1.OR知ってますか?(M Kato)

論文書きが忙しく中々書けませんでした。これから少しずつ書いていきます。先ず第1弾がORです。

ORという言葉聞いたことありますか?
これはオペレーションズリサーチの略です。
オペレーションズリサーチは、社会現象を対象に科学的な手法を用いて最適な解を導き出し、意思決定に利用しようとする手法の総称です。
我々はいつも色々な決断をしているものです。「ORのはなし」(大村 平著、日科技連)にもある例ですが、お見合いをしてこの人に決めようか、次にもっといい人に会えるのではないか、ひっとするとこの人が一番良い人ではないか、この決定をどうすればよいか。
こういった現象を科学するのがORなのです。
皆さんは他にもやられているはずです。一番いい例が家でしょう。街中は便利だけど、値段が高い。病院が近い。いろいろな条件を考えて、総合的に考えて結論を出しているはずです。
仕事でも同様で、新薬を開発している人は、いくつかの候補から1つを選んでいるでしょう。
薬効が強いもの、副作用が強いもの、持続が短すぎるもの、安定性が悪いもの等、色々な条件の候補の中から最適なものを選んでいるはずです。
この選び方に科学は入っていますか?
多分、ウエイトを掛けて総合点の高いものを選んでいると思います。
このウェイトの掛け方について紹介したいと思います。AHP(Analytic Hierarchy Process)という方法です。
個人的には、この方法が一番ORの中で応用範囲が広いのではと思っています。
この方法は階層構造を作って行います。
動態の中での順位づけもできますし、薬効、安全性、動態、合成コスト、製剤という総合的なものでも使えます。
複数の人の平均値としても求めることができます。
点数を7-9段階でつけます。
点数はペアでつけます。
例えば、化合物Aと化合物Bで半減期の比較をします。Aに対してBは5とします。Bに対してAは1/5とします。
こういった点数をつけます。
半減期とバイオアベイラビリティを比較すると、持続を期待する場合には、半減期が長い方がいいとすると半減期に高い点数をあたえます。
代謝タイプと尿排タイプの比較など動態の中で順位づけができます。
さらに安全性と薬効で毒性を上回る薬効がある場合は、薬効に高い点数を与えます。
このように部分的にも総合的にも順位づけができる方法です。
やってみて自分が思っていた順位になっていると思います。こっちの方がいいはずなのにとなる場合は点数付けの際に本心が入っていないときでしょう。
どんぐりの背比べで、結論が出にくいときに、この方法で一番になったものを選ぶという判断もいいのではないでしょうか。

参考図書
ORのはなし」(大村 平著、日科技連)
入門AHP−決断と合意形成のテクニック」(木下栄蔵著、日科技連)
決定のはなし」(斎藤嘉博著、日科技連)