雪道の安全運転 のページ



(12月なのにこの大雪  2014/12/20)

テーマ「雪」 のページ(雪国の写真集)


<雪道運転の対策>


生まれは豪雪地。冬は、雪道を一時間程度通勤する生活を送って三十数年が経つ。
この間、いろいろなトラブルやアクシデントを体験してきたので、トラブルが発生しないよう、普段心掛けているトラブル回避方法を書いてみました。
何かのお役に立てればと思っています。(雪国で運転している人は、それなりに自己防衛をやっているので当たり前のことばかりなのですが・・・・。)


冬になると、雪と冷え込みで道路は危険な状態になり、雪道特有の事故も起き、廃車に追込まれたり、怪我人が出ることもあります。
その為、雪道運転はストレスを受け、胃も痛くなります。そして、家を出る時間も早まり、車の中で過ごす時間が増えて行きます。
皆さん、時間に余裕を持ち、慎重な運転をやりましょう。

雪国のドライバーは、雪の季節を乗り越えるため、多額の出費を強いいられています。
四駆車や寒冷地仕様車の購入、スタッドレスタイヤの購入、チェーンや雪落としグッツなどの雪対策用品の購入、そして燃費が落ちることから燃料費の出費などなど。
私の通勤路   (片道30km)
 
 通勤路 家から5km地点 (橋・圧雪状態) 家から17km地点 (消雪パイプ敷設道路)   家からふ20km地点 (片道二車線道路)

 

[ハード]  *事前に準備しておくとよいものや、常備させておくとよいもの  

全ては車の特性を把握する事から始まります。
 ・駆動(四駆の場合はそのシステム) ・車重 ・ボディ形状 ・最低地上高 ・燃料の種類 ・タイヤの種類、使用年数 など
特徴
  オフロード系=駆動◎ 制動△ 走行◎     四駆乗用車=駆動○ 制動○ 走行◎
  FF、FR   =駆動△ 制動△ 走行○     FF軽自動車=駆動△ 制動△ 走行△
  車重     =駆動 : 重い>軽い     制動 : 重い<軽い     走行 : 重い>軽い

雪道では低速走行が多く、低速トルクの太いエンジンが使いやすい。

車は四輪駆動車に限る。一年の中で四輪駆動を必要とするのは何ヶ月もないが、雪道での威力、安心感にはかえられない。
雪国に住む者として、多額の出費は雪道の安心運転のためと云って良い。
現在乗っている車は「オールモード4WD」の1BOX車。※車歴は4WD 24年、FF 6年、FR 5年。

重い車は雪を踏み分ける感覚があり、多少の深雪の中でも耐えられる。但し、車重が2tを越すから滑り出したら止まらない。

(1/31前を走っていた軽自動車が突然スピン。かろうじて回避できたが、軽自動車は車重が軽いため路面によっては安定した走行が出来ないことがある。)
タイヤ
雪道走行は車の性能よりタイヤの性能で決まる。
夏タイヤは論外。オールシーズンタイヤも新品なら雪の種類によってはなんとかなるが、アイスバーンなどでは大変危険。
また、駆動輪だけスノータイヤを履いても意味がないので要注意。多少の気休めにはなるが、ブレーキングでは激しく横に振れる。
四輪ともスノータイヤにするか、チェーンを履くようにしなければならない。

スノータイヤの制動力はゴムの柔らかさで決まるから、使い始めにはゴムを手で掴み、柔らかさと溝の深さを確認する。
弱点:雨の日はトレッドパターン(縦の溝が細い)の関係から走行性はよくない。

スタッドレスタイヤになってからは、ゴムの柔らかさを保つため、ゴムが劣化する前に新しいタイヤを履くことにしている。
私の場合、二年間で新しいスタッドレスタイヤに交換することが多い。

  
スタッドレスタイヤ(新品時)


  
2シーズン使用後                    タイヤには回転方向が指定されているものもある

春になりタイヤ交換を、と思い車屋へ。「このタイヤでは来年は無理です」と言われる。来シーズンまたまた購入。
↑新品時と比較しても見た目にはあまり違わないと思うのですが・・・。ゴムは柔らかいが溝が減っている、らしい。
このタイヤは2シーズン、約8ヶ月使用。距離は約18,000km程か。通勤距離が長いのと途中にカーブや交差点があることと、何と言っても車重が多いことが消耗を早めている原因か。それにしても、辛い出費である。
バッテリー
車はバッテリーがなければ始動しないもの。
冬は始動時や走行時の使用量が増すから、冬になる前に点検し、弱くなっていたら新しいものと交換しておく。その際は、容量の大きいものを購入すると安心。
冬場ほどバッテリーの重要性を認識することはない。
ワイパー
冬になる前にワイパーゴムを替える。(雪専用のワイパーもある)
ワイパーを甘く見ると降雪の際に何度も車外に出て雪を払わなければならない。

長時間屋外に駐車する時や夜間はワイパーを立てておく(リアも)。これは雪の重みでワイパーが破損したり、寒さでガラス面にゴムがくっつくのを防ぐため。
ウインドーウォッシャー液も不凍のものがよい。

 
ワイパー立て                              雪国の駐車場では一般的な光景
バッテリー・ケーブル
バッテリー上がりの際に他の車のバッテリーと繋ぎ、電気を供給してもらうためのブースターケーブル。
ケーブルは容量の大きいもの、そして長いものがよい。短いケーブルは車の位置によっては、届かないこともある。長いものが無い場合は2本用意しておくとよい。

 
ブースターケーブル
※バッテリー上がりの車にケーブルを繋いで始動した時の感謝のされ方は半端ではない。私も何度か助けてもらったから分かるが本当にありがたいものだ。
ワイヤー(ロープ)
車が脱輪したり、吹き溜まりに突っ込んだりして脱出できなくなったとき、他の車から引っ張ってもらうための牽引用ワイヤー。
長く強いものものがよい。フック付きで簡単に装着できるものがベスト。

 
ワイヤー
タイヤ交換と器具
タイヤ交換用の器具。冬を前に点検を行う。


イヤ交換に使っているジャッキと器具。車載されている標準的なもの。
右は十字レンチ。これは20年以上使っている。


【タイヤ交換】2013

  
下がスタッドレスタイヤ                          指定の場所にジャッキをセットし、ジャッキアップ

  
夏タイヤを外す                               冬タイヤをセット

雪国のドライバーは年に二回、夏と冬のタイヤを交換しなければならない。私の場合は11月下旬と3月下旬が定番だが、天気予報を見ながらの作業になる。
自分でタイヤ交換を行う人とガソリンスタンドや車屋で行う人がいるが、自分で交換することで、緊急時への対応の練習になるし、タイヤの状況も把握できるので、
この作業は自分でやっている。
ガソリンスタンド等に頼むと、作業料が一本500円くらいから1000 円ほど掛かる。
今年(2013)は週間天気予報を見て、11月24日の休日に行った。作業を始めてから、全て交換し、タイヤを物置に入れるまで約40分。軽自動車は半分くらいでできる。

チェーン
四輪駆動車で雪用タイヤを履いていればほとんど必要ない。、FF、FR車はスタッドレスタイヤでも準備しておくと安心。
購入は量販店がお勧め。
※急にチェーンが必要になってもタイヤに合ったサイズが無いときがあるから、事前に購入しておこう。また、スキー場などのガソリンスタンドでは値もはる。(経験から)
また、チェーンを張るゴムは切れる事もあるから予備を用意しておこう。
更に、チェーンが切れた時の為に予備のチェーンを用意しておけば万全。チェーンの修理用に太い針金、ペンチもあると完璧。
砂袋
FR車は駆動輪に荷重が掛からないため、空転し易い。それを防ぐために、重しとしてトランクの後輪の位置に左右一袋ずつ砂袋を積んでおくとよい。重いほど効果が上がる。
この砂袋は、後輪が空転した際にタイヤに塗布し、路面に撒くと、摩擦力が増し発進し易くなるという優れもの。

砂袋に砂を入れ、タイヤが空転した際には、砂袋を空け、必要な場所に撒く。砂袋は二重にすると砂がこぼれなくいい。

   
後輪のタイヤの上に砂袋を置く。重量が大きいほど効果はある。

  
タイヤの前後及びタイヤに砂を塗布する。       

※FR車に乗っていた頃、駐車場が凍っていて発進できなくなり、周りの人から押してもらった。(砂袋があれば)
防寒具
雪の車外で作業できるように、防寒具を準備しておこう。(帽子、コート、手袋、長靴)
吹雪の車外は大変厳しい状態になるから防寒具、手袋、長靴は必携。

お薦めの手袋はホームセンター等で売っている、「寒冷地用作業ゴム手袋」
安く(1,000円程度)暖かく、絶対に濡れない。除雪作業にも便利。

  
寒冷地用作業ゴム手袋                          車に積んでいる手袋、帽子、長靴。
雪・氷落としグッツ
車に積もった雪を落とすものと、ガラスの氷を落とすものを常備しておこう。
雪はホウキ状のものかスポンジタイプ。氷はプラスティクのものがよい。

凍結したフロントガラスにはスプレー式の除氷剤が瞬時に溶かしてくれるからお勧め。
鍵穴が寒さで凍結し、ドアロックが開かなくなることがある。鍵穴の凍結防止用に潤滑油(錆止め剤)を注入すると凍結しない。

 
雪落としグッツ。上は伸び縮み型。下は固定式。固定式の方が強度あり。
脱出用具
車の下の雪を取り除いたり、駆動輪の除雪を行う為に、スコップがあると安心。
スコップは金属製がベスト。毛布も脱出には効果的。

   
スコップ                                 毛布 ※荷物の梱包や寒さ避けなど多用途に使える。
三角板・発煙筒
雪道でトラブルが起きた際には、他の車にその状況を伝える道具が必要になる。
吹雪や夜間でも見えやすく、遠くからでも確認できる三角板や発煙筒を常備して置く。

※車を停車するときの注意としては、車線を塞ぐ形で停めないこと。
  車がスリップして突っ込んでくることもあるから、車を道路に停める際には周囲に注意を払い路外に停めるよう努める。
冬期間は雪対策の品物で車の中が雑然となっているが、いざという時の備えなので仕方ない。雪国に生きるのは、いろいろと物入りである。

[ソフト]  *運転する際に心がけている事

発 進
タイヤと路面を噛ませる感覚でスタートする。
アクセルを強く踏んでもタイヤが空転するだけで、進まないことがある。
また、ハンドルを切った状態で発進するときは特にゆっくりと行う。
四輪駆動の場合、アクセルを強く踏み込んでもスタートできる
MT車はセカンドで発進するとよい。
坂道の途中に停まらないよう、信号や車間距離に注意する。特に、橋のたもとの信号など。
停 止
ゆとりを持ってポンピングブレーキを使う。タイヤをロックさせないよう、ゆっくり減速し、目標より少し手前に止まるようにする。
路面が滑りやすい状態では、停止するまでブレーキは強く踏まないで、ゆるやかに止るようブレーキを使う。

初雪や初氷時には、自分の車がどのくらいの距離、どういう状態で止まるか体験してみるとよい。
やり方は、前後に車がいない安全な道で、ブレーキテストを行う。40km/h、60km/h、更に高速道路でも80km/hでブレーキを強く踏んで車の挙動を確かめたり制動距離を確認する。
※車はある程度まで速度を落とすことができても、残り数メートルのところが止まらない。
走 行
ハンドルはニュートラル状態でアクセルを一定にし、速度と方向を一定に保つ。
AT車の場合、エンジンブレーキが掛かるよう、オーバードライブ(OD)を切るとよい。

 
対向車線の車とは十分な距離を確保して走行する。                 センターラインが分からない状態では左側走行に心掛ける
吹雪、地吹雪
前方視界の低下で前の車のブレーキランプさえ見えなくなる場合がある。
低速走行で前方に全神経を集中させ、いつでも止まれる準備をしておく。その際、後方の車にも注意。
道路の幅や方向を見失う場合もある最も危険な状態。無理せず安全な場所を見付け、天候の回復を待つのがベスト。
吹きだまりがいたるところにできるから、吹きだまりに突っ込まないよう注意する。
また、車列の先頭にならないよう前の車に着いていくのもよい。
夜間、吹雪に遭遇すると命がけになることもある。また、ホワイトアウト状態も起こる。

地吹雪とは、強風で降り積もった雪が吹雪のように飛ぶ状態。「暴風雪警報」などの天気の際に起こりやすいが、晴れた日でも強風の日には起こる。
吹きだまりとは、吹雪や地吹雪の際に、地形や風の通り道などの関係で雪が吹き溜まること。壁のように立ち塞がることもある突っ込んでしまうと自力では脱出できないこともある。

(08/02/23 北海道で激しい地吹雪。200台の車が脱出出来なくなり、一人の方が一酸化炭素中毒で死亡。恐ろしい)
(2010/02/06 地吹雪発生、猛烈な地吹雪に遭遇し危うく雪に閉じこめられそうになる。何台も動かれない車と出会うが、助けることはできなかった。普段は15分程度の道のりも1時間掛かった。ここでも4WDに何度も助けられた、やはり四駆は手放せない。)
(2013/3/3 北海道の中標津で吹雪で、車に閉じ込められた親子四人が一酸化炭素中毒で死亡、というニュースが飛び込んできた。あまりに痛ましい事故で、言葉も出ない。)

※右は田園地帯で強い風が吹き込む。こうした場所では地吹雪が発生しやすく、道路に吹き溜まりができる。(2012/1/30 路面は凍結状態)
雪道の路面
わだち:除雪車が入らない道路ではタイヤのわだちがてきる。その場合はわだちに沿って走行する。
     但し、わだちが三本の場合は対向車とのすれ違いに注意し、手前でわだちから抜けておく。
     わだちが深く、抵抗がある際はハンドルをしっかり握りはみ出さないようにする。

除雪後:グレーダーで削り取った後はツルツルのバーンになることがある。

ブラックアイス:積雪が無くとも路面が濡れている状態で凍った路面。アスファルトは見えていてもツルツルに滑る。
          対向車のヘッドライトの反射光などで判断する。車間距離を十分に確保し、ブレーキングを慎重に行う。

  
※ツルツルのアイスバーン。前日の水が凍った状態。             ※わだち。ここは三本のわだち、対向車と譲り合いの精神ですれ違がう。
坂 道
登りは勢い良く、下りはゆっくりが原則。
登りは多少スピードを出しても止まるから勢いをつけてもよい。
逆に下りはブレーキが利かなくなるため、速度を落としブレーキの利き具合を確かめながらゆっくり下りる。ギアはセカンドにキープ。

FF車は上り坂には弱い(加重の掛かるのは後輪)から、速度を落とさないよう車間距離を確保したり、カープの進入などに注意を払う。
FF、FR車は上り坂の途中で停まらないよう気をつける。
すれ違う際は登りの車が停まらなくてもよいように配慮する。

カーブ
カーブでは手前で十分減速することが大切。
カーブの途中でブレーキを踏むと滑りやすいから、カーブの手前でブレーキ動作を完了させる。
また、車が完全に進行方向に向くまではアクセルを踏まない。
カーブの中ではブレーキやアクセル操作をしない。

  
ここは下りのカーブ。この日のようなバーンでは減速しながら、ゆっくり走行する。  アイスバーンのカーブ。ランドクルーザーもゆっくりとカーブを進む。
駐 車
停めることより、発進時のことを考えて駐車する。※駆動輪の位置を確認して駐車場所を決めるとトラブルは少ない。
発進する時は前向きがよいから、駐車はバックで行うように心掛ける。

大雪の時の停め方は、雪を落とす作業を考え、またドアの開閉を楽に行うために隣の車との距離を十分に取る。
建物の近くに停める際には屋根からの雪の落下を考えておく。

サイドブレーキ:寒さの厳しい日の長時間駐車(一晩中なども)ではサイドブレーキは引かないでPかLorR(MT)にしておく。

注意吹雪のとき、エンジンを掛けっぱなしのまま、長時間駐車していると、排気管周辺に雪が積もり、排気ガスが車内に逆流して危険な状態になることがある。
排気管が雪で塞がれない方向に停めるか、時々降りて除雪し排気ガスが入らないようにする。
(1/17石川県で二人の女性を含む三人が駐車していた車の中で排気ガスを吸って死亡した)
交差点
他の車がオーバーランしてくるのを防ぐために停止線から数メートル手前で車を停めると安全。
交差点の円滑な通行にも役立つ(特に大型車)。これは案外重要。
右左折する場合は、十分減速してからハンドルを切る。減速が十分でないと、ハンドルを切ってもそのまま直進することがある。
信号の手前で青から黄色に変わった時の判断・対応は難しい。特に、右左折する場合は無理は禁物。止まりましょう。


※毎年、交差点を曲がりきれずに道路(交差点)から飛び出している車を見かける。停止線の更に手前で止ると安心。
高速道路
一番大切なことは、路面と速度に合わせた車間距離を取ることである。
どのくらいの車間距離を取れば安全かは、その時の路面の状態で変化する。運転して感覚で掴むしかない。
目安として、60km/hで60m、80km/hで80m。
速度は、流れに合わせるのが一番良く、等速運転がベスト。
ただ、遅い車もいるから追い越しも必要になる。その際は急なハンドル操作は行わないようにする。
また、急な減速もお尻を振ることがあるから危険。安易な気持ちでエンジンブレーキを掛けないようにする。
アイスバーンや吹雪の際は低速走行+車間距離に気を付ける。追い越し車線は避け、一列走行が安心。
高速道路に入る前にチェックすることは、屋根の雪を落とすことと、ワイパーの雪を落とすこと。


雪の高速道路:車間距離を開けることが一番の安全運転
トンネル
冬のトンネルは危険が一杯。
特に入口と出口は要注意である。
入口は天気がよい時は中の状態が見えない。
また車が雪を中まで持ち込み路面が凍結することもある。
そして入口付近での事故も多く、その事故にも十分注意しなければならない。
出口は天候の変化が激しく、前方を良く見て運転しなければならない。
※トンネルのある場所は、地形の変化も大きい場所でもある。トンネルを境に天候が変わることが多い。
トンネルを抜けると「雪国だった」、とは川端康成の「雪国」。


トンネル入口は暗くて中が見えない
橋は凍り易い。
地熱がなく、水蒸気が付着しやすいため一般道路が凍結していない時でも凍る。
また霧も発生しやすい。
橋自体がカーブしている所は特に注意を!。


橋:橋の上は凍ることが多い
ファン
フロントガラスを冷さないよう、暖気をガラスに当てておく(DEF)。
フロントガラスが冷えるとガラスが凍結したり、雪が付着しやすい。
室内が温まるまではDEFの状態を続ける。
バッテリー
雪の時はファンやリアガラスの熱線、ヘッドライトなどを多用するため、バッテリーの消耗が激しい。
ボルトメーターの付いている車は12V以上を保つようにする。12V以下になったらファンを弱めたり、ヘッドライトをこまめに消す。
ボルトメーターが装着されていない車は、シガライターに付ける簡易式のチェッカーをカー用品店などで購入するとよい。
渋滞時や長距離走行では電気の総消費量に注意を払い、バッテリーを弱らせないようにする。
(1/18 踏切で一時停止した車がそのままエンジン停止、バッテリー上がりで動かれなくなり、大渋滞を起こす。)

 
バッテリーチェッカー (右はボルトV 左は外気温℃)
チェーン
購入したチェーンーは雪の降る前にタイヤに装着し、装着のコツや不具合を確かめる。
緊急事態になってから装着しようとしてもうまくいかない。

チェーンは駆動輪に掛ける(駆動輪以外のタイヤに掛ける人もいるが無意味)。
FFは前輪、FRは後輪に装着。

雪道でチェーンを装着するのは難しく、且つ、危険なため、雪道になる手前で行う。道路外の平らな場所が望ましい。
チェーンの掛け方にはいろいろな方法があるから試しておく。(一番良いのはジャッキアップして行う方法)
チェーンを引っ張るゴムは等間隔にしっかりと掛け、暫く走行したら一度車を停め、緩みなどをチェックする。
無理な走行はチェーンの切断やタイヤハウスの破壊につながる。。
チェーン装着時の走行は鎖の形により異なる。チェーンの特性に合わせた走りを行う。
はしご型は横滑りしやすいので注意する。
燃 料
雪道では予測できない渋滞や吹雪に遭遇し、車の中に長時間閉じ込められることがある。
燃料の量には注意し、余裕を持った給油を行う。目安としては、半分を切ったら足しておこう。
また、雪道では暖気運転、低速走行、四駆走行などで、燃費が10−20%程悪化する。
極寒地では燃料(軽油)が凍るから、極寒地のガソリンスタンドで給油する。


※雪道は直ぐに渋滞する。燃料の残量には注意
タイヤハウス
雪道を走行すると、タイヤハウスや泥除けに雪が付着する。そのまま凍結させると、ブレーキが凍って効かなくなったり、ハンドル操作の妨げになるため、こまめに雪を落とす。
特に、前輪のタイヤハウスはハンドル操作に影響が出るから要注意。
また、走行中にタイヤハウスの雪を落下させると、塊となって飛び散り、後続車には凶器になるから注意。

       
※この状態で凍ると大変危険な「凶器」になる。駐車したら落とす。
視界の確保
出発する時には全てのガラスの雪を落とし、視界の確保に努める。
ドアミラーやリアガラスの視界不良も大変危険。
雪の日にガラスに雪を付けたまま走行している車に出会うが、視界が悪く危険。周りの車にも影響を与える。
窓ガラスの曇り止めには、エアコンを付け、DEFにしておく。
ヘッドライトやウィンカーも雪で覆われるから、時々降りて落とす。
※朝の通勤では、完全に落とすことが厄介になり、ワイパーのところだけ雪が払われている車を見ます。

気持ちを明るく
ドライバーは夜間や吹雪の時に大きなストレスを受け、運転感覚を失い、パニックに陥ることがある。
冷静さを保ち、安全運転を続けるために、気持ちを明るくしておくことが望まれる。
そのためには、ラジオや音楽を聞こう。また同乗者との楽しいお喋りもいい。一人の場合は菓子やガムなどで口を動かすこともパニック防止に効果がある。
また、ラジオで天気情報や道路情報をチェックしよう。

  
夜間走行では、道幅や進路の感覚を失うことがあるから、前方を注視して走行する。

 

[やっては行けないこと]

  • 雪道の夏タイヤ走行。初雪や初凍結時に多い。天気予報を見て早めにタイヤ交換をしておこう。オールシーズンタイヤも危険。
  • 故障やスリップで動かなくなった車をその場に放置しないこと。時々、車線を塞ぐ形で放置してある車に出会うが、大変危険である。
  • 流れを無視した遅走行。雪道を怖がり極端に遅い車がいる。結局、追い越しをかけられ、危険が倍増。ある程度の速度で流れに沿った走行をするとよい。自信の無い人は、大きな駐車場などで練習を重ねることを勧める。
  • 視界不良車。雪を落とさないまま走行している車があるが、後ろの車にも危険を及ぼしている。
  • 方向指示、ブレーキの遅い車。雪道走行では早めに周囲の運転手に情報を提供することに心掛ける。直前の指示はスリップや追突の原因になる。
  • 四輪駆動車の過信は禁物。駆動することには優れているが、重い分、止まることが苦手な四輪駆動車。くれぐれも過信しないように。特にオフロード系の四駆は深雪に捕まったり、路外に飛び出しているシーンを見かける。

   

[パニック&ハプニング集]

  • 兄が運転するFF車の助手席に乗っていた。路面は薄っすらと雪が積もり始めた頃、前輪だけスノータイヤだったこともあり、突然スピンし始め、二回転し反対側の路肩に落ちた。幸い対向車の切れ目で助かる。教訓:FFも後輪がノーマルタイヤでは単なる駒状態
  • 冷え込んだ夜、しんしんと雪が降る中、対向車が突然スピンし始めた。ヘッドライトが灯台の灯りのように見えたかと思ったら突然眼前にヘッドライトが見えた。その瞬間、乗っていた車のボンネットがつぶれながら飛び上がった。正面衝突である。こちらは大破、相手は少しのへこみ。事故処理の間の寒さは今も忘れられない。教訓:灯台元暗し ※相手の車は夏タイヤだった
  • 夜、アイスバーンの高速道路を走行中、トンネル手前で一台の車が追い越して行った。トンネルを出たところで突然中央分離帯付近で激しい雪煙が上がった。それは追い越して行った車がスピンし、突っ込んだものだ。事故車を避ける為に急ブレーキを掛けた。当時はスパイクタイヤだったためギリギリセーフ。教訓:スパイクタイヤ、アゲイン
  • 志賀高原のスキーの帰り、天気はまぶしいくらいの晴れ、路面はガチガチのアイスバーン。東館のカーブしたトンネルの入口で追突事故があり車が二台止っていた。しかし、外が明るくトンネルの中が真っ暗状態で前方が見えない。直前のところに来て事故車を発見、対向車が迫っていたが、かろうじて事故車の横をすり抜けることができた。しかし、私の後ろの車は事故車を避けきれずに激突。事故車に乗っていたスキーヤーが車外に数人いたが、その中の何人かをはじき飛ばした。その姿をバックミラーで見たとたんに汗がどっと出た。ここは、カーブ、下り、アイスバーンという大変危険な場所である。教訓:スキーの腕より運転の腕
  • これも志賀高原での出来事。一ノ瀬の大駐車場に車を停めて二泊三日のスキーを楽しんだ。最後の夜は猛吹雪で氷点下15℃の冷え込み。山全体が凍りついた。翌朝、車を掘りだし、やっとの思いで車内に入ると車内に置いておいたミカンがガチガチに凍っていた。エンジンを掛けようとしても空しくセルが回るだけで始動しない。バッテリーが寒さで上がり、加えて燃料の軽油が凍っていたのだ。駐車場の除雪車に頼みロープで引っ張り出してもらう。バッテリーも始動用チャージャーでエンジンを始動してもらう。凄い力に驚く。係員は誇らしげに「ここらで使う軽油は特別のものだ、下の奴等が使っているものとはものが違う。今度から上のガソリンスタンドで入れな!」と。失礼しました。そして、ありがとうございました。教訓:燃料もタイヤも現地で買おう *タイヤも寒冷地用がある
  • 長い下りの坂道の途中に乗用車が人を降ろすために停車していた。路面は固められたツルツルの圧雪状態。もっとも滑りやすい路面。大型トラックが乗用車を避けるため右車線に出ようとしたその時、トラックが滑り始めた。斜めのまま乗用車に激突、乗用車は弾き飛ばされ雪の壁を突き破って道路外に。トラットはなおも止らずそのまま滑り続ける。対向車線には大型のダンプが来た。そのダンプとトラックが大激突、轟音とともに大型トラックも雪の壁を突き破り、荷台を半分道路に残したまま止った。まるでスペクタル映画を見ているようで、一瞬放心状態になった。気が付くと無意識状態で車を停めていた。教訓:下り坂、停まらぬは運とウン
  • 猛烈な大雪の日、夜遊びも兼ね友人宅へ。友人宅から帰ろうとしたが既に50cm程の新雪が道路を覆っていた。除雪車が来るにはまだ早い時間。行けるところまで行くことにし、友達と二人で出発。最初はなんとか進んでいた車も、腹の下に雪を抱えだし、タイヤが浮く状態になり停止。そこから、除雪されている道まで二人でスコップで雪を掻き出したり、一人が後ろから車を押したりと、格闘すること数時間。やっとの思いで脱出したが全身雪まみれ+寒さでガクガク状態。教訓、朝まで待とうホトトギス
  • 陸橋での出来事。陸橋は坂がきつい為、消雪パイプが敷設されていた。その朝は冷え込みが厳しく、消雪パイプの水が凍り、ツルツルのスケート場状態になっていた。カーブを曲がり陸橋を登り始めたら対向して来た下りの車が突然回転したと思ったら次の瞬間宙を舞い、そのまま屋根を下にした状態で止った。続く後続車もその光景を目の当たりにして(顔が完全にパニック状態になっていたのが見えた)急ブレーキを掛けた。結果、激しくスピンして側壁に激突。幸いにもこちらに影響はなかった。陸橋の坂を降りたところの事故なので、後続車には見えていない。次々に来る車に対し、窓を開け大声で危機を知らせると同時に、バッシングを行った。幸い、事故は二台だけで済んだようだ。教訓:一寸先は氷

 

ある年の記録 (私の目撃したトラブル・事故)  皆さんも注意しましょう ※気温は車外温度計によるもの

軽自動車のトラブル・事故が目立つ。運転が楽な分、気も緩むのか?。軽い分、タイヤが雪の上をそりの様に滑るともいう。
1/9
朝、路面は凍結状態。長い直線が続き、緩やかなカーブになっている所で乗用車が道路からはるか離れたところに落ちていた。スピードの出し過ぎと凍結が原因か。

1/15
スキーからの帰り、国道のカーブ付近で、軽自動車がスリップし対向車と衝突、前面大破。

1/17
朝から雪。軽自動車がスリップし雪の壁に突っ込み前面が大破。
帰り道、緩やかなカーブが連続する広域農道でなんと県の除雪車が路肩を踏み外し脱輪。グレーダーを付けたまま田んぼに落ちたため自力では脱出不能。

1/18
朝から吹雪、気温は−4℃。広域農道のS字カーブの出口で軽自動車が路外に頭から飛び出していた。
夕方、路面は圧雪でツルツル、気温は−4℃。帰り道4件の事故を見る。
長い直線から緩やかなカーブにささしかるところ。乗用車がスリップ、路外へ。
その先の交差点で左折しようとした大型トラックがスリップし曲がりきれず路外へ。
またまた、その先の直線道路(広域農道)で軽の四輪ジープが雪の壁に乗り上げていた。
更に高速道路の側道の「魔のS字カーブ(アップダウン)」で大事故があった。カーブを曲がり切れずに対向車線に出た車が対向車と衝突。さらにもう1台がそれに突っ込んだ。ここは毎年多数の事故が起きている。

1/19
帰り道、気温は−5℃、路面はツルツル状態。昨日と同じ直線(広域農道)で軽自動車がスリップし路外へ。
更に、高速道路の側道でアルミトラックがスリップし高速道路下の金網に突っ込んで左前面を大破。
また、商店の駐車場の入口の除雪が完全でなく、駐車場に入ろうとしたバンが底を雪につかえさせ立ち往生。

1/20.21.22.23.24.25.26.27.28
事故の目撃は無くホッとしている。(気温が上がりアスファルトが出始めたからか)

1/29
朝、冷え込む。今朝の雨やみぞれ、雹が路面に残り凍っていた。
狭い農道の曲がり角で1BOXが止りきれず(曲がり切れず)にそのままガードレールに衝突していた。左前部を側溝に落とし破損、自力脱出不能。
その先の国道の側道のクランクの出口で二台が接触状態で停止していた。どちらかがスリップし真横になり衝突した模様。

2/16
朝2-3cmの積雪があり、それが圧雪、凍結状態になる。
高速道路の側道を走っていたら、高速道路の側壁が壊れている場所を見つけた。そこには大型トラックがスリップしたらしく、運転席部が真横になり壁を突き破って止っていた。(高速道路は通行止め)

2/17
冬型も弱まり、ギャラリーの除雪を行う。
私の話。屋根下に積もった雪を道路に出して、それを車で踏んでいたところ、雪に隠れていた側溝に右の前後輪がはまり脱出不能になる。車屋を呼びワイヤーで引っ張ってもらうこと30分、ようやく脱出。5,000円也(「語るに落ちた」出来事でした。)

2/26
日中は春めいてきたが、朝方はまだまだ冷え込む。昨夜からの雪が1−2cm積もり、寒さで凍結状態。吹き溜まりもある。
高速道路の側道で路肩に脱輪車一台。スリップして落ちたと思われる。

3/9
春めいて来たかと思ったらまたまた大雪。事故も大発生
パイパスの側道の両側のガードレールに衝突跡が。近くに放置された車が一台。前と横がかなり壊れていた。
バイパスのIC付近で、トラックと乗用車の追突事故。双方ともかなりのダメージ。
バイパスの側道に低公害車Pが仰向けになって田んぼに転落していた。助手席のドアが開けっ放しのまま。

3/30
突然の寒波に見まわれ、県内の山沿いに季節外れの雪が降る。多くの車は夏タイヤに履き替えてしまい、事故が多発した。
その中に私の友人の名前もあった。事故死だ。
通夜、告別式と慌ただしく過ぎた葬儀に、命のはかなさを知った。安らかに眠って欲しい。


雪は解けてしまえは単なる水です。
春になると雪のはかなさを知ると同時に、消えた雪にどれだけの命と財産が巻き込まれたのかと思うと辛くなります。
空しさを覚える春です。

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