検査入院最終日。
すべての検査結果が出たので
担当医が俺の病室に来た。
淡々と話始めた。

・左肺に8センチの大細胞癌
・右肺に2箇所小さい癌。種類は同じと思われる
・腹部に転移なし
・頭部に転移なし
・骨に転移なし
・リンパ節に転移なし
・外科的手術は不可能
・抗ガン剤治療も効果がない


なんだか・・・・
ガン告知を2回された気分だ。

担当医が悪いわけじゃないが
こいつの顔は当分見たくない。。

検査も終わったので午前中に退院。
嫁が来るのを4階のロビーで待っていた。
ここは、、ガン病棟だ。
ロビーで話している人達は
ほぼ全員ガンだ。
知ってる人がほとんどだろう。
ロビーをはさんで向こう側もガン病棟だ。
ただ、個室になっている。
重病が人が入ってる。

俺が次にここへ来るときは向こう側か?

嫌な思いだけがよぎる。

かなりボーっとしていたんだろう。。
嫁が何度か声をかけたそうだ。

嫁に担当医から言われた検査結果を話した。
「どうして自分で聞いたのー?」
実は、嫁と一緒に聞くと約束していた。
出来れば、俺は聞かずに嫁だけに検査結果を聞いてもらおうと思っていた。俺は検査結果を聞くのが恐かったから。

でも、ここんとこ体調も良くて
ご飯も結構食べられる。
もしかしたら、良い結果になってるのかもしれない。
あれほど、始めに告知されてショックだったのに
もしかしたら、、という気持ちが
何度と無く沸いてきていた。
違うかもしれない。ガンじゃないかもしれない。
ガンであっても末期じゃないだろ?
左にデカイガン細胞があるなら
それを取ってしまえば、、
片肺だけでも生きている人は多い。
そういう思いがあって
自分で担当医に教えて下さいと言った。

やっぱり
良くなってるなんて事はなく・・・
自分の体調がちょっと良く感じられただけで
ガンが無くなるわけでもないのに
希望的観測の極地をいってしまったわけだ。
外科的手術も出来ると思っていたが
それもダメで。
八方塞がり。

で。。。
今はこのざま。
落ち込みは奈落。

嫁は励ましたりはしなかった。
俺の話を聞いていた。

「先生がアカンって言うても先生かて人間やん。間違える事もあるでしょう。見返してやろう。ソーちゃんが治って、見返したったらええのよ。。」


現代西洋医学では
お手上げな俺のガンだ。
担当医の知らない何かがあるかもしれない。
俺は、担当医に突き放されたという感情がある。

文字じゃ伝わらない言葉のニュアンス、イントネーション、表情。医者なら、、、、もう少し気を遣え。
ダメだ。今日は。
怒りの感情より
望みが消えたショックが大きい。
ただ、、こうして書けるだけ、少しは冷静なのか・・・?
違うな。。諦めかもしれない。