県立図書館へも行こう!

 
 
 

 

夏を下りて、秋を登りながら

 

今日は、第二日曜日。
市立図書館がお休みで、県立図書館が開いている日。

こちらの図書館は、和雑誌が貸出禁止なので、
バックナンバーを見るのには、市図より、便利です。

今日読みたかったのは昨年末に出たもので、
例によって検索機
(いい椅子がついているがこの頃は立って使います)
で確認後、
カウンターに申し込みますと、
「去年以前のものは別の所にありますので…」。

本当にすまなそうに言われて、
「そう、残念だなぁ。じゃ、お言葉に甘えて、明後日にでも」
と言いそうになりましたが、
その為には定時で仕事を切り上げ、急いで駆けつけねばならない。
それで、30分も読めれば幸運なので、諦め、お断りしました。

 

又もや、頭をかきむしりながら、
書棚の間を歩き、新着本のリストを読んでいる内に、
いくつか、読みたい本を手にする事が出来て、
まだ暑い夕日の中をルンルンと家に帰りました。

 

県図の資料紹介をしましょう。

 

対岸の家事
南 伸坊著
1998 日本経済新聞社

 

101歳、人生っていいもんだ
ジョージ・ドーソン&リチャード・グローブマン
2001 飛鳥新社

 

書物について
清水 徹著
2001 岩波書店

 

聴覚障害と英語教育 上巻
 学び、教えて半世紀、今後の課題と展望
中西喜久司
2001 三友社出版

 

この夜、
ニール・サイモンの自伝
「書いては書き直し」を読み終えました。
今度、アメリカ人に生まれ変わるような事があれば、
是非彼の作品をニューヨークで見たいと、しみじみ思いました。

この本は、60年代から70年代にかけての彼の人生に寄り添って、書かれています。
舞台を見ることは無いので、彼の事は良く知りませんが、
その名は聞いた事があり、
この本には、映画俳優や演出家の名前が出て、
その中には、同時代を生きてきた思いのする人が居り、
例えば、有名になる前の
マイク・ニコルズ、R・レッドフォード、ジョージ・スコット等が登場してきます。

恵まれない生い立ちをはさみながら、
舞台脚本家として、旅立った日から、
有名になっていく日々を追って書き、
脚本家の何たるかを、
舞台の世界を、紹介してくれます。
もちろん様々な著名人(例えばデシカー監督)の裏話も書いてくれてます。
最後は、しんみりさせられましたが、
この10日余り、彼と暮らしているような気分でした。

 

もう、次作が出ているので、早速飛びつくように読みたいのですが、
その前に、「暗号解読」を読みます。
あの「フェルマーの最終定理」を書いたサイモン・シンの最新作です。

この秋も、素敵な書物達と、いっしょに過ごせそう。
無論、ローレンス・ブロックの新作は予約済みです。(笑)

2001.9.9

 

 

県立図書館にまつわる、ききみみずきんの災難(笑)など

レイチェル・カーソンの「沈黙の春」が新版で刊行されます。
これを機会に、ちょっと読んでみようかと、
県図で、「われらをめぐる海」を捜してみました。

一番手っ取り早い「カーソン」で調べると、無い!
「ウーン、横着するな、か…」と、書名で捜すと、出ました。
著者名を見ると、「カースン」。(@_@)
今では、どこを見ても「カーソン」ですが、
昔はこんな表記もあったのですね。

場所は、「書庫」か…。
印刷して、カウンターに申し出ると、
「あのぉ〜、ここに表記してある13のものは、
ここにはありませんので、
予約申込をしていただいて、取り寄せになります」との事。
「…、あ、そぅ〜、じゃいいです」。

インターネットで検索しても、この「13」は表記してあります。
例:わ-般-13-分

県図の新館が出来上がるまで、
頭をかきむしる事は、まだ有りそうです。

久々に借りると、
チェッカーを通していました。

これこれ!
しばらく前に、市図・幸町の三階で、
警報を鳴らしてしまったことがありました。
市図のものは全然持ってなくて、これから借りようっていうのに、
なんでぇ〜???

顔なじみのKさんが、「県図の本を持ってらっしゃいます?」
こういう時、馴染みの司書さんはありがたい!
館員さんの前で、見せたくもない物を次々とカバンから出して、
やっと取り出した県図の本を、渡し、。
館員さんがそれを持って通ると、鳴りました。
無実は明かされたものの、釈然としませんでしたねぇ。

 

今回は、新着本のコーナーで、
ものすごい、素晴らしい写真集を見つけました。
早速借りて、時折さすりながら、開いて見入って、ため息をついています。

栗林慧全仕事

栗林慧著
2001 学習研究社

昆虫好きの方は、涎が垂れないよう、
気をつけましょう!(^o^)

写真を見た後、著者の文章も是非読んでください。
このような写真が出来るようになった今の時代背景と、
作者の地道な努力を、知っておかないと、
合成写真なんだろうと、思ってしまいますから。
CGなんてものが此処彼処にある世の中での、
本物というものを考えさせられます。

 

2001.8.25

 

なんとか三回目

 

前回は、苦言ばかり書いてしまったような気がします。
心なしか、職員の方冷たそ〜う。(^^ゞ
(その実、だ〜れも読んどらんかったりして(^o^))

県図で資料の検索をされた事がありますか?
ここの字の並びは、必見。
市図とは反対に、左から右へ「あかさた」が、並んでいます。
ウ〜ン、何でだろう?

しかし、画面の右下に予約件数が出て、ビックリ。
更に、プリンター内蔵で、資料の明細は書かずに済む!
なかなか素晴らしい!!
市図にも、やって欲しい!!!
(一応、リクエストはメールで出しました)

でも、市図と同じ欠点はあります。
画面の中に、頭上の明かりの光景が写るんですね。
読みづらくても、画面に八つ当たりをしないように気をつけてください。
(あ〜、今回も苦言を書いてしまった…(-_-;))

 

手元に新着資料の控えがないので、
今借りている新着本一冊だけ、紹介を。

中野重治の肖像
林 尚男著
2001 創樹社

 

第二第三日曜日の開館、大変重宝しています。
(特に、市図がお休みの第二日曜日)
欲を言えば、書架の間に、ちょっと座る椅子があれば…。
(苦言ではありませ〜ん、希望です)

希望ついでに申せば、
土日は、夜九時まで開館しては如何でしょう。
こうして、市図との補完を続々としていただくと、
県図の評判よくなりますよ!

 

ご忠告

只今,の県立図書館を利用する時には、
以下のことに、ご注意ください。

 

県立図書館が変わるのは、
何よりスペースが手狭になったことが、
一番の原因でしょう。
いつ,パンクしたかは知らないけれど、
あの天神町の建物に,県立図書館の資料が全て納まっていないので、
ご注意ください。

少し前に、某新聞社から出ている総合雑誌のバックナンバーを希望すると、
直ぐには出せないので、明日になるとの由。
その時は、偶々早く退社出来た日なので、用を済ますことが叶いませんでした。
もし,あなたが図書館の資料を、ある時にどうしても必要ならば、
前もって連絡を入れた方がいいですよ。

 

それから、県立図書館では、
今年から購入した本には、
今までのNDC(日本十進分類法)の第七版に代わって、
あらたに、第九版を適用して、記号をふっています。
これは、新しく開館される図書館の開架書棚にここから置くという区切り目でもあります。
今は、将来書庫に仕舞われる本と、新規の開架に置かれる本とが、
一緒に開架にあって、その置き場所が若干違うのです。

例えば、去年までに出たスティーブン・キングの本は、933の所にあり、
今年出た本は、933.7の所にあるのです。
だから、933のスの所だけでなく、
933の最後の次にある、933.7の中のスの所も見てくださいね。
記号検索で探す人には言うまでも無いことですが、
中には書棚で本を見たり探すのが好きな人も、私以外にいると思ってお知らせします。

 

7版から、9版への変化。
図書館に関心ある人には、結構興味深いものがあります。
例えば、映画音楽の本にどんな番号を当てるかは、司書によって違うかもしれず、
図書館は、まだまだ人の判断に委ねられている所も結構残されていて、
興味尽きません。

でも、
コンピューター化の波は、ここの所をどのように押し流していくのだろう、
と、かっての司書希望者だったききみみずきんは、ふと思うのです。

 

最後に新着本の紹介です。

 

アメリカのろう文化
シャーマン・ウィルコックス編
2001 明石書店

この手が僕らの歌声になる
   〜きこえないけど歌いたい
南 留花
2001 ヤマハミュージックメディア

 

18歳、青春まっしぐら
 音のない世界に生きる
今田真由美著
2001 ポプラ社

が、県図にも入りました。

 

旅立ち

 

今、この街の県立図書館は大きく変わりつつあります。
建物が新しく建てられ移転することは、新聞でも取り上げられていましたが、
内部でも変革が進んでいます。
更に、他の図書館との役割分担で、ここにしか入ってこない図書もあるので、
先の市立図書館に次いで、遅ればせながら 
県立図書館へあなたをご招待するページを設けました。

3月から4月にかけての長い休館が終わり、
先日、本を返しに行きました。

入って直ぐ左側にある新着本の棚に目を走らせると、
このページのオープニングを飾るのに最適な本がありました。

 

こどものいた街
井上孝治
2001 河出書房新社

「岡山市立図書館へ行こう!」の
「祝・夜の市立図書館開館一周年 第一部」で、ご紹介した、
井上孝治さんの最新の写真集です。

この写真集の中にいる子供達は、私と同年代です。
写真集の中の人の顔を見ていると、
あの頃の暮らしは楽ではなかったけど、
今よりも生きていることを実感している人の表情があって、
つい物思いに引きずり込まれます。

今、人々の暮らしを街角で撮ろうとしたらあなたはどう撮りますか?
住宅地は静まり返り、道路は車が行き交い、
人びとは商店やイベント会場で携帯電話を横目で見ながらせわしなく過ごしている。

井上さんは発表するあてもなくこのような多くの写真を撮り続けていた。
それも一頃の事。
休日の昼下がり、家で留守番をしながら写真一枚一枚を見ているうちに、
井上さんと話をしているような気分になりました。

 

路面電車
今尾恵介著
2001 筑摩書房

岡山市立図書館情報提供システム(OCL-NET)の資料紹介の中にも、
路面電車についての本を紹介していましたね。
早速、「日本の路面電車の現況」の中の「岡山市」を読みます。
「岡山の路面電車は、もっとも小規模ながらも
今後が楽しみな電車のひとつである。」と締め括ってありました。
子供の頃から利用してて好きな乗り物ですし、
自分の子どもが生まれた頃に、女性の運転手も登場し、
私の人生に寄り添ってあります。
今後いろいろ多難だけど、私も利用者の一人として、
岡山電気軌道を応援します。

 

山田さんの鈴虫
庄野潤三著
2001 文藝春秋

庄野さんによる老夫婦の暮らしを綴ったエッセーです。
大病された頃から文体が変わったように思うのは私だけでしょうが、
日々の暮らしを見つめる態度には変わりがなく、
いつもながら、何気なくも、印象的なタイトルに感心します。
「夕べの雲」の頃から読み続けている人には、共に生きてきている感慨がありますね。
庄野さんの他の作品では、「ガンビア滞在もの」が好きです。
私は、庄野さんから、これらの作品を通して、
人の暮らしのなんたるかを教えていただきました。
今、新潮社の小冊子「波」に続きを連載されています。

 

市立図書館については、
「としょかんじまん!」のあじさんという仲間がいるので、
心強く、楽しい気分でやっております。
県立図書館の方でも、どなたかご一緒にやってくださる方がいると、ありがたいです。
こちらへ県立図書館の職員の方いらっしてたら是非メールを下さい。
又、そうでなくても、県立図書館についてHPで書いている方でも大歓迎です。

(さあ、船出はしましたが、
この航海は、どうなりますやら…。)

2001.4.22