不妊用語辞典

不妊症 → 不妊検査 → 不妊治療 → 不妊治療で使われる薬 → 
漢方薬 → その他の不妊用語 の順番で掲載しています。
 


赤字のものはこのページ内に説明があります。
不 妊 症
自覚症状のないものがほとんどです。
なかなか赤ちゃんが出来なかったら早めに病院に行った方がいいと思います。
不 妊 症 説  明 治  療
卵管障害 精子と卵子が出会う為の卵管が詰まっている、炎症を起こして通れなくなっているなどの症状。
不妊の原因としては1番と言っていい程多いと言われています。

卵管造影検査
で確認されます。
卵管形成手術
体外受精(IVF)

ただし片方だけが詰まっている場合は
タイミング法で対処出来ます。
また軽度の場合は
腹腔鏡検査で改善される場合もあります。
排卵障害 通常は脳視床下部から命令され分泌されるはずの、卵子を育てるホルモンFSH、排卵を起こすLHサージなどが放出されていない為、排卵が起きていません。(原因はダイエット、やせすぎや肥満、ストレス、甲状腺の働きが悪いなど)
基礎体温は正常でも実は排卵がされていない場合があります。
また正常な排卵は周期12-14日頃に起こりますが、それ以上に遅い場合は卵子が古くなってしまい受精能力が低くなると言われています。
毎月排卵が遅い、生理周期が長いという場合も注意が必要です。
クロミッド等の排卵誘発剤を使用する事によって周期を整えます。
着床障害 @子宮筋腫、子宮内膜膜ポリープなどの良性の腫瘍でも出来る場所によって着床しにくい場合があります。
A子宮内膜癒着(性感染症や中絶が原因)、子宮奇形(生まれつきのもの)
超音波検査子宮鏡検査で確認されます。
@スプレキュア、ナサニールで排卵を止め筋腫を小さくする。または子宮を残して切除する。ポリープは子宮鏡検査の際についでに切り取って簡単に処理するか、ソウハ手術をする場合も。
A癒着をはがす手術、子宮形成術を行う。
精子通過障害 @頸管粘液不足で精子が子宮まで泳いで行く事が出来ない。
A女性に抗精子抗体があり、精子が子宮に入らないように阻止してしまう。

頸管粘液検査、
フーナーテストで確認されます。
@卵胞ホルモンの投与、タイミングを何度か見ても妊娠できない場合は人工授精(AIH)
A排卵期以外はコンドームをつける。(頻繁に精子が侵入すると抗体が活発になるため)この場合も@と同じく
タイミングから人工授精体外受精へステップアップする。
黄体機能不全 排卵後の黄体ホルモンの分泌が十分で無い為に高温層が短く子宮内膜も厚くならないので着床がむずかしい状態。
血液検査で確認されますが、基礎体温でも高温期が長く続かなかったり(10日未満)高温期に体温が上下する事でも確認されます。
HCGヒスロンの投与、
排卵誘発治療で改善。
高プロラクチン血症 プロラクチンとは、出産後に放出される母乳を出す為のホルモンです。
それがなぜか妊娠前の女性に出る事があります。プロラクチンの値が高すぎると排卵が起こらない、着床がしづらく妊娠出来ないという事になります。
血液検査で確認されます。
テルロンなどの薬を服用してプロラクチンを押さえ、クロミッドなどで排卵を促します。
クラミジア感染症 性感染症の一種。血液検査で確認されます。
自覚症状はありませんが感染すると子宮頸管、子宮内膜、卵管、腹膜にダメージを与えます。
精子通過障害着床障害受精障害が起こる病気です。血液検査で確認されます。
クラミジア自体はパートナーとともに抗生物質を飲めば治りますがクラミジアによって障害が起こってしまった場合はその治療を行います。
子宮内膜症
チョコレート嚢腫
子宮内膜の組織が何らかの原因で卵管や卵巣、直腸など子宮以外の場所に移動し、生理のたびにその場所で剥離したり増殖したりする病気です。
血管を通じて卵巣に子宮内膜組織が根付く場合が多く、その場合は月経血がたまりチョコレート嚢腫となり、
排卵障害が起こります。
超音波検査血液検査で確認されます。
軽度の場合はスプレキュア、ナサニールで一時的に排卵を止める薬で治療可能。
重度の場合は
腹腔鏡検査で癒着部分をはがす処置などをする場合も。
チョコレート嚢腫はエタノールを注入し卵巣の膜を固定する方法があります。いずれの場合でも改善されなかった場合は
体外受精治療に進むのが一般的です。
多嚢胞性卵巣 卵巣内の卵子がある程度までしか育たず、成熟しません。
卵巣の皮がどんどん厚くなり排卵出来なくなり、全く排卵しないか時々しか排卵されなくなります。
男性ホルモンやプロラクチンが多すぎる事など、血液検査、基礎体温(月経不順)で確認されます。
クロミッドHMGを使用して卵子の発育を促します。
膣から針を刺して卵巣に穴を開ける方法もあります。
男性不妊 @無精子症(精液の中に精子が一匹も居ない)
A乏精子症(精子の数が少ない)
B精子無力症(精子の動きが悪い)
C精子奇形症(奇形の精子が多い)
※病院の見解によって異なりますが
精液1ml中に2千万以上の精子が居れば正常
運動率は50%以上
奇形率は30%以下
が望ましいと言われています。
精液検査で確認されます。
@精液の中に精子が居なくても精巣に精子が居れば精管に問題があって精子が運ばれていない状態。精管を繋げる手術を受けて、それでも改善されなかったら睾丸から直接精子を採取し体外受精顕微受精を受ける。
ABCの軽度の場合は
漢方薬やビタミン投与などで改善可能。
人工授精に進む場合もあります。
いずれもストレスやタバコ、内科的な病気(糖尿病など)が原因になっている場合もあり、女性と同じく普段の生活が大事であると思われます。
不妊症の検査
不妊症の検査は期間は約2.3ヶ月、一般的なものはお値段もそんなに掛かりません。
まだの方はお気軽に受けてみましょう。
検 査 名 説  明 一般的なお値段と備考
超音波検査 膣やお腹からプローブをあて、画像で子宮の状態や筋腫、嚢腫の有無を見ます。
卵胞の状態を見て排卵のタイミングを計るため不妊治療を始めたら毎月受ける検査です。
¥2,000程度。
頸管粘液検査 頸管粘液が少ないと精子が卵子にたどり着くまで泳いで行く事が出来ません。
針の無い注射器やスポイトで採取し分泌を確かめる検査です。
また採取した粘液を顕微鏡で見て排卵の状態を確かめる場合もあります。
数百円〜¥1000程度。
子宮卵管造影検査 卵管が通っているか調べる為の検査です。
子宮の中に造影剤を注入しX線撮影をします。卵管が正常に通っていれば子宮から通った卵管の像が撮影されます。
¥5,000〜\6,000程度。
みんなの体験記に何人かの方が体験記をよせて下さっています。
血液検査 ・生理中、排卵前、排卵後に血液を採取し、必要なホルモンがちゃんと分泌されているか調べます。
・クラミジア感染の抗体が無いか調べます。
・プロラクチン値を調べます。
・抗精子抗体が無いか調べます。※
¥1,000〜¥3,000程度

※抗精子抗体検査は\5000〜¥6000程度。
フーナーテスト 排卵日近くか当日に性交をしたすぐあとに子宮内の粘液を採取して、精子が子宮内に侵入しているかどうか調べます。
もし子宮内に精子が居なかった場合は頸管粘液不足、抗精子症である可能性があります。
精液検査をまだしてない場合は、この検査で
男性不妊が発覚する事も。
¥1,000程度。
子宮鏡検査 子宮専用の内視鏡で子宮内壁や卵管への開口部を見ます。
ポリープや子宮筋腫や炎症などが無いか調べます。
小さいポリープはその際に切り取る事も出来ます。
¥3,000程度。
みんなの体験記に体験記が寄せられています。
腹腔鏡検査 卵管造影で結果が良くなかった場合など内視鏡で子宮や卵管の様子を見ます。
軽い癒着の場合はその時処置が出来ます。
入院して全身麻酔で行われる検査でかなり大掛かりです。
この検査で卵管閉鎖が認められ、閉塞の改善が出来ない場合は
体外受精にステップアップする分岐点になります。
1週間弱の入院で¥150,000程。
みんなの体験記に体験記が寄せられています。
精液検査 男性にマスターベーションで精子を出してもらい、1mlあたりの精子の数運動率、奇形率を調べます。
専用の容器を渡されて家で採取し病院に持って行くか、病院内の個室で採精します。
持込の場合は胸に入れたりタオルでくるんだり保温をしないと精子が死滅してしまうので注意が必要です。


※病院の見解によって異なりますが
精液1ml中に2千万以上の精子が居れば正常
運動率は50%以上
奇形率は30%以下
が望ましいと言われています。
¥1,000〜3,000程度。
・精液の状態は体調によって左右されるので結果が悪くてももう一度受けたら今度は大丈夫だったという事もあります。
・さらに詳しく精液を調べる精子精密機能検査もあります。男性、女性の検査も一通り終えて問題が無くても妊娠出来ない場合はこの検査を考えてみるのも良いと思われます。
不妊治療
不妊検査を終えて原因が分かったら治療のスタート。
薬物療法については下記の「不妊治療で使われる薬」で紹介しています。
治療法 説  明 一般的なお値段と備考
タイミング指導 超音波検査で卵胞の様子を内診し、排卵日を教えてもらいます。
HCGを注射して排卵を促し時間指定の上仲良しするように指導される事もあります。
超音波検査が1回¥2,000程。
病院に行って卵胞が育っていなかったら数日後にもう一度行くとまた¥2,000となります。
HMG−HCG療法 HMG注射で卵胞を育て(通常数個の卵子が出来ます)、
HCG
注射で排卵を促す。追加でHCGを注射し黄体機能の補助をする事もあります。
卵胞期、排卵期ともに投薬を行う妊娠しやすい方法。
実際にHMG-HCG療法をおこなっている方に費用を聞いてみたら卵胞の状態をみながら投薬するので、その月によってお値段は変わるそうです。
超音波検査もして、¥5,000〜¥10,000くらいだそうです。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が起こる可能性があります。
人工授精(AIH) タイミングでなかなか妊娠出来ない、フーナーテストの結果が良く無かった、女性に抗精子抗体があった、精子の数や運動量が少し悪かった場合などに行われます。
女性の排卵や卵管に問題が無い事が条件です。
専用の注射器やカテーテルで精液を子宮に送り込みます。
採取した精液をそのまま使用する場合は¥10,000程度。
精液を濃縮したり良好な精子を選別したりする方法だと数千円UPするようです。
毎月行う事が出来ます。

みんなの体験記に体験記が寄せられています。
体外受精(IVF) 人工授精を何度か行ったけれども妊娠出来なかった場合や、卵管閉鎖などの時に行われます。
採取した卵子と精子を専用容器で受精させ、受精卵(胚)を子宮に移植する方法です。
多胎を防ぐため受精卵の移植は3個までとされています。
受精卵を胚盤胞という状態まで培養する方法も行われています。
胚移植よりも確率が高いとされ、こちらは2個までの移植とされています。
保険がきかないため病院によって費用は言い値ですが
¥200,000〜¥300,000という病院が多いようです。

胚盤胞培養や凍結の費用は別料金なので加算されて行きます。
みんなの体験記に胚移植、胚盤胞移植二通りの体験記が寄せられています。
ギフト法(卵管内移植) 体外受精とほぼ同じ場合に適用される治療法ですが、卵管が通っているのが条件です。
(卵管が通っていても卵管采の異常など)
腹腔鏡検査の要領お腹に穴を開けて、卵子と精子を卵管に送り込みます。
受精卵を送り込む医療機関もあります。
体外受精よりも自然に近く、妊娠しやすいが身体を傷つけるので負担が大きいと言われています。
保険がきかないため病院によって費用はまちまちですが¥200,000〜¥300,000という病院が多いようです。
顕微受精(ICSI) 精液検査の結果が思わしくなかったなど主に男性不妊の時に行われます。
顕微鏡を見ながらガラス管で一個の精子を卵子に注入し受精させるので、精子が数個あれば出来る方法です。
受精のさせ方が違うだけで、その後は体外受精と同じです。
こちらも上に同じく保険がきかないため費用はまちまちですが¥300,000〜¥400,000という病院が多いようです。
不妊治療で使われる薬
不妊の為に使われる薬は副作用もありますが、
効果的な薬を使う事は赤ちゃんに会うための一歩になる事もあります。
よく考えて先生と相談してみましょう。
商品名 効  果 副作用 備  考
クロミッド
セクソビッド
フェミロン
セロフェン
排卵誘発剤。(飲み薬)
卵胞刺激ホルモンの分泌を促進する薬なので効き目は穏やか。
長期服用すると子宮内膜が薄くなってしまう。
頚管粘液の減少。
双子の可能性が上がる。
(自然に双子が出来る可能性は2%に対しこの場合は6%)頭痛、めまい、疲労感、口の渇き
排卵誘発剤は他にも数多くの種類があります。
ここではよく名前が出る4つの薬を挙げました。
プレマリン
デボシン
卵胞ホルモン剤(飲み薬)
頸管粘液の増加の為や
排卵障害、無月経のコントロールに使用される。
血栓、吐き気、嘔吐、乳房の痛み。
スプレキュア
ナサニール
排卵を抑える薬(点鼻薬)
子宮内膜症子宮筋腫の治療や体外受精の際の卵子採取の為に使われる。
下腹部の痛み、出血。
長期の使用の場合は更年期障害のような症状。イライラ、不眠、冷え、ほてりなど。
HMG 排卵誘発剤(注射)
卵巣に直接作用するので副作用が大きい場合がある。
卵巣刺激過剰症候群(OHSS)が起こる
可能性は15%
多胎(多くは双子)の可能性が(20%)
腹痛、発熱、関節痛
HCG 黄体ホルモンと同じ働きをする
注射剤。
卵胞が十分に育った時に注射すると36−42時間以内に排卵するので時間指定の為や、
黄体不全症の人には黄体ホルモンの補助の為に投与される。
単独使用では副作用はほとんど無し。
HMGと組み合わせた場合は
卵巣刺激過剰症候群(OHSS)が起こる可能性が高い。
HCGは5日−7日間体内に留まると言われています。
またHCGとは妊娠ホルモンなので体内に留まっている間に妊娠検査薬を試すと陽性になったけどオメデタではなかったという話もあります。
ぬか喜びしないようにお気をつけを。
テルロン
パーロデル
カバサール
脳下垂体のプロラクチン分泌を抑制する薬。
高プロラクチン血症の治療に使われる。(飲み薬)
強い吐き気が起こる事が多い。
テルロンが比較的副作用が少ない。
高プロラクチン血症の方は排卵障害がある場合が多いので、クロミッドと併用される事が多いようです。
ヒスロン
ルトラール
デュファストン
プロベラ
黄体ホルモン剤。(飲み薬)
無月経症などで生理が遅れている場合に使用される。
子宮内膜の成熟を促すので
黄体不全症にも使われる。
発疹・むくみ、気分の落ち込み、食欲不振など。 黄体ホルモン剤は他にも数多くの種類があります。
ここではよく名前が出る4つの薬を挙げました。
漢方薬 当帰芍薬散(トウキシャクヤクサン) 貧血、疲れ、冷え性、生理不順に効果
妊娠後は流産防止の働きもある。
食欲不振、胃の不快感 ここに上げた漢方薬はほとんど薬局で市販されておりすぐに手に入れる事が出来ますが、少々高額で効果が出るまでに数ヶ月時間が掛かると言われています。病院で医師に処方してもらえば保険も効いて安く買えますのでお勧めです。
漢方薬といえども副作用がありますので、服用の際には薬剤師、医師に他に飲んでいる薬が無いか確認して下さい。
温経湯(ウンケイトウ) トウキシャクヤクサンとほぼ同じ効果。
血液の循環を良くする。
食欲不振、胃の不快感、だるさ、血圧上昇、むくみ
桂枝茯苓薬(ケイシブクリョウガン) 生理不順や生理痛、頭痛、めまい、肩こり、のぼせ、足の冷え、
ニキビやシミ、しもやけ、痔、打ち身などにも効果あり。
食欲不振、胃の不快感、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色になる。
妊娠したら飲むのはやめた方が良い。
柴苓湯(サイレイトウ) 体の免疫反応を整え、炎症をやわらげる働きをし、水分代謝を改善し無駄な水分を取り除いてくれる。 咳、息苦しさ、発熱
八味地黄丸(ハチミジオウガン) 精子無力症 食欲不振、胃の不快感
補中益気湯(ホチュウエッキトウ) 乏精子症 長期大量服用の場合、むくみ、血圧上昇、脱力感、手足のしびれ・けいれん
その他の不妊用語(?)
仲良し 多くの不妊サイトで使われている、「夫婦生活」の意味。
ご対面 生理に「ご対面」してしまう事。※同義語で「リセット」「撃沈」
「玉砕」という言葉もあります。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS) 排卵誘発剤の刺激や排卵誘発剤とHCGの併用によって
卵巣が過剰に反応してしまう症状。
腹水がたまったり、おなかが腫れ排尿障害、呼吸障害が
起こったりします。
ごくまれな例では脳梗塞や心筋梗塞が起こった事も。
でもOHSSが起こっても妊娠、出産は可能です。
凍結(精液、受精卵) 設備の整った病院なら採取した精液、受精卵を凍結、
保存する事が出来ます。
精液や卵子の採取の負担を減らす事が出来ます。
費用は期間によって数千円から。
機能性不妊 男性、女性とも問題が無いのに妊娠できない状態。
原因不明の不妊という意味もあるが、高度検査で解明される事もあります。
子宮外妊娠 通常受精卵は卵管を下って子宮に着床するものが、
卵管、卵巣、腹膜などに着床してしまう事。
妊娠が分かったらすぐに受診して胎嚢を確認してもらうのが大切です。
卵管に着床してしまう場合が多く、子宮外妊娠が2回連続で起こる事は稀と言われていますが、卵管が狭い事が原因の場合は2回連続で起こってしまう事も。
その場合は自然妊娠を断念し体外受精を受けるのが安全と言われています。
不育症 流産の可能性は初めての妊娠の場合15〜20%の割合で
起こると言われていますが、2度目の妊娠からは可能性が
数%まで減少すると言われています。
2回、3回と流産を繰り返してしまう場合、不育症と言われます。
原因はクラミジア等の感染症、甲状腺機能、子宮奇形、抗体などであると言われています。

流産を2回以上繰り返す場合は不育症専門医の診断を受けることが大切です。