なぜ「このあと衝撃の事実がっっ!」なのか?


 今回はさ、まず最初にみんなにお礼を言いたいんだ。おいらね、みんながHPやブログとかいうヤツでおいらのこと紹介してくれてるってこと、ご主人からいつも聞いてるワン。みんなが書いてくれた感想や励ましの言葉も、全部ちゃんと読んでるよ。おいらみたいな駄犬のたわごとにつきあってくれて、いつも本当にアリガトだワン! おいら、駄犬だからパソコン使うのも上手じゃなくて、なかなか更新できないんだけどさ、ポチポチとやってくからノンビリ待っててよ。

 ところでおいら、前から腹が立ってることがあるんだ。それはテレビの「CMのあとに衝撃の事実がっ!」ってやつなんだワン。みんなも知ってるよね? ところが、おいらがせっかく衝撃の事実を期待してCMが終わるまで待ってるのに、終わってみたら全然「衝撃の事実」じゃないんだワン。これにはいつもおいらは腹が立ってるんでござるよ。

 そこでご主人がゴロゴロ寝転がってテレビを見てるときに、おいらはシッポを振りながら聞いてみたよ。
「あれってどうにかならないのー??」
するとご主人はノンビリあくびをしながら教えてくれたんだ。

 あーあれか。あれはしょうがないんだよなー。今のテレビの裏側ってのはものすごい視聴率戦争なんだよ。ほんの1%でも視聴率が欲しいっていう戦いさ。面白くなくても視聴率が高ければいいし、どんなに素晴らしい番組でも視聴率が悪ければそれまでさ。おかげで、視聴率を買収しようとしたプロデューサーがいたのを覚えてるだろ?

「あ〜、いたいた。確か探偵を雇ったりしてたんだったワン?」
おいらは思い出した。
「でも、それがどうしたのさ?」

 まぁ、先を急ぐなよ。おまけに、その視聴率ってのがまたすごいんだよ。その番組全体の平均視聴率だけじゃなくて、毎分毎分、視聴率の変化が刻々と数字とグラフで出てきちゃうんだ。すると大きな問題がわかってきたんだな。

「どんな問題?」
おいらはハアハアとベロを出しながら訊いた。

「ポチはザッピングって言葉知ってるか?」
ご主人はいたずらっぽい顔でおいらに聞き返した。

「うん知ってるよ、買い物のことでしょ?」とおいら。
「ポチのバカっ、それはショッピングだっ!」
ご主人は笑いをこらえながら怒った。

 まぁ、ポチが知らないのも無理はないけどさ…。今はテレビのチャンネルをリモコンで変えるから、番組を見てる途中でも面白くなければどんどん違うチャンネルに回しちゃうんだ。そういうのを業界では「ザッピング」って呼んでるわけ。つまり、テレビをずっと真剣に見続けてるヤツなんて、いやしないってことさ。

「それがどうしたのさ?」
おいらはよくわからない。

 テレビを見るときに「ザッピング」してる人が多いから、番組がちょっとでも面白くなくなるとすぐ違うチャンネルに行っちゃう。…ってことは、番組の最中でもCMになると、他のチャンネルに変えちゃう人がたーくさんいるんだ。おかげで、CMのときだけ視聴率が低くなるもんだから、それを知ったスポンサーに怒られちゃったんだよ。

「えっ、なんでスポンサーに怒られちゃうの?」
おいらは不思議だ。

 テレビ局にとってはスポンサーが命なんだよ。テレビ局っていうのは、テレビにCMを出してくれるスポンサーのおかげでやっていけるわけ。スポンサーさんが高いCM料金を払って商品の宣伝を出すから、テレビくんたちも人がうらやむばかりの高給がもらえるんだ(→くわしくはマスコミの正体を見るべし)。

 ところが、視聴率が詳しく出てくると、CMの最中だけ視聴率が下がることがわかっちゃった。それじゃ、スポンサーさんは怒るよな? 「話が違うやんけ!」って。「この番組は視聴率が高いですから高いCM料金を払って下さいねー」ってテレビ局に言われて、莫大な広告料金を払ってるんだからさ。まるで詐欺にあってるようなもんさ。

「ふ〜ん、ならテレビ局もいっそのことCMなんかやめちゃえばいいのに…」
とおいらは思ったよ。

「ポチのバカっ!」
ご主人は再び怒った。

 何度も言ってるけど、テレビ局はCMを出すスポンサーがいるからやっていけるわけ。CMを出さなくなったら、どうやってテレビ局は経営していくんだよ? それはさておき、テレビくんたちはスポンサーに怒られちゃったもんだから、CMのときに視聴率が下がらないように色々とコソクな手を使い出したんだ。

「あっ、今頃わかったワン! だからCMのあとに衝撃の結末でござるね!」
おいらはやっとご主人の話が理解できたよ。

ご主人は続けた。
「そう、CMの前にやっちゃうとCMの視聴率が下がっちゃうから、『衝撃の結末』は必ずCMのあとに入れるようになったってワケさ。それも大した結末じゃないくせに『衝撃の!』とか入れちゃってねー。なんとかして無理矢理CMを見させようという策略さ」

「ク〜、結局おいらテレビ局の戦略にノセられちゃってるってわけ? 腹が立つからおいらこれから『衝撃の結末が!』とか出てきたら、他のチャンネルに回すことにするよ」
おいらは固く誓ったんだ。

それだけじゃないぞ、ポチ。テレビくんたちは、ほんの少しでも視聴率を上げようとして、他にも色々なズルい手を使ってるんだぜ〜。

 「ズルイ、、、ってどんな?」おいらは聞いた。

 たとえば、テレビ番組で、57分とかに始まる番組があるだろう? 普通ならテレビ番組ってのは、8時とか9時とかの、0分ちょうどに始まるもんだ。それをわざと57分とか、他の局より早く始めちゃうわけさ。すると、他の局の番組が終わってCMになって、ザッピングしてた人が、そこに引っかかってくるわけさ。それも少しでも視聴率を上げようという陰謀のひとつさ。

「あ〜っ、あれも腹が立つんでござるよ! この前おいらが、『メチャ池』録画してたら、頭のところが切れてたんだワン!!」
おいらはあのときの怒りを思い出した。するとご主人は笑った。
「なーんだ、ポチもテレビ局の視聴率戦争の犠牲者だったのか…」

他にもまだまだあるぞお。番組内でCM入れるタイミングを、他の局の番組のCMタイミングを調べて、同じ時間に合わせて入れちゃうヤツもいるんだぜ。CMになって他のチャンネルに回しても、他の局もCMだったら結局戻ってくるからな。一種の談合とも言えるよな。

「そういや、CMってどこも同じ時間にやってること多いねぇ」
おいらは思い出した。

また、最近の番組が、無意味にたくさんのタレントが出演する傾向があるのも視聴率かせぎだと言われてるんだよ。たくさんの出演者が出れば、たとえ面白くなくたってその人たちのファンが期待して見てくれるからな。どんなタレントにも少しはファンがいる。そうすれば誰も出ないよりは視聴率も上がるってわけ。番組中ほとんど登場の機会がないのに、とりあえずで出演してるタレントが最近多くないか? とにかく、今のテレビ番組なんて「視聴率のため」に作られるばかりで、「視聴者のため」に考えられた番組なんて、ありゃしないんだ。テレビ局にとって、番組というのは「スポンサーのため」に作ってるものなんだからな。

「おっ、そうだ、いいことを教えてやろう」
ご主人は寝ころびながら言った。

「いいことってなに?」
おいらは興味しんしんだ。

 ときどき、どこかの番組で「番組内で視聴率が一番高かったのは、マツイ選手がホームランを打った瞬間でした!」な〜んてやってたのポチは知ってるだろ?

「うん、たしか、最高視聴率になる5秒前、4秒前、3秒前、2秒前、、、なんて風に、盛り上げてたよね?」
おいらはマツイ選手のホームランのシーンを思い出した。

ところがご主人は周囲を見回しながらヒソヒソ声でつぶやいたんだ。
「じつはな〜、あれも大嘘なんだよ」

「ええっ、ウソなのっ!? だって、色々な番組でよくやってたけどなぁ?」
おいらは納得がいかなかった。

 ポチはすっかりだまされてたんだよ。だって、さっき言っただろう? 視聴率は「毎分の平均」で出てくるんだぜ。ビデオリサーチが出してる最小単位は1分単位、「9時0分0秒から9時0分59秒までの1分間の平均視聴率」だけなんだから。
、、、ってことは毎秒ごとの視聴率なんて誰にもわかるはずないだろ? マツイ選手がホームランを打った瞬間の視聴率なんて、だれにもわかりゃしないんだ。ただそうやってセンセーショナルに盛り上げてるだけなんだよ。

「ク〜っ、またテレビにだまされてたワン!」



<ご主人からの伝言>
ご主人が言ってたんだけどさ、今、みんなの知らないうちに、国民にとって恐ろしい法律ができようとしてるらしんだワン。この法律ができると、みんなが「本当のこと」を言えないような世の中になっちゃうかもしれないんだって。おいら駄犬だからよくわかんないんだけど、もし時間がある人はこんなサイトもあるから見てってよ。



マスコミの嘘と裏