ANK免疫療法(活性化リンパ球療法によるがん治療)

当院ではANK治療を行ってます。
がん患者さんで手術や抗がん化学療法や放射線療法が奏功せず再発・転移する方
がんの再発を予防したい患者さん等を対象として、NK細胞を1000倍に活性化及び増殖する技術で有用な免疫治療です。世界が注目する新しい治療には、現在のがん治療を担当している主治医とオープンに情報提供を行いますので、ご紹介くださいますようお願いします。そして、がん患者さんをひとりでも多く助けたいと考えてます。


ANKとは?
NK細胞は癌細胞があるのか体内でパトロールします
私たちは、毎日数千個の細胞が体内で「がん化」します。ナチュラルキラー細胞(NK細胞)は、これらの「がん細胞」「ウイルス」を殺傷します。NK細胞により、がん細胞が増殖して「病気」にならないように防いでくれています。NK細胞はリンパ球の5〜25%常に存在し、がん細胞があるかないかをパトロールをしています。

リンパ球バンク株式会社が架け橋となって、当院において最新がんの免疫治療を行います
京都市にある東洞院クリニックのANK自己リンパ球免疫療法の培養技術は、日本はもとより世界で紹介されています。同社におけるNK細胞を活性化(Activated)する技術は、活性化NK細胞を増殖増強(Amplified)したもので、世界独自の培養技術です。現在各地で数多く行われているT細胞による免疫療法の培養技術とは異なります。肝臓移植された肝細胞癌、悪性リンパ腫でもANK治療の効果を確認して報告しています。

倫理委員会に報告、承認済みです
当院内の倫理委員会において荒尾が説明して審議を通過して、ANK免疫療法を実施しています。荒尾は、京都大学医学部で以前ご縁があった研究者や東北大学の研究者と共同して、科学的根拠(scientific evidence)に基づいたサイエンスベースドメディシン(science based medicine)を行ってます。
詳細はこちら(リンパ球バンク株式会社)をご参照下さい。
がん免疫細胞療法

ANK治療前の説明と同意まで

ANK治療を希望する患者さん及び家族は、ANK治療について、下記の説明を受けます。外来にて1時間程度かけて行ないます。予約制です。
電話0967-32-0881
担当医荒尾まで
1.守秘義務について(治療目的以外には了承なく第3者に開示しない)
学会等で治療データを開示する際には、患者個人を特定できない形で行う。
別添「データの開示」に同意をお願いしたい。
2.ANK自己リンパ球免疫療法とは:自己のがん細胞を殺す能力を誘導した治療です。
3.他のがん治療法について。
4.薬剤アレルギーについて:リンパ球の培養管理上、細菌感染予防等を目的として抗生物質を使用いたします。培養細胞は患者さんの体内に戻す前には洗浄されており、抗生物質を検出できないレベルになっています。念のために薬剤アレルギーをお知らせ下さい。
5.特定生物由来医薬品について。
6.副反応および治療効果:副反応には発熱(40度)、悪寒、発汗、関節痛、筋肉痛、血圧上昇、血圧降下、悪心、食欲不振、アレルギー、蕁麻疹、下痢、肝障害、貧血、白血球増加または現象等があり、全て一過性(30分から2時間以内)に出現すること。治療効果は、NK細胞ががん細胞を殺傷する免疫細胞であり、がんの種類や部位とは関係なく働きます。この効果には個人差があり、全ての患者さんに同様の効果が生じることを確約できるものではありません。 7.リンパ球の培養:患者さんのリンパ球採取を福岡県喜多村クリニック等で行います。採取したリンパ球を京都市の東洞院クリニックに運搬して、同院にてNK細胞を培養すること。
8.安全確保のために廃棄する場合があること(稀)
9.治療用リンパ球の受け渡し場所および治療場所(当院)について
10.治療の中止や長期保管
11.治療の中止について
12.本治療の対価および支払い方法
13.お問い合わせ窓口:当院となります。

本治療は、当院と東洞院クリニック(京都市)とが共同して行うものです。
治療の流れ
当院の流れは、下記のようになります。
1.治療についての説明と同意を行います。
2.治療の同意書(契約書)を作成します(来院当日または後日)。
治療費の説明も行います(リンパ球採取日の前までのお振り込みを案内してます)
3.リンパ球を採取します(3-4時間、福岡県の喜多村クリニックにて)。
4.採取した血液を京都に送付、リンパ球を培養してNK細胞を活性化します
(2-3週間培養します)
5.当院において、自己の活性化NK細胞を点滴より戻します(リンパ球採取から3週間から3ヶ月後、治療となります)

6.治療の曜日と時間
治療日は火曜日と金曜日。朝9時30分にご来院下さい(応談可能)。
点滴の時間は1時間〜2時間です。
点滴の後、悪寒と発熱等が多少ありますが免疫の作用(NK細胞が悪性腫瘍を殺傷している)と考えています。数時間(3時間〜6時間位・個人差あり)経過観察すると快復します。夕方6時頃には軽快傾向です。発汗するので着替え、タオル等が必要です。
治療の写真説明
写真のように点滴ルートを準備します。まず普通の生理食塩水の点滴を開始します。患者さんはベッドで休んでいただきます。
生理食塩水100ml点滴の時間は30分位です。
万一の事態に備えて念のためにモニターを付けてます。心電図は洞調律(異常なし)、心拍63/分、呼吸数16/分、血圧107/61mmHg、SPO2=98%といずれも正常を示しています。
吐き気止めの薬(ぺラプリン=プリンぺランのジェネリック薬品)も予め用意しています。使う頻度は少ないようです。

これが患者さまから採血して増殖したANK細胞です。生理食塩水にNK細胞が含まれ、治療当日、当院に到着します。点滴で体内にNK細胞を戻します。
最後に生理食塩水を流して、少しでもANK細胞を戻すようにしています。

【症例1】患者さん(40才代女性、消化器がんでリンパ節転移あり、熊本県南在住、医療従事者)の流れは、下記の通りでした。
1.治療説明の予約(電話で話しあいました)
2.リンパ球培養のための採血病院(京都音羽病院)と治療費用(6コース180万円)と週2回の点滴(当院)について、御本人と御主人に一緒に行いました。
(説明は外来にて1時間程度。予約制。電話0967-32-0881 担当医荒尾)
3.治療の同意書(契約書)を作成しました。説明日または後日。
4.患者さまは治療費用を当院の口座に振り込みました(当院分が160万円)
5.リンパ球採取の採血は、リンパ球が元気♪なうちに培養を京都市で開始する目的で、京都の音羽病院に御願いしました(17万円+旅費が必要です)。採血から培養までの時間が短くなりました。当院はリンパ球バンク株式会社に患者さまの情報を連絡して、患者さまに音羽病院への案内を行いました。
5.京都市の医療機関で患者さまのリンパ球を培養して活性化しました(2-3週間自宅で待っていただきました。)(当院は培養費を京都市で培養を行っている医療機関に納めました。)
6.自己の活性化NK細胞が京都市から当院に宅急便で届きました。活性化NK細胞を点滴より戻しました。リンパ球採取から1.5ヶ月から3ヶ月後から始まりました。治療は週2回で合計6回(再発予防)を選択なさいました。
点滴後、悪寒や発熱と発汗があり、ボルタレン座薬を入れると軽快しました。
7.私が「無事かどうか年賀状を5年間は送って下さいね。」と御願いしたら「分かりました」と。就学前のお子さんと患者さまと御主人は、夕方帰宅なさり、私は御家族を見送りました。

【症例2】 70歳代女性。消化器ガン4期。隣県在住。ANK治療を目的に、北九州市戸畑区の「ひわき医院」にてリンパ球採血を行い、京都の東洞院クリニックにてNK細胞を培養した。約1ヶ月後に入院してANK治療(1クール)。(全額自費)。
初回のANK治療の直後は41℃の発熱あり。2回目のANK治療では38℃台、以後は37℃台の発熱となって、回数を重ねるに連れて発熱の程度は軽度になってきた。
ANKの費用について
再発予防(点滴6回)の費用は、およそ180万円です。 進行癌の治療(点滴12回)の費用は、およそ360万円です。
治療回数は1回から可能です。進行がんの場合には点滴6回治療あるいは12回治療をお勧めします。治療回数は病状により異なります。医師(荒尾)との面談の上ご選択ください。
本治療は、がん細胞対ANK細胞の「数と力の論理」によります。



質問や相談の例



【症例3】 NK細胞療法の担当をされているとのことで、具体的症例について適応など先生の感想を教えていただけないでしょうか?
(個人を特定できない表現に一部を変えております)
40歳代女性、腹腔内腫瘍を5年ほど前に発症し、化学療法と放射線治療にて寛解しました。今回著明な腹水があり、腹腔内に腫瘍が再発し、 再度化学療法を行うも効果なく、難しい状態です。
1. 強力な化学療法を行っている
2. 再発した腫瘍の量は多い。
など不利な状態と思いますが、ANK治療の適応はあるのでしょうか? 大丈夫なんでしょうか?
京都市の東洞院クリニックが行っているANK免疫療法は、本人の活性化されたNK細胞を本人に戻して、免疫治療によりガン細胞 をやっつけます。

しかし、残念ながらNK細胞は放射線治療や抗ガン剤を経ると弱ることが知られます。このことから、リンパ球を採取して増幅しておく時期は、なるべく早い時期がお薦めです。抗がん剤の前、放射線治療の前を推奨しています。

ご呈示の症例は、抗がん剤治療の後です。 従って、申し上げにくいのですが、本ANK治療による腫瘍縮小効果は、可能性を否定はできません。別の言い方をすれば 「抗がん剤治療直後ではリンパ球が非常に弱って数も少ないので、NK細胞 を活性化するのは厳しい。または、もしもNK細胞の活性 化の培養を行っても、NK細胞を活性化するために用いる培養液 を浪費しやすいことが分かっているので更に高額になるか、効 果が乏しい状態になりやすい。」 とも言えましょう。今回は本治療の適応について、時期を慎重に考えた方がよいようです。

併用治療可能かどうかは抗癌剤の種類によりますので、どの抗癌剤をご使用なのかご開示下さい。通常の場合、抗癌剤治療により免疫細胞もダメージを受けますので、抗癌剤投与直後ではなく、投与後10日位空けてから本療法(治療やリンパ球採取)をお願いしています。

ANKの効果を期待できない状態ではありません。ご本人またはご家族がご希望であれば、ゆっくりお時間をとってご説明を申し上げる用意があります。ご連絡いただければ幸いです。
2006年12月12日 19時04分16秒

【症例4】
1.ANK免疫治療は阿蘇温泉病院で受けることが可能ですか?
2.治療費はどのくらいですか?
3.入院しての治療は可能ですか?外来で治療は可能ですか?
1.ANK免疫治療は阿蘇温泉病院で受けることができます。
  当院は、リンパ球バンク株式会社と連携しています。
  リンパ球の培養は京都市で行い、増殖活性化したNK細胞が 常温で送られてきます。
2.治療費は、現時点では
(1)6回で180万円
(2)12回で360万円です。

3.入院しての治療は可能です。
ただし、自費診療で本治療を行うので、混合診療禁止の見地から今のところ、入院費も自費です。東京の混合診療の裁判がありますが、まだ一般化していると断 言できないのです。混合診療を容認されるまでは混合診療禁止です。入院費用は、一日あたり1万5千円です。 ご連絡いただければ幸いです。
2006年12月12日 19時04分16秒

【症例5】
私は60歳代女性です。成人T細胞白血病(リンパ腫)(=ATL)です。
声門周囲のリンパ節が腫脹して気管切開をしていますが、全身状態は良好です。
白血球が13万と増加してます。その他の臓器障害はみられません。元気なんです。
方針について、K病院の内科主治医から
「予後は厳しい。抗ガン化学療法は行わない。緩和ケアを勧めます。」
ということで、緩和ケア病棟に入院の予約をしました。
やはり、治療を行いたいので、ネットで検索してリンパ球バンク株式会社を知りました。提携病院である阿蘇温泉病院において、ANK治療は可能ですか?
適応がありましたら、当院においてANK治療は可能です。
ATLに対するANK免疫治療は、症例報告が日本がん治療学会発表されています。
「くすぶり型」など白血球数が少ないATL患者さまに、ANK治療が有効でした。
正常リンパ球、なかでもNK細胞が比較的多く、一方の異常T細胞が比較的少ない病態であれば、ANK治療によりATLの治療効果が期待できます。将来的にはATLの標準治療のひとつの候補になる可能性を示唆している、と私は考えてます。
今回は、白血球数が13万と著明に多いようですね。
CD4,CD8,可溶性IL2受容体の数値を加味して総合的な判断で治療の適否を判断します。
白血球数が少なめのATLの病態の患者さまには、本治療の効果が期待できます。
白血球数が多いATLで急速にATL細胞が増加している様子です。
NK細胞とがん細胞の数の比較により、本治療の効果は見通しが厳しいと言わざるを得ません。
重要な判断ですしADLが良好ですので、治療を受けたい希望はよく分かります。
リンパ球バンク株式会社の方と相談したいと思いますのでお待ち下さい。
適応があり、本治療を行う場合には、当院とリンパ球バンク株式会社が連携しています。

追記:私(荒尾)はK病院を訪問し、入院中の患者・患者家族や主治医と面談して本治療の方針や適応までの過程等について説明いたしました。
さらに特別に、ATLの採血(全血50ml)を約1ヶ月間試験培養を行った結果、ATL細胞は最終的に見られませんでした。ただ、最終的に増殖できたNK細胞は治療単位に満たないため(少数のため)、リンパ球採血は必須となります。加えて培養初期にATL細胞が増える状況にあるため、培養スケールを一時的に5倍以上に大きくする必要性があります。コストはスケール依存性に大きくなるため問題がありそうです。従いまして、前にお伝えしましたように一時的にATL細胞の割合を減少させる手段は必須です。また、急性期ATL患者のWBC減少を目的としたATLの化学療法を受け入れて、保険診療を行う医療機関を見つけるのは困難です(混合診療の禁止の原則に触れることを避けたいです)。現実的にはクリアすべき問題が多く、治療は現実的に困難と考えます。お力になれず申し訳ありませんでした。
2011年6月22日 11時04分16秒


【症例5】
私は60歳代男性です。血痰と倦怠感があり、右肺癌(大細胞神経内分泌癌)と診断されました。リンパ節と脳や肝臓に径2センチ弱の転移が見つかりました。抗ガン化学療法(CDDPとCPT-11を4コース)を、次に第二次化学療法(DOC)をK病院にて受けていました。が、副作用によるしびれがひどくて治療を中止しました。
1.ANK免疫治療は阿蘇温泉病院で受けることが可能ですか?
2.治療は抗ガン化学療法前がいいのでしょうか?
1.ANK免疫治療を阿蘇温泉病院で受けることができます。
2.治療は、抗ガン化学療法前に血液を採取して培養することをお勧めします。
 (1)手術や抗ガン化学療法、放射線療法が一旦終了しましたら、ANK治療を行う方針でよいと考えます。
 (2)タキソールによる抗ガン化学療法により、しびれや副作用が強くて余儀なく治療を中止した患者さまに対しましても、本治療は有効な可能性があります。
(6回治療を申し込まれました)
 (3)また、EGFR陽性の方は、EGFR製剤(イレッサ)とANK治療の併用は相性がよく、有効であった症例を経験しております。
2011年6月17日 15時30分16秒

治療実績(リンパ球バンク株式会社にリンク:症例数と治療成績)

わからないことは、お問い合わせ下さい。Tel 0967-32-0881(代表)阿蘇温泉病院 荒尾

2011年6月22日更新
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