性的虐待

<子どもの性的虐待>
性的虐待とは、セックスするということそのものや近親姦とイコールではありません。実際にはもう少し広い意味で使われる言葉です。 言葉による、からかいも含みます。例えば、子どもがいやだと思う言葉、卑猥な事を言わせる。子どもに向かって「最近胸が大きくなったなぁ」とからかう。「太ったんじゃないのか」と嫌がる事をわざと言う。胸や、性器に限らず、体の部分に触れる事、逆に触れさせる事。写真を撮ったり、服を着替えさせる事も、お風呂に一緒に入る事も。キスする事も、抱っこする事さえも。子どもが拒否するのに、いやだといっているのに無理にすれば虐待です。
子どもが弱い立場である事、経済的、社会的、身体的弱者であることを利用して、拒否できない事につけこんで、力の強い人間がその欲求を満たそうとすれば虐待になります。問題は、子どもがいやがっているのに、相対的に力の強い人間が無理に性的な事をする、させる、言う、言わせる事で、これは人権侵害に当たります。

子どもの人権は無視されがちです。 
あなたがもし子どもという時期ならば、あなたは誰かにあなたの体を触られて嫌な時いやと言
えるでしょうか。言葉で傷つけられた時、真剣に反論を聞き入れてもらえるでしょうか。家族の
誰かが、性的に虐待していると訴えて他の大人は信じるでしょうか。 
深刻な状態になるまで、例えば妊娠など体の変調が周囲に知れるまでは無視される可能性が
とても高いのです。 
家庭以外でいい人が、家庭内でもいい人かどうかは分かりません。家庭内の問題は、プライバ
シーの領域に入るので、他人が関わる事がとても難しいのです。 
その為に、ある家庭で子どもの人権が侵されていても、それが性的な虐待であっても潜在化し
がちです。家庭の問題を家庭内で、話し合って解決する、外の人間に問題を相談する、そのよ
うなこと自体必要なのですが、大変難しいのです。

「親や保護者」、「幼稚園・学校の教師、保育所の保育士、施設職員、顔見知り、第三者」が子
どもの性的虐待の加害者としてあげられ、調べによると・・・
1位 学校の教師
2位 顔見知り
3位 親や保護者
4位 第三者
という結果が出ています。
保育者による性的虐待の報告はあまり聞かれませんが、それは大変危険な事です。
子どもの年齢や、発達度、環境によって、同じことをされても深い傷になる人と、さして深刻なこ
とにならない人とがいます。それはあなたが例えば3才の子どもにキスするときには分からな
いでしょう。 
性的であるかどうかにかかわらず虐待を受けた子どもは、大人になってからも虐待された記憶
が心的外傷となって残ります。 

<性的虐待の種類>
@子どもに対する性的虐待 (Child Sexual Abuse)

A近親姦 (Incest)

B体の接触を伴う伴わないに関わらず性的な虐待、嫌がらせ(Molestation) 

C見知らぬ人による強制的な性的接触、性交(未遂)(Stranger Rape) 

D顔見知りによる強制的な性的接触、性交(未遂)(Date or Acquaintance Rape) 

Eパートナー、配偶者による強制的な性的接触、性交(未遂)(Marital Rape) 

F体の接触のある性的虐待、嫌がらせ(「性暴力」と訳されることも多い) (Sexual Assault) 

G裸や性器を強制的に見せること、露出、無理矢理自分のあるいは相手の体などを人の目に
さらすことで性的な欲望を満たそうとすること(Exhibitionism or Exposure) 

H他人の個人情報を勝手に探索すること、覗き(Voyeurism) 
猥褻ないたずら電話(Obscene Phone Calls) 

I被害者をいじめて加害者が快感を得る性的虐待(Sadistic Sexual Abuse) 

J性的な目的をもった露出、ポルノグラフィ(SexualExploitation) 

K社会的に上の立場の人間による力関係を利用した性的な嫌がらせや性的な暴力(Sexual 
Harassment) 

L性別に依って(既成の性別の概念に当てはまらない人=同性愛者やトランスジェンダーなど
や、被害者の多くが女性であることから性的指向を問わず女性)を攻撃すること(=加害者の
考える性別役割を個人の意志を無視して背負わせようとする、思い知らせようとするなど) 
(Gender Attack) 

M同性愛者または同性愛者にみえる人に対する嫌がらせ、虐待(Gay Bashing)

N性的な体の部分を傷つける暴力(Sexual Violence) 


性的虐待は、親や保護者、幼稚園・学校の教師、保育所の保育士、施設職員、顔見知り、第
三者等によって子ども達は被害者となりますが、ここでは教育者(保育者)について考えてみた
いと思います。

教育者、保育者としての絶対条件としての、「子どもが好き」という感情について
好きとは
理屈抜きに(相手に)心が引きつけられる様子。

これから解かるように、子どもの容姿や外見で心が引きつけられている状態は、好きとは言わ
ないのです。
子どもが好きとは
理屈なしに「子どもそのもの」に心が引きつけられる様子を表します。そして本当の好きという感情は、愛に通じるのです。

とは
個人の立場や利害にとらわれず、広く身のまわりのものすべての存在価値を認め、最大限に尊重して行きたいと願う、人間本来の暖かな心情。
つまり子どもそのものを、無条件に尊重すべき存在として全てを認めていきたいと願う心情。それが愛だと言えます。

尊重とは、尊ぶ(たっとぶ)。尊ぶとは、尊敬に値するものとして大事に扱う事。

とは、特定の異性に深い感情を抱き、その存在を身近に感じられるときは、他のすべてを
犠牲にしても惜しくないほどの満足感・充足感に酔って心が昂揚(コウヨウ=気が高まる)一
方、破局を恐れての不安と焦躁(シヨウソウ=気があせる)に駆られる心的状態。

恋愛とは、特定の異性に特別の感情をいだき、高揚した気分で、二人だけで一緒にいた
い、精神的な一体感を分かち合いたい、出来るなら肉体的な一体感も得たいと願いながら、常
にはかなえられないで、やるせない思いに駆られたり、まれにかなえられて歓喜したりする状
態に身を置くこと。

ロリコンとは、〔ロリータ コンプレックス(Lolita complex)の略〕 少女ロリータに恋する中年男
を描いた、ナボコフの小説「ロリータ」による。少女愛好者としてて意義付ける事が出来ます。
一般に、ロリコン=性愛(性的な愛情)の対象を幼女・少女にのみ求める心理。と捉えがちです
が、小児性愛者の意味としてはぺドフィリアという言葉が適当と言えます。

ペドフィリアとは、児童を性愛の対象とする、性的倒錯の一形態であり、特に思春期前まで
の児童に対して特別な性的嗜好を持つ者の事です。(男女問わず)

<子どもに対して性的虐待行なう大人の心理として>
子どもの容姿・外見、また自分の考えている勝手な子ども像を好きになった人が、非本質的な「子ども好き」という感情により、教育者、保育者になった結果、その者達は子どもに対して愛ではなく、恋という歪んだ感情がうまれ、恋愛感情にまで高まってしまいます。恋愛は性愛感情も伴います、恋愛の対象が子どもに向けられでしまうことは大変危険で、性的虐待をうけた子どもの人格形成は大きく歪められる事になります。
子どもは「愛」すべき存在ですが、「恋」をしては決してならない存在なのです。

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