・浮腫と腫脹の違いって何?
 水分がヒトの体重の約2/3を占めていることは有名です。水は細胞の代謝,物質の運搬に重要であるばかりでなく、血液と組織液との間の物質の交換も水の移動によって行われています。しかし、毛細血管の透過性の亢進,毛細血管圧の上昇,リンパ管の閉塞などが何らかの理由で起こると、浮腫になります。つまり・・・・
 浮腫は、皮下組織の細胞外,特に細胞間隙に水分が異常に増加した状態です。
浮腫は水分の貯留によって起こることから水腫とも言います。
 腫脹と言えばまず「炎症の4大徴候の一つ」と思い浮かぶでしょう。ちなみに炎症の4大徴候は他に疼痛・発赤・熱感です。炎症は生体の防御的な反応,すなわち病的な刺激を受けてから、組織を修復する機転が働く一連の現象を指します。病的な刺激が加わると細胞が障害されます。細胞の障害に伴ってヒスタミンやブラジキニンなどの物質が放出して、血管系の反応が誘発または促進される動機となります。これによって血管壁の透過性が亢進され、血液成分が血管外へ出ます。これを滲出といいます(滲出によって出たものを滲出物といいます)。
 この滲出によって細胞障害付近に血液成分が貯留し、体積の増加が起こることを腫脹と言います。
 つまり、水分の貯留によって増加するものを浮腫と言い、血液成分などの貯留によって増加するものを腫脹と言います。
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