私のお薦めの映画です。
Pianist-M11.JPG 音楽は彼を選び、彼は海を選んだ

海の上のピアニスト
THE LEGEND OF 1900

大西洋の上で生れ、
一度も船を下りなかったピアニストの伝説。


12月18日
丸の内ピカデリー2 他 全国松竹系にて
感動のロードショー

『ニュー・シネマ・パラダイス』の
ジュゼッペ・トルナトーレ監督が今世紀最後の感動を生んだ。



監督・脚本 : ジュゼッペ・トルナトーレ
原作 : アレッサンドロ・バリッコ (白水社刊)
音楽 : エンニオ・モリコーネ (サントラ盤・ソニークラシカル)
主題歌:「ロスト・ボーイズ・コーリング」
ヴォーカル:ロジャー・ウォーターズ/ギター:エドワード・ヴァン・ヘイレン

ティム・ロス /プルート・テイラー・ヴィンス /メラニー・ティエリー
ビル・ナン /ピーター・ヴォーン/クラレンス・ウィリアムズ三世

1999年アメリカ=イタリア合作
カラー/2時間5分/ドルビーデジタル
日本語字幕:戸田奈津子


全世界を包み込む、20世紀最後の感動

 『ニュー・シネマ・パラダイス』、『みんな元気』そして『明日を夢見て』・・・ある時は映画へのあふれる愛を、ある時はせつなく胸にしみる物語を描き、全世界を涙と感動で包んだジュゼッペ・トルナトーレ監督。
 今やイタリア映画界を代表する名匠として、映画ファンが最も新作を待ち焦がれるトルナトーレが、5年の歳月をかけここに新作を完成させた。愛すべき映画と映画館、そしてシチリアの大地を心を込めて描いてきた彼は、今までで最もスケールの大きな作品として、舞台に“海”を選んだ。

それまで存在しなかった旋律、
たった一度録音された恋。
一枚のレコードに秘められた、海の彼方の物語。

舞台は大西洋、巨大な海上都市ヴァージニアン号。
海で生まれ船の上で生きたピアニストの愛の奇跡。


 大西洋を果てしなく往復する豪華客船ヴァージニアン号に置き去りにされた小さな命。彼の名はナインティーン・ハンドレッド=1900。時が世紀の変わり目を告げる1900年に、この船で拾われた彼はこう名付けられた。
 船を下りることなく成長するナインティーン・ハンドレッドは、やがて88のピアノの鍵盤の上で信じがたい才能を発揮する。自らの研ぎ澄まされた感性でのみ奏でられるメロディ。楽譜は一切読まず、旋律は乗客達の表情や仕草に合わせて紡ぎ出されていく。優しく、しかも力強い。かつて聞いたこともないその素晴らしい音色は、あらゆる人を感動の渦に巻き込んでいった。そしてその噂は海を渡り陸地にまで広がっていくのだった。
 即興の音楽を通し、様々な人々と出会う中、ナインティーン・ハンドレッドはふと「陸地から見る海はどうなのだろう」と思いを巡らす。そんな時、舷窓越しに美しい少女を見る。その瞬間、彼はやさしいメロディを弾き、かつてないほど感動的な音楽を奏でた。その少女の姿を船中探し回り、やっと三等船室で見つけるが、ごった返す群衆の渦に引き離され、彼女は消えていってしまう。しかし、想いを断ち切れないナインティーン・ハンドレッドは、これまで一度も下りる事のなかった船のタラップに、その足を掛けるのだった...。

かつてないスケールとロマンのアメリカ=イタリア合作。
“チャップリン”を彷彿とさせるティム・ロスの名演。

胸にしみるエンニオ・モリコーネの名曲。
またひとつ伝説となる名作が誕生した!


 本国イタリアでは、心を揺さぶる感動作として『ライフ・イズ・ビューティフル』『イル・ポスティーノ』を、胸を打つ音楽として『シャイン』を、そしてスケールの大きさとして『タイタニック』を超えたと絶賛され、すでに大ヒットを記録した。
 果てしない海の上を永遠に漂う伝説のピアニストを演じるのは、『パルプ・フィクション』『フォー・ルームス』のティム・ロス。激しい特訓の末に生まれた驚異的なピアノの演奏シーンと同時に、淋しげな眼差しが強烈な印象を残す。トルナトーレ監督は「まるでチャーリー・チャップリンのようだ」と彼の演技を絶賛している。ピアニストの親友でトランペッターのマックスには、『エンド・オブ・バイオレンス』『ノーバディーズ・フール』のエミー賞受賞の実力派プルート・テイラー・ヴィンス。さらに本作の“ミューズ”である船上の少女には、400 人以上のオーディションから選ばれたメラニー・ティエリー。フランス人のファッション・モデルで、今回が映画デビューとなる。
 そして音楽はイタリア音楽界の巨匠エンニオ・モリコーネ。「ニュー・シネマ・パラダイス」以来トルナトーレとはコンビを組み、「すべてはエンニオと音楽を作る事から始まった」と言う様に、脚本を書く前に音楽を書き上げ、極上のスコアを完成させた。
 撮影はアカデミー受賞作『メフィスト』を担当したロシア人のラヨシュ・コルタイ。ゴージャスな衣装の数々はフェリーニの『そして船は行く』のマウリツィオ・ミレノッティ。
また豪華客船“ヴァージニアン号”のスケール感も見せ場のひとつ。全長154 メートルのポーランド製の元貨物船を大幅に改造、この実物の貨物船とイタリアのスタジオ・チネチッタに創られた巨大なセットにより雄大な時代の流れが再現された。


「いい物語があって、それを語る人がいるかぎり、人生、捨てたもんじゃない」