妊婦と皮膚

ここは妊婦さんのお肌対策について記しています。


妊婦さんの皮膚について(概論)
妊娠中は皮膚に湿疹ができやすく、少し過敏です。かゆみ、かぶれなどのトラブルがでやすくなります。 妊娠中の湿疹に対しては、原因となりそうな刺激を避けたり、取り除きましょう。直接お肌に触れるものへの注意が必要です。衣類や下着、生理用ナプキンやおりもの用シートのようなパット類、妊娠前から使用したいた化粧品やシャンプー、パーマ液などが刺激となることもありえます。妊娠中に限って、自分の肌にあった化粧水などの保湿剤を再度検討したり、選び直すなど、妊娠中のお肌の対策をしましょう。


妊娠中の皮膚の変化
色素沈着
妊娠中は皮膚の色素沈着がおこりやすくなります。また、シミやソバカスも色が濃くなりやすいのですが、分娩後にはある程度薄くなります。
妊娠性湿疹
妊娠中は皮膚に小さな紅斑(赤い小さな斑点)が生じることがあり、かゆみを伴ったりします。分娩後にはある程度薄くなります。保湿がよいと思います。ひっかかないように爪のお手入れもしましょう。
妊娠線
妊娠後半では、お腹が大きくなるのに伴って皮膚が引き伸ばされます。皮膚が裂けたようにしてできた線を妊娠線と言います。完全に予防するのは難しいようですが、対策としては、(1)急激な体重増加を避ける(食事のカロリーを妊娠前の2割り増より少なくする)、(2)肌に保湿を行う、(3)妊娠線用のクリーム(専用のものが産婦人科で販売されています)を皮膚に塗ることなどがあります。ただし、クリームはアメリカの医学会では効果を示すのに十分なデータがないとなっています。私の友人の皮膚科医師も妊娠線対策に効果的な薬剤(クリームや軟膏)はなかったとコメントしていました。(大きな効果は期待できないかもしれません) 妊娠線は最初は赤く(新妊娠線)なり大変目立ちますが、しばらくすると赤みがひいていき、白くなり目立たなくなります(旧妊娠線)。
かゆみ
妊娠中に皮膚の痒みの訴えが割にあります。副交感神経優位となる、夕方から夜が入浴後と同様に痒くなります。場所は手足の伸側や体にできやすいようです。じんま疹のように、膨れて少し盛り上がることがあります。妊娠が終了すると自然に治癒するタイプが多いようです。じんま疹の原因を特定し、これを避けることが必要な場合があります。中には稀に重症(発熱や頭痛)となることもありますので、念のため、主治医の先生の診察を受けて相談して下さい。妊娠性掻痒症や妊娠性痒疹、妊娠性疱疹があります。
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