しそうでなければ薬を使わないこともあります。

発熱でつらそうなときは受診
 熱が下がって発疹が出てから出ないと突発性発疹の診断はつきませんが、高熱で苦しそうにしている場合には、小児科でみてもらうといいでしょう。ただし、待合室で別の病気をもらう可能性もあるので、元気そうなら家で様子を見るのもひとつの手です。

高熱の場合は解熱剤を使うことも
 突発性発疹の場合、熱が出ても機嫌が悪くならない子が多いですが、中には一日中ぐずっていたり、高熱にうなされてしまう子も。そんな場合、小児科で解熱剤を処方してもるあこともあります。乳幼児が使う解熱剤はあまり強くない薬なので、副作用などの心配はいりません。

 ・解熱鎮痛薬

発疹は2〜3日から1週間で自然に消えます
 体中に発疹が広がっていたとしても、通常は2〜3日、長くても1週間以内で自然に消えます。かゆくないので、ひっかき傷をつくることもなく、跡が残ることはほとんどありません。軟膏を塗ってもあまり効果はありませんし、自然に治るので何もしなくても大丈夫です。
自宅でケア

ポイント

水分はイオン飲料にこだわらなくてもOK
熱が下がったらお風呂に入れて清潔に。
症状が完全におさまるまで、外出は我慢

 突発性発疹などのヘルペスウィルスは、一度感染して症状がおさまっても、なにかのきっかけで再活性化することがあります。水疱瘡のウイルスによる帯状疱疹もその一つです。突発性発疹のウイルスも再活性化することがありますが、症状は特に表れません。
 まわりに誰も突発性発疹の子がいないのに突然発症した場合、パパやママの体で再活性化していたウイルスが子供にうつった可能性もあります。


水分補給をまめにしてあげましょう
 高熱が出ているときには、脱水症状をおこしがち。水分をこまめにあげるkとが大切です。下痢や嘔吐の症状がある場合には、ベビー用のイオン飲料をのませるとよいですが、これらの症状がなければ特にこだわる必要はありません。湯冷ましや赤ちゃん用のお茶でも十分です。

体をふいたり、おむつをかえたり、清潔にして
 高熱でお風呂に入れないときには、体をふいたり、おむつをこまめにかえたりして、清潔を保ってあげましょう。熱が下がれば、発疹が出ていてもお風呂に入っても大丈夫です。発疹の部分を傷つけないように、手で優しく洗ってあげましょう。

機嫌がよくても安静にすることは必要です。

 熱が高くても意外に元気なのが特徴ですが、だからといって遊びや買い物など外につれまわすのは控えて。熱が高いときには体の抵抗力が落ちているので、他の思わぬ病気につながることも。。薄着にしておうちでゆっくり寝かせてあげるのが大切です。

赤ちゃんの状態を観察して、いつもと違う状態に気付いてあげることです
 元気そうでも、子供の様子に変化がないかよく見ておくことが大切です。突然、下痢や嘔吐を繰り返したり、日に日にグッタリし始めたら、早めに小児科でみてもらったほうがよいでしょう。他の病気が隠れている可能性もあります。
保健師の訪問

やってはいけないホームケアって? 自己判断で市販の解熱剤や風邪薬を使うのは避けましょう。薬をつかいたいときは、一度受診して症状にあったものを処方してらうのが鉄則です。
何度も繰り返すことがある病気なの? 2度感染した場合は、1回目のウイルスの仲間であるヒトヘルペスウィルス7型によるものだと思われます。すべての子が2度目を発症するわけではなく、3度以上繰り返すこともまずありません。
突発性発疹を予防することはできるの? 特別な予防方法はありません。ママからの免疫がきえるころおからかかりやすくなるので、6ヶ月を過ぎたら感染する可能性があるということを覚えておきましょう。
突発性発疹でも発疹が出ないことがあるの? 発熱があっても発疹がなかった場合は、突発性発疹とはいえない場合が多いでしょう。ただ、ヒトヘルペスウィルス6型がのどから検出された場合は、発疹が出なかった突発性発疹と診断される場合もまれにあります。
発疹がかゆかったのですがどうして? 突発性発疹の発疹はかゆくないのが特徴ですが、かゆみを感じる場合には、高熱が続いて入浴できず、不潔になったことが影響していることも。やさしく洗ってあげるとおさまるでしょう。