長野パラリンピック雑感

長野の街で…

〜いろいろな人が過ごしやすく!〜


障害を持つ人が過ごしやすい街はイコールすべての人が暮らしやすい街だと言われます。
オリンピック・パラリンピック開催が決まって、道路を掘り起こしたりして、街の整備に追われたという長野の街を少し歩いてみました。


長野へのアクセス

高速道路
サービスエリアなどでのスロープの設置など障害者への配慮は他の高速道路に比べ、進んでいたと思います。コインFAXもあったし…車椅子トイレについては、やはり専用のトイレがあるもののやはり数は少なく列を作っていました。ここでも「通常のトイレの段差を無くしたり、ドアの幅を広げることは出来ないのかしら。」と思いました。
JR長野駅
スロープはもちろん上り下りエスカレータ、エレベーターも設置されていました。どちらも都内の某JR駅のように「障害者専用:係員をお呼び下さい」ではなく、誰もが使えるようになっていて、お年寄りやベビーカー連れなども気軽に利用できていました。また、エスカレーターが上りだけでなく、上下ともあったのも合格!(階段は下りの方がつらい人も多いのです)
駅前は歩道橋が多かったけれども、歩道橋を使わずともある程度どこへでも出れるようになっていたと思います。ちょっと、遠回りでしたが…。


ホテル宿泊 志賀高原の温泉に泊りたいと思っていたが、盲導犬(聴導犬も)同泊可のホテル・旅館はほとんどない。唯一OKの発哺温泉「天狗の湯」は、満室で断られたため、長野市内のホテルに。
1回目:
JTBセレクト3000(*)で検索し事前に予約しておいた「三井ガーデンホテル長野」。
もちろん聴導犬同泊可。レストランにも一緒に行けました。
入り口の数段の階段にはスロープがあり、1回のカフェレストランもそれを利用すれば車椅子で入れる。
2回目:
急きょ、泊ることが決まったので、長野駅の「ビュープラザ」で探してもらう。
「三井ガーデン」が満室のため、大手チェーンの「Wプラザ長野」に問い合わせたところ、聴導犬が一緒はだめ!と拒否された。和室の旅館なら納得がいくが…悔しい!
結局高級ホテル「メトロポリタンホテル」に決定。初めてらしく、フロントの人がわざわざカウンターから出てきて美音を見、挨拶された。レストランも同行可。

その他

閉会式の夜は車椅子のSさん、美音を連れた私、そして今回お友達になったMさん、私の母の4人と1匹で打ち上げ&食事をしようということになりました。どんな店がいいか?という話になった時、私はまず、「美音も入れる店」と答えつつ、半ばあきらめていました。今まで美音とスムースに入れるのはファミリーレストランぐらいだったし、今回は美音を入れるバッグを持っていっていなかったからです。でも、Sさんに案内されていった駅前の居酒屋はなんとOK。もちろんSさんもスムーズに入れる段差のない作りです。(カウンターは少し高すぎたようですが、テーブル席が空くと移動させてくれました。)店の中は(遅い時間まで開いているお店が少ないこともあり、)外国人や車椅子の人などパラリンピック帰りと分かる人がいっぱいでした。こんなに車椅子の人や杖をついた人、見えない人etc…障害を持つ人が集まってお酒を飲んでいる居酒屋さんなんてあったでしょうか?何だか嬉しい気持ちになって、ついお酒が進んでしまった私です。でも、パラリンピックが終わってからも、こういう受け入れが続けられるといいなぁ。また、長野に行く機会があったら行ってみよう!美音と一 緒でも、断られないよね!?

<まとめ>

パラリンピックを想定してのバリアフリーを意識した街づくりが感じられました。まだまだ、歩道の狭さや、段差、点字ブロックの問題など、完璧とは言えないかもしれませんが、私の住む東京の街から比べたらずっと過ごしやすい街だと思います。
それと同時に感じたのは、街の人の心のバリアフリー。街の中を車椅子の人がいようが、片足の人が杖で歩いていようが、それを見つめる目は偏見などとは縁遠い、温かなものでした。
駅前やホテルの周りを歩いていて感じたのは「こんなに障害を持つ人がいるのか!」ということでした。普段の生活の中で、車椅子に乗った人、杖をついた視覚障害の人と会う機会がどれくらいありますか?私たちの住む街に、障害を持つ人がいないわけではないのです。障害を持つ人が、出てきにくい、出てこれない街だから、会わないだけなのです。
世の中にはいろいろな人がいて当たり前、そんないろいろな人が、過ごしやすいハード(設備)とソフト(人の心)の整った街がこれからの日本にも増えていってほしいと実感しました。

最初に泊った朝、ホテルの前でジョギング中の両手のない人が美音に「GoodMornin’」と声をかけてくれたのがとても印象的でした。


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