いたずらってしあわせなこと

「いたずらばかりして、、もう、毎日大変よ、、」という、言葉を耳にした。

ちょっと懐かしく思いだしたことがある。

この言葉は、数年前、わたしにとっては、とても、羨ましい言葉だった。
いたずらなんて、夢のようなことだった。その頃、ももかはまったく、手
が使えず、おもちゃを握らせても落とした。手を上にあげることもできなかった。
おもちゃのがらがら、ひとつでも、これなら持てるかな、、なんて、色んなものを
見てまわった。握りやすいもの。色がはっきりしているもの。
かわいい音のするもの。
そして、すこしでも、手を使ってくれたら、、、そんなことばかり考えていた。
おもちゃもただみるだけだった。くるくるまわる、オルゴールのサークル
メリーをただ見つめていた。

公園に行くと、成長の差ははっきりと解った。
まわりの子どもたちは、目が放せないくらい活発に動きまわっていた。
公園のお砂場でお城を作っている子どもたちや、ぱしゃぱしゃと噴水で
水遊びする子どもたちの姿はとても、まぶしかった。
いたずらしてくれるなんて、夢のようなこと、、、そう、真剣に思っていたよ。
はじめて、いたずらを、したのはいつだっただろう、、。
おぼえてるのは、いたずらをされて、ぐちゃぐちゃになったなにかをみて、
涙が止まらなかった自分だ。感激で涙がとまらなかったよ。

あれから、3年たった。まるで、ひまわりの観察をするように、
ゆっくり、ゆっくり成長するももかを、そばで見守ってきた。
それは、それは、ゆっくりの毎日だった。
早期の療育のおかげだろう。手も上手に使えるようになった。
みどり色のマジックでおもいっきり、じゅうたんに絵書いた、ももか。
いたずらの度にあの時の気持ちを思いだす。

「ももか!」と怒りながら、こころの中で、微笑んでいる自分がいる。
こころから怒れない自分がいる。

いたずらって、とっても、しあわせなことなんだよ。

とっても。

とっても、、ね。