タイトル:みお、空を飛ぶ!

北海道行き決定!

ご 案 内


私、美音は7月の終わりにお兄ちゃん・ヨシユキのアメリカンフットボールの試合の応援のため、北海道に行きました。今まで大阪などへ新幹線で行ったことはありましたけど、飛行機は初挑戦。お姉ちゃん、同行のお姉ちゃんのお母さんも初めてのことで迷ったようですが、何事もチャレンジあるのみ!
聴導犬をもっと知ってもらういいチャンスかもしれない、ということで北の地を目指しました。
飛行機での往復、そして札幌・小樽での珍道中をどうぞ

飛行機

試合観戦、
そして ホテルへ

夜の札幌観光
そして小樽へ

東京帰還

旅行日程:97年7月27日〜28日
利 用 航 空 会 社:日 本 航 空(*)
宿 泊ホ テ ル:札幌東急ホテル


1.北海道行き決定!

お兄ちゃんの北海道行きを見送りに行ったお姉ちゃんはすっかり北海道へ行く気になりました。
まだ社会的に認められているとはいいにくい聴導犬の私を連れて行くために関門がいくつか。

旅行コーナー


日帰りではちょっとつらい北海道。まずはホテル探しです。ダイエーの旅行コーナーで問い合わせ。なぜ、ダイエーかといえば、ダイエーはハンディキャップを持つお客さんへの対応をとってもよく勉強してくれているから、聴導犬のことも分かってくれるのでは?と期待したからです。
ダイエーの人は快く受けてくれ、日程と予算に合って便利な場所にあるホテルをいくつかピックアップ。一つずつ電話してくれました。その時びっくりしたのは、電話での説明の仕方。聴導犬の受け入れ可否なんて問いあわせは初めてでしょうに、聴導犬を知らないかもしれないホテル側に盲導犬を例に挙げて聴導犬を説明。この説明ならOKが出そう、と期待はさらにふくらみました。

ホテル


駅近辺のホテル4ヶ所に電話して、即答でOKが出たのが2ヶ所、残りも折り返しの電話でOK。
思っていたよりも良い結果にとても嬉しくなりました。

ちなみにJTB(日本交通公社)の宿泊情報では、巻頭ページのリストに‘優しい宿’として「盲導犬同伴」「車椅子での宿泊」の可否が載っています。○が付いているホテルや旅館が結構あって、お姉ちゃんは「日本もまだ捨てたものじゃないな」、と思いました。ネットでも(JTBいい宿セレクト3000(*))いろいろな条件でホテル・旅館が検索できます。




JR


JRならこれまでも都内はもとより新幹線にも乗ったことがあったので、大丈夫と思い、寝台特急で行くことも考え、空席問い合わせ。でも、時刻表を見てびっくり!なんと15時間もかかるのです。その間、停車は長くて5分程度。私のトイレのことを考えるとこれはとてもきつい!(人間は電車の中のトイレで出来るけどね。)それで飛行機嫌いのお姉ちゃんのお母さんを説得して、往復飛行機で行くことに…

飛 行 機

航空会社には聴覚障害者向けのFAX窓口があってお姉ちゃんは感激!
問い合わせてみると各社とも同伴可、とのこと。ただし、「念のため、口輪を持参してください」と言われ、お姉ちゃん、慌てて購入。口輪とは、その名の通り犬の口にはめて口を開かないようにするものです。犬の嫌いな人からの要求があった時のために持参を求められることが盲導犬の場合でも多い。人をかむなんてこと、まずしないのですが…
右の写真が口輪を着用した私。なんだか狂暴な犬みたい。
 口輪をはめた美音

2.飛行機

8月27日いよいよ出発の日。前日からの台風も去って「ほっ」。JALのカウンターへ行くと、もう話が伝わっているようで、スムーズに搭乗口へ。カウンターレディのお姉さんに案内されて、ちょっとしたVIP待遇でした。搭乗時間まで入り口で待っていると、同じ飛行機に乗る人たちがどんどん集まってきました。みんな、足元で寝ている私を見て、びっくり。まさか、犬がいるとは誰も思わないからね。でも、私が着けているケープの「聴導犬」の文字を見て、納得してくれていました。だいぶ「聴導犬」という言葉が知られてきていることを実感。
そして、車椅子利用のおばあちゃんと一緒に他の人に先立って搭乗。ここでも、みんなの注目を浴びてちょっと恥ずかしかった。
飛行機の中では、私専用のタオルをお姉ちゃんの足元にひいてもらったので、安心して、グーグー。お母さんは、お姉ちゃんに「窓の外、見てみなよ、きれいだよ」といわれてもかたくなに目を閉じて、じっと我慢の1時間半だったようです。私は「空を飛んでる」なんてちっとも知らないうちに、あっというまに北海道へ到着しました


3.試合観戦、そしてホテルへ

試合会場は厚別公園競技場というところ。Jリーグ入りを目指す「コンサドーレ札幌」(*)のホームグランドです。
でも、最寄りの大谷地や新札幌の駅からでは遠い、遠い!(「コンサドーレ札幌」の試合の日はシャトルバスが出るらしい。)しかも、あいにくの雨…。だめかな?と思いつつ、客待ちをしていたタクシーの運転手さんに「聴導犬が一緒でもいいですか?」と聞いたお母さん。意外なOKに(東京ではタクシーにはいつも断られる)ほっとしながら、一路競技場へ。
ポテトボウル POTATO BOWL 主催:北海道アメリカンフットボール協会
このポテトボウルは肢体不自由児者チャリティということもあって車椅子での観戦者も見かけられました。昨年までのチャリティ累計は1000万円を超しているとのこと。パンフレットの売り上げもチャリティ、ということでお母さんは1000円札で「おつりは、いりません」
こういうイベントはアメフットの底辺を広げられるいいチャンスだと思いました。
試合結果
リクルートシーガルズ 北海道大学ビッググリーン
’96Xリーグ・ライスボウル王者 ’96全国地区対抗学生王者
10 1Q
38 2Q
20 3Q
27 4Q
95
ご覧の通り、シーガルズの圧勝!北海道まで行ったかいがありました。
お兄ちゃんは予告どおり第1Qだけの出場でした。しかも、第1Qは他の
どのQより短くて、点数もたった10点。出番が短くて、ぼやいていました。
WLAF(ワールドリーグ)から帰ってきた池之上君と安部君が出ていました。
乗り物
試合後、ホテルへ。シーガルズのスタッフの人が競技場へ呼んでくれたタクシーで新札幌の駅へ。そこからJR。北海道で聴導犬を見るのはたぶん今までなかったことだと思うのですが、タクシーも鉄道もすべて、スムーズ。「?」って顔をされても、ケープや認定札を見ると、みんな分かってくれます。一度も呼び止められたり、断られたりせず、不思議なくらい…
札幌東急ホテル
今宵の宿は札幌駅近くの「札幌東急ホテル」ホテルの部屋にて
フロントでチェックインの時も皆さんニコニコ迎えてくれました。

慣れないところで一番の問題はトイレ。
いつもはおうちの玄関先に決められたトイレでおしっこしていますが、出先ではそうはいきません。でもこのホテルではラッキーなことにホテルの向かい側が工事中でその横の植え込みが臨時の私のトイレになりました。ここなら近いし、土があるし、でバッチリ。

お姉ちゃんとお母さんの関心はここで夕食へ。
ビール園やカニの食べ放題…とガイドブックにはいろいろ載っていましたが、女二人では元が取れない、ということで結局ホテルのレストランのビュッフェへ。慣れない部屋に私を長く留守番させるのもかわいそう、と思ったようです。ところが、予約が必要かどうか問い合わせた時、駄目で元々で私の同伴を聞いたらなんとOK!かくて、私もレストランに行くことになったのでした。
(私はどうせ部屋に戻ってからドッグフードだから関係ないけど…)

4.夜の札幌観光、そして小樽へ

時計台の前で食事も終えて、お散歩がてらに夜の札幌の町へ。何回か来たことのあるお姉ちゃんがガイド役。
大通り公園はお花のフィスティバルをやっていてきれいでした。
犬を連れている、ということで地元の人と間違えられ、何度か道を聞かれてお姉ちゃんはしどろもどろ…時計台は残念ながら改修中で、真っ暗。でも一応写真を撮りました。
翌日はすごい快晴。ホテルを出るとタクシーの運転手さんに「暑いとわんちゃんがかわいそうだよ。小樽観光なら任せなさい。」と声をかけられました。犬連れでもいいの?やっぱり観光地だなぁ。でも、結局自由に行きたい、ということでお断りして、JRで小樽へ。
電車から海が見えてきたら、もう小樽。
暑くって大変だったけどバスなども使って、めぼしいスポットは周りました。
北一硝子
きれいなガラス工房やショップです。ここで初めて警備の人に呼び止められ「抱きかかえてください。」と言われてしまいました。お姉ちゃんが認定札を見せると待つこと10分あまり。
結局OKでしたが、人も多いので早々と退散しました。
その代わり店先のフードコーナーでおそばを食べたお姉ちゃん達。私もおいしい高原牛乳を少しだけもらいました。暑くて喉が渇いていたので、とてもおいしかった!
小樽運河
ガイドブックには必ず載っている名所。倉庫がいっぱいあるだけなんだけどね。
観光客がいっぱいでまたもや注目を浴びてしまった私。
でもみんな「かわいい」って言ってくれるので嬉しい。
お寿司
小樽へ来たらやっぱりお寿司、らしい。
お姉ちゃんとお母さんはガイドブックで見つけたおいしくて安いお寿司やさんを目指して坂道を上がったり下りたり…お寿司やさんか…なんかいやな予感。
やっぱり私はだめだって。ケースに入れればいい、とのことで、もしもの時のために持ってきていた赤バッグがここで初めて登場。最近太り気味の私にはちょっと窮屈だけど、歩きつかれたし、しばしお昼寝。二人は新鮮な海の幸に舌づつみをうっていました。

5.東京帰還

飛行機の時間にゆとりを持ってJRに…のつもりが駅の側の三角市場でカニを買ったりしていたら結局ぎりぎりの電車に乗ることに。千歳空港で最後のおしっこをさせてもらってカウンターに行ったらもう搭乗が始まっていました。金属探知器で私が通過したら「ビー」って鳴ってびっくり。でも無実と思われたのか(当たり前)そのまま職員の人の誘導で(またもVIP待遇)搭乗口へ。
今回は最後の搭乗でした。座席はナント「1番」。つまり一番前。広くなっていて快適でしたが、離陸の時、お姉ちゃんの方を見て後ろ向きになっていたらどんどんお尻が上がっていって滑ってしまいました。驚いた!
帰りはお姉ちゃんの予言どおりゆれて、お母さんもお姉ちゃんも気分悪そう。
私はまたもやひたすら寝てました。

羽田に着いてモノレールに乗ろうとしたら、駅員さんに呼び止められてしまいました。
「やっぱり東京ではだめか…」と思っていたら、浜松町からのタクシーはOKでした。

いろいろあったけど初めての飛行機での旅ももう終わり。
飛行機なんてへっちゃら、って感じです。
今度お兄ちゃん・お姉ちゃんがハワイに行く時は一緒に行きたいなぁ。
でも、海外は検疫の問題があるので大変らしい。どうなることやら。
とにかく楽しい1泊2日でした。また、どっかに一緒に行こうね!お姉ちゃん。



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