ライン

バナー

本の紹介

メール アイコン
メール


























































住宅と防音と調音のすべて
               サウンドアメ二ティーの設計技術AtoZ


    ●監修 久我 新一
    ●発行所 株式会社 建築技術        定価 3200円
    ●発行 1991年4月5日

この本は、大学の工学博士及びスーパーゼネコンの技術研究所などの
「建築音響学」の専門家の方々が執筆された、住宅の音環境に関する本です。
その中の「音のトラブルと対策」について記述された部分を抜粋して
御紹介します。
専門家の方もこのように考えておられるのですね。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「音のトラブルと対策」

最近、集合住宅で音のトラブルが発生している2、3の例を聞きました。
そのうちの2つが床上を幼児が走る音によるもので、下階の居住者から苦情が
あり両親が青くなって管理会社に相談し、組合の役員会で対策を検討し、その
代表が分譲住宅の発売元に改修工事について相談しましたが交渉が難航して
いるという類のものでした。

このような話を聞くと、地価の高騰がマンションの価格を吊り上げ、マンションの
価格を下げるために見えないところで建物の質を下げ、ともかく短期に完成を急ぎ、
早く流通業に引き渡すために建築技術者が追いまくられている実態を
垣間見る思いがいたします。

「悪貨が良貨を駆逐する」のたとえにあるように、目先の利益を追求すると、
良心的な技術者が仕事への意欲を失い、やがて一般の技術者の技術レベルが
低下してしまいます。高価な目につく建築だけに力が集中され、住宅などは、
販売戸数を稼ぐだけの対象になってゆきます。この傾向が事実とすれば、
憂れうべき現象といえます。

外国に旅をして、その国の文化のレベルや庶民の豊かさを見るには、その国の
庶民の住宅を見ればよいといわれます。その意味からすれば、住宅の音の
トラブルの発生は、文化の低さや庶民の貧しさを示す1つの兆候です。

住宅の需要者にとって、住宅は決して安価な買い物ではないでしょう。
したがって、それなりの慎重さで選択していることと思いますが、目にみえない
質は、買って住んでみなければわかりません。住んでみてから欠陥を発見した
ときには誰を頼ればよいのでしょうか? 当然に、その住宅の供給者にそれなり
に親切なアフターケアが準備されていなければ、良心的な長期の視野に立った
「信用」される事業活動とはいえません。多くの建設戸数のなかでは予期できな
かったような不良な箇所が発生します。そのための修理などの「保険」は供給者
の側で準備する必要があります。その「保険」の1つとして「性能発注方式」
があります。住宅建設の発注者が「性能の自主規格を準備し、その規格を示して
入札を行ない、性能を達成していることを確かめてから引き取る方式」です。
この方法は、特に音のトラブルに関して有効となります。音の性能は、現場で
比較的簡単に測定することができます。それは、建築物を壊したり汚したり
しないで性能測定ができるからです。

(中略・・・JIS規格のL値D値の測定方法についてが書いてあります。)

そのような性能発注用の規格が住宅の建設者なり供給者によって公示されて
いれば、トラブルの際に改修の義務があるかないかが第三者にも明快となります。

防音改修は、必ずしも簡単ではありません。欠陥を生じた原因や弱点となっている
部分を見つけることも大切ですが、一般には、新たに自信のある方法で
内装などを工事し直すほうが速く確実な場合が多いでしょう。そのためにも、
本書の本文の具体例が参考となることでしょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
という内容です。
最近、性能表示制度が話題になっていますが、いずれにせよ「企業努力次第」
ではないでしょうか!
市立図書館などで借りることができますので、興味のある方は読んでみてね。
Q&A 欠陥マンション110番
     編著●集合住宅管理組合センター・集合住宅維持管理機構
     発行●民事法研究会         定価1700円税別

欠陥マンションに住んでしまったら、頼れる専門家と頼もしい仲間が必要です。
そして、泣き寝入りしないためには自分自身知識を仕入れないと……。
本書の「実録・欠陥マンション事件簿」に二つもパークホームズの事例がでています。
@築後1年で水漏れ
一部引用「憤りと不信感が頂点に達したのは、ようやく交渉に出てきた売り主
の担当者が、今回の水漏れを「瑕疵に当るかどうか、法律的な意味では……」
といいだしたときです。新築一年で起こった水漏れで、しかも床下で発生した事
故です。あまりにも納得のいかない、理不尽とも思える対応でした。たとえば、
何人もの人の前で言った言葉が後になると「そのような発言は記憶がない」と
否定されに経験もしました。「大事なことは文書でもらいなさい、交渉は録音し
なさい」とアドバイスを受けた意味が、実感としてわかりました。正式に社印を
受けた事故経過報告書には、「Aさん宅の床下の水は1ミリ」、うちの水深は「8
ミリ」とありました。これには怒りを通り越して、笑ってしまいました。うちの床下
の状態については、ありがたいことに写真の証拠がありました。事実は8センチ
ほどです。組織の一人としてする発言では、嘘を恥としなくなるのでしょうか。」
Aプライバシーが守れない
一部引用「たとえば、音の苦情について、業者は販売時のパンフレットおよび口
頭での説明では、防音の配慮がされた快適な暮らしを提案していますが、引っ
越した後の苦情に対しては、「億ションではないのでこんなもの」「もっとお金を出
すと遮音性がよい」「コンクリートは音がするもの。エントランスの上は音がします。
我慢せよ」等など、貧乏人向けは、この程度といわんばかりのあまりにも傲慢な
対応をします。これが実態です。。言い換えれば、騒音苦情が出るであろう粗末な
作りのマンションを予測しながら、快適な暮らしを謳い文句に販売している、正に
これは、嘘であり詐欺まがいとしか言いようがありません。」
新版「社是・社訓」
     編者●日本生産性本部
     発行●日本生産性本部                     定価不明

この本はたまたま図書館で見つけました。
その中の「三井不動産」の社是を読んで、びっくり。
こうした社是を実践してほしいものです。
     ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
-------------------------------------------------------
21世紀に向けての当社の企業像
1、クオリティライフのプロデューサーとなる。
2、結集された総合生活産業グループ力を備える。
3、業界の模範たる真のリーディングカンパニーとなる。
4、強力な情報受発信力を備える。
5、社会にとって優良な企業として社会の共感を得る社会貢献を実践する。
-------------------------------------------------------

「音響技術」 1996.No.94/Jun
     (社)日本音響材料協会 の学会誌               定価不明

側路伝播音についてのところを抜粋すると
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
側路伝播音

壁や床の断面は水準以上の遮音が期待できる構造なのに、
側路伝播音の影響で期待した遮音性能が得られず、クレーム
となる例が見受けられるようになっている(部位性能は良いのに
空間性能が悪い)。
GL工法による遮音低下は広く知られており、界壁にGL工法を
使用することは見られなくなったが、外壁側の壁に断熱材を吹き付けた
仕上げにはGL工法がよく使われている。
この工法を用いた住宅で、外壁側のコンクリート部分の面積が大きいと、
側路伝播音がGL工法によって増幅され、遮音性能が低下してクレームに
なることがある。
細い搭状のいわゆるペンシルビルでは、音のエネルギーが上下にしか
拡散されないこと、外壁4周、時には内装も一体となっていること、
外壁にはGL工法が用いられることが多いことなどが重なって、側路伝播音
の影響が大きく出ることがあり、遮音性能の低下を生じやすい。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
角部屋は外壁面の面積が大きいために、この工法を用いてあるのなら
影響が考えられるかもしれません。
竣工図をみれば、この工法かどうかわかると思います。

ライン