さんの提供による
 
 
 

 
■最新事情
 
・9/11(tue) 午前10時より関工務店による解体作業開始。午後2時「追善行為は行わない」という事前の通達どおり、この日、ヲダ氏は、あえて何もせず、荷物をまとめて会場を去り、「略称・去年トリエンナーレでポスターを持った無産者」展は終了しました。なお会場掲示板にて告知の通り、本日9月11日をもってヲダ氏は現代美術家としての活動を廃業しました。以上です。
 
・9/9(sun) 午後2時よりフリーのドラマー國井トモアキ氏(元「唐組」)とヲダ氏とのコラボレーションによる、計7時間に及ぶ即興のライヴ・リハーサルが行われました。リハーサルの内容は、ヲダ氏がランダムにターンテーブルにのせてゆくレコードに國井氏がドラムでコール・アンド・レスポンスするというものでした。ヲダ氏が自らのインスタレーションのバックトラックとして繰り返し使用してきたG・ブライヤーズの「タイタニック号の沈没」(75年録音盤)をはじめ、45回転SP盤の「軍艦マーチ/君が代行進曲」を毎分4回転の超低速で変速プレイし、軽快なマーチを重低音の爆音音響に変える「世界はふたりのために〜アフガン誤爆ミックス」 1/2 などが本番なしのリハーサルとしてプレイされました。後半はW・バロウズのポエトリーリーディングやムスリム・ガウゼなどの楽曲がオンエアされ、会場はさながらかつてのNYのアンダーグラウンドシーンの根拠地であったC.B.G.B.やヘルズキッチン、ファクトリーを彷彿させました。ラストは岡林信康の「私たちの望むものは 9.11ミックス友よ、友はいない」でしめくくられました。
 
・9/8(sat) 午後2時よりパフォーマンス・ユニット"KATHY"(GEISAI2-GPスカウト審査部門トリプル受賞)と"美学連"(GEISAI2-GPスカウト審査部門シングル受賞)代表のヲダ氏とのコラボレーションによる、計5時間に及ぶ即興パフォーマンスが展示空間全体と展示作品を使って行われました。このコラボレーションは、 去る9月1日のGEISAI2-GPに「美学連」名義で覆面参加したヲダ氏が会場でKATHYをスカウトしたことから実現しました。前半は「去年マリエンバートで」をイメージした廊下が効果的に使われ、時折、来場者から悲鳴の声があがりました1/2 (photo: kamata motoko)。後半は、一見するとでたらめに放置されているかのように見えるヲダ氏のインスタレーションの展示品を、メンバーの3人が勝手に動かしたり、持ち去ったり、破いたりし、それをヲダ氏がもとの場所に配置しなおし、修復するというもので、会場は統制と混乱の波がせめぎあう展示の戦争状態に陥りました(写真は異常な状態をわかりやすく表現するために過剰に加工されています)。パフォーマンス終盤、ボランティア・スタッフの田中氏から提供された約3年分のレシート(ヲダ氏いわく「レシートは資本主義への日々の投票用紙」)の束が会場中央で炸裂し、無数の紙片がバサバサバサバサバサと中空を舞い散った瞬間は、去年のWTCの崩落のシーンが突然フラッシュバックしてきて、会場に戦慄が走りました。
 
・9/7(fri) 午後6時より児島やよい氏(コーディネーター・インディペンデントキュレーター)・白坂ゆり氏(美術ライター)・小沢洋一郎氏(東京スタデオ)をゲストに迎え、自称「日本で最初の本格的な現代美術の国際展・横浜トリエンナーレ2001」についてそれぞれの立場と視点から活発な意見交換と、次の開催に向けての提言が行われました。トリエンナーレについてヲダ氏は「あんなはずじゃなかった」「金輪際、トリエンナーレには出ない」「次のディレクターはいっそのことマルコム・マクラレン氏にしてはどうだろうか」という発言がありました。トークの終わりにヲダ氏から「もうこれを最後に美術活動を廃業する」という趣旨の発言がありましたが、これについては最終日に正式な掲示がある模様です。
 
・9/6(thu) 去年の9月11日のテロ事件からうけた「わるいインスピレーション」がモチーフとなってできたポスター「9.11のレッスン」が、日本ヒューレットパッカード社より提供をうけたプリンタで印刷され、会場のタテ看板に「掲示」されました。またこの日、ヲダ氏が会場の壁に掲示したビラの中に引用されていたJ・デリダ氏の発言「誰も無罪ではない(Niemand ist unshuldig)」に来場者の方から疑義が唱えられ、ヲダ氏とのあいだで白熱した議論が交わされました。また来場者の方の中には「さっぱりわからん、ぜんぜんわからん、ここにいたらアタマがヘンになる」と激しく憤慨しながらお帰りになられた方もいらっしゃいました。
 
・9/5(thu) ヲダ氏による98時間耐久ライヴ・エレクトロ「禁断の結線」を連日オンエアしています。パソコン本体やディスプレイから発せられる強力な電磁波を、電話録音用のピックアップマイクとトランジスタラジオの中波帯で中継し、自家製のレスリースピーカーに接続したアンプで増幅するというもので、通常のソフトを通常のやり方で操作すると、それに応じてノイズのパターンがランダムに変化し、ジェット機のような爆音を発します。ヲダ氏はこれを「グローバリズムのはらわたの音」であり、「資本主義のエンジン音」だといいます。また「雪印牛乳」の牛乳箱の中に仕組んだ強力なファズとヲダ氏自作のボウイング式3弦スライドベースを使った「おなかが痛くなるような音」の実演や、メタルマシニック・0・バンドの自動デモ演奏も行われました。
 
・9/4(wed) 今回の展覧会は、ヲダ氏がこれまで一貫して行ってきた「現場制作」の手法を、より原理主義的につきつめた「即興展示」です。展示に偶然をとりこむためのチャンス・オペレーションの装置として、ヲダ氏は、A・ウォーホル氏のCD「uh yes, uh no」をエンドレスで流し、ウォーホル氏の「イエス、ノー」の声にしたがって制作と展示を進めました。そのほか会場では、NYのアンダーグラウンドシーンにゆかりのある作家たちの作品や楽曲(ex.「LUCIFER RISING」「NO NEW YORK」「NYC GHOST&FLOWERS」「WEIRED LITTLE BOYS」「ESCAPE FROM NEW YORK」「10% FILE UNDER BURROUGHS」)が常時オンエアされました。また、刀根康尚氏のトリエンナーレ出展作「Parasite」に引用されていたW・ベンヤミンのフレーズをカットアップし、フォールドイン編集した、場内アナウンスも断続的に会場に流されました。
 
・9/3(tue) この展覧会と平行して京都で開催されている「礫+記憶」展のためにヲダ氏が制作した曲「マイ・ライフ・アンダー・ザ・ゴーストモダニズム〜34BPMイルビエンタルテクノミックス」(昭和残響伝シリーズ・作品1)を収録した同展のオリジナル・サウンド・トラックCDがリリースされました。この曲はヲダ氏がDJをやっていた当時に制作した音源を、ヲダ氏自身がセルフリミックスしたものです。
 
・9/2(mon)「略称・去年トリエンナーレで〜ポスターを持った無産者」(横浜トリエンナーレ2001非公式回顧展)が横浜赤レンガ倉庫にて開幕しました。去年の9.11のテロ事件の発生直後にヲダ氏は、小野洋子氏とJ・レノンが70年代に制作した「WAR IS OVER / IF YOU WANT IT」のポスターをリミックスしたポスターをつくり、独自の判断で、それを会場に展示しました。そしてそれからまもなくして、横浜トリエンナーレの出展者のひとりであった小野洋子氏が「Imagine all the people living life in peace」と記したポスターを「ニューヨーク・タイムズ」に発表したことをうけ、ヲダ氏はさらにその 「アラビック・リミックス・ヴァージョン」のポスターを制作しましたが、実はその際にヲダ氏は、その「B面」にあたるものとして、もう一枚別のポスターを制作していました。「昭和リミックス・ヴァージョン」(昭和残響伝シリーズ・作品11)がそれで、今回の展覧会で初公開されました。J・レノン氏の詩はいささか「牧歌的にすぎる」と考えたヲダ氏は、それに対する批評をこめてそこに若干の「誤訳」を施しています(photo: kamata motoko)。前者のアラビック・ヴァージョンについては、のちにトリエンナーレのコミッティであった浅田彰氏から好意的なコメントが寄せられましたが、現場のディレクターたちからはさしたる反応がなかったため、その無反応ぶりに対する応答としてヲダ氏はその公開をあえて見送り、今回の非公式回顧展に「未発表作品」として展示(掲示)することで、それに対する批評的なレスポンスを示すことにしました。また、この日の夕方、テレビ神奈川の取材班の方々が御来場されましたが、W・バロウズの「ショットガンペインティング」を手本にしたという全面ベニヤばりの会場とガリ版印刷のようなチラシを見て、お帰りになられました。(その他のポスターA/B/C)
 
・9/1(sat) 神田の「美学校」でヲダ氏が担当していた「リミックス原論」の受講生とヲダ氏が、その実習制作として共同で制作し、「美学連」名義で出展したインスタレーション作品が「GEISAI2-GP」スカウト審査部門でNadiff賞を受賞しました(ただし審査員賞部門をはじめ、他の各賞で「該当者なし」が出たことをうけ、受賞は辞退しました)。また、この日、赤レンガ倉庫の隣の展示場では「詩写・吉永小百合写真展」が開幕しました。
 
・8/28 都築響一氏のご厚意により、昨年のトリエンナーレの搬入作業前日に、都築氏に撮影していただいたヲダ氏の住居写真を「未公開作品」として正式に展示することになりました。
 
・8/26 赤瀬川原平氏をゲストに迎えてのギャラリー・トーク「オブジェを持った無産者はなぜ紙のテロリストとなったのか?」を計画しておりましたが、赤瀬川氏のスケジュールの都合により中止となりました
 
・8/25 本告知版を無料サイトに移転しました。
 
・8/15 この日から展覧会の広告チラシ(見本(表) 見本(裏))の頒布を開始しました。ヲダ氏の希望により、チラシはゼロックスを使ってヲダ氏自らが自主制作しました。また、宣伝をせずに口コミだけで人がどれだけ集まるか実験したいというのと、あともうひとつ別の理由から、各種メディアへの広報の範囲と量も最小限に抑えました。
 
■行事日程
 
平成14年9月2日より平成14年9月11日まで公開
午前11時より開場・午後9時にて閉場 *入場無料
 
毎日、午後7時より会場の制作現場にて、定例の報告会(ミニレクチャー)を開催。
 
■注意事項
 
*9月2日は午前8時より資材の搬入を開始します。以後、終日、関工務店による会場設営工事が行われますが、これも現場制作のプロセスの一部ですので、公開で行い、見学も可能です。
 
*9月11日は午前10時より解体作業を開始します。以後、閉場時間まで終日、撤収および搬出作業が行われますが、同じくこれも現場制作のプロセスの一部ですので、公開で行い、見学も可能です。
 
■準備状況
 
会場模型 (8月22日策定・株式会社関工務店へ施工を発注)
 
会場図面
 
会場写真1(9月5日時点での撮影)
 
会場写真2(9月5日時点での撮影)
 
会場写真3(9月9日時点での撮影)
 
会場写真4(9月9日時点での撮影)
 
広告ポスター 「現場から遠く離れて〜アフター・ザ・レッドスカイ/空が血で染まってもなお〜グラウンドゼロにアンダーグラウンドを、自分の中にアフガンを、つくること」 *公演は終了しました
 
■旧作発掘
 
未公開作品1:ピピロッティのための習作 「アシッドネイチャー」(2001年9月制作)
 
未公開作品2: ケントリッジのための習作 「9月11日のテロどう思う? みんな有罪だよ」(2001年9月制作)
 
未公開作品3: 赤レンガ倉庫のための習作 「コミック雑誌なんか要らない」(2001年9月制作)
 
未公開作品3:トーキョースタイル番外編(撮影:都築響一) 「国立の家」(2001年9月制作)
 
・実録・第一回よこはまトリエンナーレドキュメント写真
 
 
■消息
 
略歴その他
 
ご質問とご意見
 


L'annee Derniere a Triennale 2002

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