
私たちの海外赴任
☆スウェーデン ユルスホルム市(首都ストックホルムの北) (情報提供 H.M.さん)
| *期間 1998年8月〜1999年6月(10ヶ月間) *使用言語 英語(現地公用語は、スウェーデン語 / 英語の普及率が高く英語でも暮らせる。) *時差 日本マイナス8時間(3月の最終日曜から9月の最終日曜までサマータイム、マイナス7時間 ) *現地通貨 クローネ =約18円 100オーレ=1クローネ *電力 110・220V コンセントの形は、丸ピン2本のヨーロッパ式。 日本の電化製品はパソコンやビデオなどを持参。変圧器を日本から送り使用した。 |
雪のグランドでサッカーする息子さん 「上手く蹴れないよォ」 |
*赴任にあたり、準備したもの
visa : 6ヶ月以上滞在するのにビザが必要なので、申請しました。 ビザが下りるまでに3ヶ月くらいかかり、荷物を送るのに必要なパスポートコピーがとれず、焦ってしまいました。パスポートコピーは何枚か必要だと思います。
ビザを取っておいたおかげで、入国審査はほとんどフリーパスでした。
予防接種 : 入国に際して必要な予防注射は特になし。、小学校編入時に予防注射歴を聞かれるので、母子手帳を持っていくか、写しを持って行った方がいいと思います。
*持参してよかったもの、持っていく必要のないもの
日本の食べ物、本(高いし、数が少ないので)。
本は、冬に外で遊べない時に、重宝しました。漫画からお話の本から辞書から、とにかく可能な限り送りました。
防寒具は、現地で買ったほうが(特に子供用は)いいと思います。
冬用の分厚いパジャマなどは、部屋の中の暖房がしっかりしているため、必要なし。むしろ、夏服(Tシャツやハーフパンツなど)が重宝します。
*生活情報
・衣、室内では真冬でも薄着です。真冬に外に出るには、それなりの格好が必要ですが、地下鉄でも、バスでも暖房が効いていますから心配することはありません。 ブーツは、地面が凍るので、日本で売っているものでは役に立たないと思います。
子供用の長靴も、防寒用のものが売られています。手袋、帽子はファッションと言うよりも、実用的なアイテムです。
夏は、天気がいいと、外でも半そでで大丈夫ですが、それでも朝夕は上着が必要です。
秋は8月から、春は5月まで来ません。真冬はマイナス10度以下の日が続くので、毛糸の帽子など、頭用の防寒具が必要です。
夏が終わると、暗くなるのが早くなり、冬至前には午後2時ごろ日が沈むので、歩行者の必須アイテムとして「服につける反射板」があります。
現地でも売っていますが、日本からも幾つか持っていくと安心でしょう。(キーホルダー形のものなど、100円ショップに売っています)
・食、ストックホルムまで行けば、日本食材の店はありますが、日本人が少ないため店の数も数えるほどです。売れ行きが悪いのか、賞味期限が切れて2年くらいのものでも平気で売っていたりします。
チャイニーズスーパーにも結構日本のものがあり、こちらの方が値段が安いのでお薦めです。生の野菜や豆腐、冷凍食品もあります。
このごろ、日本食ブームだそうで、大きなスーパーに行けば、キッコーマン、味噌や焼き海苔、酢やカレールーなども手に入ります。
うちの近所のスーパーでは、惣菜コーナーで週に一度寿司を売っていました。毎週金曜の午後になると、寿司を買う人でごったがえしていました。魚を食べる国なので、けっこう美味しくてびっくりでした。
カリフォルニア米は、大袋になるほど割引率がうんと高くなりますから、車があれば、大きいのを買ったほうがいいでしょう。
郊外型のスーパーマーケットにお米の大袋が売っているそうです。 小さなスーパに売っているお米は、ほとんどジャスミンライスです。
上にも書きましたが、スウェーデンでは日本食ブームなので、日本食レストランはたくさんあります。
値段もピンからキリまで、企業の接待に使われるような高級レストランから、ビジネスランチで賑わうような気軽に食べられる店もあります。
ほとんどの人は、流行に乗り遅れまいとするかのごとく、上手に箸を使って食べていました。味も結構いけました。
北国なので、とにかく野菜不足になります。冬は特に緑のものが不足しがちです。毎日何を作ろうか、買い物に行ってはため息の出ることが何度もありました。
秋に、いろんな種類のキノコが八百屋に並びます。私は買う勇気がなくて、食べたことはありませんが、結構名物のようです。
スウェーデンでは、木曜日に「豆のスープとパンケーキ」を食べる習慣があるそうです。ちょうど木曜日に、夫が勤める研究所でセミナーがあるので、私も混ぜてもらって近くのレストランへ食べに行っていました。パンケーキには赤いジャム(イチゴではないような味だったけど、何かわかりません)と、ホイップクリームをつけて食べました。
このジャム、スウェーデンの名物なのだそうで、小学校の給食にも出てきたと子供から聞きました。
なんでも、ミートボールにグレイビーソースとジャムをつけて食べるんですって。
・住、 これは、他の人には全く参考にならないと思いますが、うちの場合、夫が研究者だったので、研究所付属の家族用アパートに住むことができました。家賃が安いし、その家賃の中には電話代を除く光熱費が含まれているし、乾燥機は衣類用の他にシーツ用の大きなものまであったし、食器や掃除機、アイロン、寝具やシーツ、タオルなど、とにかく生活に必要なものは一通り揃っていました。
うちの子供達は二人ともクラスににただ一人の日本人でした。
うちから歩いて10分くらいのところに、在スウェーデン日本大使公邸があり、近所には日本大使館で働く人も住んでいました。 同い年のお子さんもいましたが、学校が違い、一緒に遊ぶことはできませんでした。
・治安 一般的にスウェーデンは治安のいいところだそうです。日本のように、子供だけで外を歩いていても構わないし、ともかく子供だけで通学しているのにびっくりでした。日本のように登校班があるわけでもなく、日本よりも治安がいいのかもしれません。
もちろん、親が車で送ってくるのも構いません。誰かの親が近所で2、3人まとめて車で送ってくるのもありました。
銀行も日本のようにカウンターにある(客と行員とを隔てる)しきりが低くて、のんびりした雰囲気でした。
しかし、空き巣は結構増えてきたようで、一度研究所に泥棒が入ったことがあります。窓ガラスを割って進入し、骨董品を盗まれたと聞きました。
アパートの入り口には管理人の家がありましたから、危険だと感じることはありませんでした。
もちろん、繁華街には危険地帯と呼ばれるところもありましたし、夏になると大挙して外国人のスリ団が入国するというので、観光地の人ごみでは注意が必要です。
・医療事情 主人の勤務先がスウェーデン王立のものでしたので、医療のケアもしっかりしていて、手続きはすべて事務員がしてくれました。
日本の市販薬は、手に入りません。それに、日本から小包で送ると没収されます。日本からたくさん送って失敗しました。
知り合いの(医師免許を持った)日本人は、薬の用途をちゃんと説明したら認めてもらえたそうですが、素人が下手に送るのはやめた方がいいと思います。
スーツケースに、当座に必要なものだけ少し入れることはできますから、その手段で持ち込むしかないと思います。一時帰国の人に頼むとか。
日本語の通じる医者というのは聞いたことがありません。日本から研究者として来ている、医師の資格を持った人に、症状を話してアドバイスをもらうことはできると思います(有名な研究所があって、日本から勉強に来ている医師も結構いるそうですから。)
スウェーデンの医療技術は高いので、薬もいいものが出ていますから、医療技術も心配することはないと思います。
(かかったことがないので、はっきりしたことは言えませんが・・・)
・使用人/ヘルパーなど うちの近所は高級住宅街だったので、アジア系のお手伝いさんが結構いたそうですが(私も、歩いている時にそういう目で見られたことがあります)、普通の家庭では聞いたことがありません。よっぽどのことがないかぎり、そういう心配はしなくていいと思います。
・余暇、 ストックホルムには、博物館や美術館がたくさんあります。スカンセンという、野外民族博物館が有名です。動物園もあって、動物と触れ合うコーナーもいくつかあります。野外なので冬は辛いものがありますが・・・。
水の都なので、遊覧船が何種類も出ています。観光バスで名所を巡ることもできます。両方とも日本語の説明つきのものがありますから、チケット売り場で訪ねてみるといいでしょう。
ガムラスタンと呼ばれる旧市街は、きれいな町並みで有名です。土産物屋も沢山並んでいますが、スリが多いので要注意だそうです。
郊外に、ドロットニングホルム宮殿があります。湖の中の島に建っており、夏から秋にかけての晴れた日は素晴らしい眺めです。
建物の入り口に兵隊が二人立っているのみで、宮殿の庭に一般人が入ることができ、他の国の王宮のイメージとは全然違います。
それだけ治安がいいということでしょうか。庭を歩いていくと、コーヒーショップがあって、そこの名物はワッフルです。焼きたてのワッフルに、生クリームとジャムをつけて食べると、カリカリ・フワフワの食感を味わうことができます。(冬期は閉店)
・移動、主人も私も運転免許を持っていないので、車は使いませんでした。アパートは研究所の敷地内にあったので、通勤は徒歩2分でしたし、スーパーは歩いて5分のところにあり、小さな商店街もありました。小学校まで歩いて10分でしたので、不自由はしませんでした。
スウェーデンの車は左ハンドルで、日本と反対の「車は右、人は左」でした。
アパートから歩いて5分のところにバス停があり、そこから最寄の地下鉄駅まで10分。ストックホルム中央駅までそこから地下鉄で20分でしたから、便利なところでした。バスも地下鉄も結構本数がありましたので、不自由はしませんでした。
* 教育関係
日本人学校はありません。補修校は、ストックホルムに一つと、あといくつか地方にあるそうです。
ストックホルムの補修校に一度見学に行きましたが、車がないので通学が大変なのと、子供達は地元校で学童保育にも行っていたので、週末はとても疲れていましたし、10ヶ月だけのことなので、補修校には行きませんでした。
| 子供は二人。 息子は6歳で小学校1年生。娘は11歳で小学校5年生。 日本と学齢は変わりませんが、8月下旬に新学期が始まるので、息子は小学校に2回入学しました。 入学準備については、涙なくしては語れないエピソードがあります。 本当は、子供達はブリティッシュスクール(英国人が経営する私立の学校)にいくつもりで、研究所の事務の人に頼んで申し込みをしてもらったのですが、もう行く間際になってその学校から断りの手紙が来たのです。 それから、あわてて研究所の敏腕事務員が地元の小学校に駆け込んで、校長に直談判して、子供達を通えるようにしてくれました。 彼女がいなかったら、外国人の言葉もわからない子を二人も、急に通わせることはできなかったと思います。研究所はスウェーデン王立ということで、そのあたり、学校の信頼も得られたのでしょう。 |
![]() 学校の地下にあった、核シェルター |
*その他
スウェーデンは、税金がとても高いので有名ですが、日本のように無駄遣いされることがほとんどなく、みんな払った人に返るようになっています。公立小学校の設備や教育は、日本とは比べ物にならないくらいすばらしく、逆に私立の学校の方が貧弱に見えるほどだそうです。
鉛筆も、消しゴムも学校にあるし、ハンカチだって要りません。給食費も無料なんです。
言葉の点で心配なこともあると思いますが、もし学齢が小さければ是非現地校を選ぶことをおすすめします。
企業で赴任される方は、滞在が長いと日本語が心配かもしれませんが、ご両親のフォローがあれば、きっと乗り越えられることでしょう。
私でお役に立つことがあれば、いつでもお手紙下さい。 ☆メールはこちら nakaikun@tky.3web.ne.jp へどうぞ。
*お勧めのサイト、書籍など
・私は、スウェーデンに住んでいる間、毎日の日記をホームページに書いていました。長くてすみませんが、それを最初から読んでいただければ、子どもの学校の事、心にのこった出来事などが、たくさんあります。
URLはhttp://www.tky.3web.ne.jp/~nakaikun/
・もう一つ、スウェーデンに25年住んでいらっしゃる日本人のサイト、牧野さんのホームページをご紹介します。
何か判らないことがあれば、掲示板で何でも答えてくださると思います。、
URLはhttp://members01.chello.se/kawaraban/indextotolo.htmlです。
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