裸族の世界 (スペイン・アンダルシア地方にある地中海沿いのあるヌーデストビーチに住んでいます) |
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まさか私が裸族の世界で生活する事になるとは夢にも思わなかった・・・。 でも人生は不思議な物で思いもよらない事が起きる。彼と出会う事も、外国人と結婚する事だって予想もしない出来事だった。そして今私はヨーロッパ有数のヌーデストビーチに住んでるのだ。 私達はお互いの母国ではない国で知り合い、同棲をはじめ、結婚を決意、そしてスペイン移住を決めたので、仕事探しはスペインに来てからだった。そして見つけた仕事がヌーデストビーチのリゾート会社の仕事。 やれやれと思い引越して来たのはいいがここはヌーデストリゾート。日本じゃあ信じられない光景を目にする事に・・・。私から見ればちょっとどころかと〜っても異様な世界かも。でも彼らはとってもエンジョイしてる様子。 私がこのヌーデストビーチに住んで感じた事体験した事を紹介しています。 あくまでも私個人の意見と体験談なのであしからず。 |
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2003年11月初旬の昼間のヌーデストビーチ。 朝晩はなかり寒くなってきてるけど、 天気の良い昼間はこのようにまだ裸族たちが日光浴を楽しんでいます。 写真をクリックすると大きくなります。 |
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![]() 裸族って一体何なんでしょう?私もよくわかってません。だた一つ言える事は裸での生活をエンジョイしてると言う事。洋服を着ることを嫌がり、人間の持つ本来の姿のままで自然体で生活をしたいと思ってる人達の事だと私は思います。 裸族(裸体主義者)は英語だとNaturist、またはNudistなどと呼ばれますが、ここでは以後、裸族と言う言葉を使います。 ![]() ここには全ヨーロッパから裸族達が集まってきます。裸族の間ではここは有名なビーチのようです。 特に目立つのがイギリス人とドイツ人。特にイギリス人とドイツ人は裸族が多いことでも有名だそうです。私は知りませんでしたが・・・。 この人達は、ここへ来てはスペインの熱く照らす太陽を裸で楽しみ、他の国に比べて安いビールにスペインワインを楽しんで母国に帰って行きます。。 リタイヤしたカップルが主なんですが、夏のハイシーズンには若いカップルや子供連れの親子もたくさんみられます。 あんまり年齢に関係ないみたいですね。特に私が驚く事は思春期の子供達も平気で裸の生活を楽しむ事。体が変わり始める頃って恥ずかしくって人前で裸になりたがらないと思う私だが、裸族の子供達は平気の様。もちろん自然な人間の姿でとってもステキな時期でもあるけど・・・。 そして人種は主に欧米人が多く、たまに南アメリカンも見られますが、アジア人や黒人はほとんどというか皆無です。やはり文化の違いでしょうかね。 ![]() なんででしょうね、開放感があって自分にまとわり着いてる物を取り払って自由になりたいんでしょうか? 基本的に裸族ではない私も裸になってビーチで泳ぐととても気持ちいいと感じて、自由で開放感があって不思議な世界にいる様。 この辺りはヌーデストビーチはもちろん、裸族のためのリゾートアパート、レストランそしてスーパーマーケットなどもあり、普通の生活が洋服を着ることなくできる。レストランだってスーパーマーケットで買い物する時だって裸のままでOK。この自由さがとてもウケててこの辺りは裸族の間ではとても人気があるようです。そしてたまにヌーデストリゾートとは知らずにやって来て、はじめは戸惑うもののいざ裸族の世界を体験するとその自由さにやみつきになって裸族の仲間入りをする人達もたくさんいるようです。 ![]() このヌーデストビーチ始まりは約20年ぐらい前からだそうです。昔はこのあたり一体何もなく、ただ長くて大きなビーチがあっただけのようで、州の自治体が観光の目玉となるようにとヌーデストビーチにしたそうです。 そしてビーチはとても長く20キロ以上続いているのですが、ヌーデストビーチとして許可されているのは2キロ程度です。でもこの2キロ、ヌーデストビーチとしてはなかり大きいそう。ヨーロッパにはいくつかのヌーデストビーチがあるそうですが、たいていビーチのほんの一角とかしかないようで、ビーチでしか裸になれないそうです。 ![]() ヌーデストビーチ沿いには何百もの新しいホリデーアパート、ホテルが続々と立ち並んできています。その中でもヌーデスト用に立てられてるホリデーアパートは700件程あると思います。そしてそれぞれのアパート郡の敷地内にはプールやテニスコートなどがあります。そしてレストランやバー、スーパーマーケットもあり普通のリゾート施設と変わりはありません。違うのはそこで生活をしている人達がヌーデストだという事。 ここにはホリデーにやってくる人達とここに住んでいる人達がいます。ホリデーにやって来る人達は主に夏に多いんですが、それぞれの国の旅行会社から申しこんできたり、個人でアパートの予約を取って来ます。平均2〜3週間ほど滞在していきます。そしてここに住んでいる人達はリタイヤしてスペインに移住してきた外国人(スペイン人以外)夫婦が多いです。 ![]() 私はここに今年の4月から生活していますが、4月はまだ肌寒くって私はトレーナーなど来ていましたが、裸族達は平気で裸の生活をしていました。もちろん夏の暑い時期も一日中裸で生活していました。でも冬はさすがに寒いので洋服を着ますが、天気の良い日は冬でも素っ裸です。、とにかく裸でいたいくって仕方ないようです。笑。寝る時も、料理する時もテレビ見る時も買い物も犬の散歩も全て裸です。ほんとに裸で居る事が心地よくって溜まらないみたいなんです。面白いですよね。 ![]() 一番ビーチがにぎわうのは8月です。ここスペインは日本と同じで7・8・9月が夏です。 うらやましいことに約1ヶ月の夏休みを取るのがスペインそしてヨーロッパ各国では一般的のようで、7月もしくは8月がそのピークだそうです。 旦那の話によると、マドリッドやバルセロナのような大都市はみんな海や山へ出かけて空っぽになるそうです。 他の国のことはわかりませんが、スペインでは海や山に別荘(ウィークエンドハウス)を持っている人がとても多く、長期のお休みに限らず、普通の土日のお休みにも別荘で過ごしたりします。うらやましい話ですよねー。 さてこのヌーデストビーチ。誰でも自由に楽しめます。普通のビーチのように自由に来られます。塀で囲まれてる事もなく、監視人がいるわけでもなくほんとに自由に。ただ違うのは周りはみんな裸だと言う事。裸になるのが嫌なら水着を着てもいいですが、賑わっている時などはやたらに目立ってしまいます。そしてなんで「ここにいるの?」といった視線を浴びます。笑。それさえ気にならなければOKです。 ![]() アパートはたいてい1ベットルームもしくは2ベットルームにリビングルームにテラスにキッチンです。キッチン用品も家具も全て揃っております。料金は夏のハイシーズン7・8月は高く1ベットルームで一日100ユーロ、1週間だと700ユーロ、1ヶ月だと3000ユーロです。2ベットルームだと1日150ユーロ、1週間で1050ユーロ、1ヶ月で4,500ユーロです。 シーズンオフの冬はとても安くなり1ベットルームで46ユーロ、1週間で276ユーロ、1ヶ月で1196ユーロです。2ベットルームだと1日54ユーロ、1週間で324ユーロ、1ヶ月で1404ユーロです。この値段はうちの旦那の会社のホリデーアパートの値段ですが、だいたいこの辺りはこれくらいの相場のようです。 ここはやっぱりビーチがメインなので、このビーチが楽しめない季節は人がやってきませんし、たくさんあるアパートも誰もいなくなり空っぽになります。そしてホテル(3つ星、4つ星)も閉鎖されます。だいたい11月から翌年の5月頃まで。 ![]() ヌーデストは裸という以外、普通の人と変わりはありません。買い物へ行くときは裸でお財布やバックを持って出かけます。 一般的なヌーデストの格好はサンダルを履いて、陽射しの強い時は裸で帽子だけかぶったりします。ときどき裸でリュックを背負ってる人も見かけます。買い物もいたって普通。ただ違うのは洋服を着てないということだけ。笑。 私はここにあるスーパーマーケットでパートをしていますが、洋服を着て仕事をしています。そしてこの辺りの建設現場で働くワーカーやヌーデストじゃない人も買い物にやって来くるので、店内には素っ裸の人と洋服を着てる人が混ざって普通に買い物をしています。 女性の中にはパレオなど身につけている人も見かけます。やはり洋服を着ている男性(ヌーデストではない男性)と一緒になるので、嫌な視線を感じたくないんだと思います。 ここはアパート郡の敷地内に入るにはカギが必要ですが、それ以外の公道、スーパーマーケットやビーチには誰でも自由に車でウロウロと入って来れるので、残念ながら裸の女性見たさにやってくる変な男性も多いんですよね。若者から年寄まで男性の本能は年齢に関係ないみたいですね。 ![]() 裸族はバスタオルをとても愛用します。お家の中のソファーやイスに座る時はバスタオルを敷いてから座ります。近所のヌーデストのお宅にお呼ばれし た時もバスタオル持参です。笑。そしてビーチにあるレストランやバーでもバスタオルをイスに敷いてから座ります。やっぱり誰が座ったかわからない椅子に直接座るのは気持ち悪いし、自宅のソファーなんかも汚れないようにするためです。バスタオルならいつでも洗えますしね。 |