
戦え!僕らの海上保安庁!!お仕事編
海上保安庁は、法令の海上における励行、海難救助、海洋の汚染の防止、海上における犯罪の予防及び鎮圧、海上における犯人の捜査及び逮捕、海上における船舶交通に関する規制、水路、航路標識に関する事務その他海上の安全の確保に関する事務並びにこれらに附帯する事項に関する事務をつかさどることを任務とする」って何?
海の上で何かをする組織です。その何かは、ひとまず、置いておいて、
1、海上保安庁が活躍する海上とは?
海・・・それは日本周辺に広がる最後のフロンテイア。
「海上におけるなんたら・・・」と定義されている海保ですが、どの海域まで、活躍しているのでしょう。
「海岸より外側の塩が溶け込んだ水で満たされた領域」
海は、地形上、一続きの水溜りです。が、人間の政治的都合によりいろいろと区切られています。
領海、公海という言葉は、よく知られていますが、ほかに、内水・接続水域・排他的経済水域とあります。
日本国の内水・領海・接続水域・排他的経済水域があり、隣国の内水・領海・接続水域・排他的経済水域があって、加えて公海もある。で、日本の領海といえど、無害通航権を行使すれば、外国船が入って来れる。事前通告なしに領空に侵入すると撃墜されても国際法上は文句が言えない(本当に撃墜すると、大変ですが)領空侵犯とは全然異なるのが、海です。
| 海域の規定 | 沿岸国の権利 | 外国船籍 | |
| 内水 | 領海の基線の陸地側の水域 | 事実上領海と同じ | 状況により無害通行権有 |
| 領海 | 領海の基線からその外側12海里 (約22km)の線までの海域 |
海底資源も含め事実上領土と同じ | 無害通行権有 |
| 接続 水域 |
領海の基線からその外側24海里(約44km)の線までの海域(領海 を除く) |
領土・領海の通関上,財政上,出入国管理上(密輸入や密入国),衛生上(伝染病等)の法令違反の防止及び違反処罰のために必要な規制をすることが認められた水域 | 無害通行権有 |
| 排他 的経済水域 |
領海の基線からその外側200海里 (約370km)の線までの海域(領海を 除く)並びにその海底及びその下 |
1.天然資源の開発等に係る主権的権利 2.人工島,設備,構築物の設置及び利用 に係る管轄権 3.海洋の科学的調査に係る管轄権 4.海洋環境の保護及び保全に係る管轄権 |
無害通行権有 |
| 公海 | 排他的経済水域の外側 | ・自国の旗を掲げる船舶に対する管轄権 ・海賊行為の取り締まり |
外国船の国 |
| 大陸棚 | 領海の基線からその外側200海里 (約370km)の線までの海域(領海を除く)の海底及びその下。ただし、地理的条件等によっては海洋法条約の規定に従い延長することが出来る。 |
1.天然資源の開発等に係る主権的権利 2.人工島,設備,構築物の設置及び利用に係る管轄権 |
排他的経済水域 Exclusive Economic Zone 1982年の国連海洋法条約(海洋法に関する国際連合条約)によって制度化。漁業専管水域ともいう。資源利用その他の経済活動の面では沿岸国の領海と同じで、航行、上空飛行、国際コミュニケーションの面では公海と同じ性格。沿岸国にその中の資源の開発などを認めるかわりに、資源の管理と海洋汚染防止の義務がある。
無害通航 沿岸国の平和、秩序または安全を害しない通航、国連海洋法条約は、無害とはみなされなくなる行為をくわしく列挙している。たとえば、通航は継続的かつ迅速でなければならず、潜水艦船は海面上を航行し、その旗をかかげなければならない。
海賊 公海で、私的目的で、他の船の安全を脅かしたり、略奪行為を行う者。このような行為は、国際法上は、どんな国でも拿捕可能。
領海の規定に該当しない海域宗谷海峡、津軽海峡、対馬海峡東水道、対馬海峡西水道及び大隅海峡(これらの海域にそれぞれ隣接し、かつ、船舶が通常航行する経路からみてこれらの海域とそれぞれ一体をなすと認められる海域。
で、領海の広さは、約40万キロ。排他的経済水域の広さは、約390万平方キロ。日本の領土は37万平方キロしかないのに。日本の領土の11倍以上の広大な領域を、管轄しているのが、海上保安庁です。
百聞は一見にしかず・・・
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| 世界の艦船 2000年5月特大号 No568 海人社 p142 <特集海上保安庁 海上保安庁が抱える6つの課題 1、国際化 海上保安庁総務部国際課 新日韓漁業協定による取締域の拡大より> 注 : 暫定水域を黄色で着色したのは、私です。 |
加えて、外国で治安悪化した場合は、在外邦人の輸送対応にでかけ(平成10年インドネシアの政情不安とか)
東南アジアに海賊が出るときけば、その対応と、日本近海のみならず、世界の海にでかけています。
日本海、瀬戸内海、オホーツク海、太平洋、東シナ海、南シナ海、バンダ海と「7つの海」で活躍しています
2、具体的なお仕事
警備救難業務
海の秩序を維持
事実上、海上保安庁でないと対応できない業務
領海警備領海内における外国船の無害でない通航や不法行為を防止、排除
海上紛争地域の警備 海上紛争地点の警備
不審船対応
海上保安庁以外の機関も対応しているけれど・・・<海上保安庁VS・・・参照してください>
密漁取締漁業紛争を防止する為に、漁業関係者に指導を徹底。監視取締で漁業秩序の維持。
銃器・薬物密輸入等取締巡視船艇・航空機による監視体制で綿密な立入検査を実施し、水際検挙
密航取締集団密航を防止する為に、巡視船艇・航空機による監視体制。
先日、沖縄サミットの海上警備をニュースで流していました。NHKは、NGO(グリーンピース)のボートを、海上保安庁の警備艇が船艇が追いかけている様を放映。しかし、民放では、白いボートを左右から挟みこむようにして取り押さえる警備艇の映像を流していました。多分、海上保安庁が「苛めている」映像を、撮りたかったんだとい思いますが。しかし、船好きファンの私は、海上保安庁の操船技術に舌を巻きました。船を壊してしまったり、転覆すれば、大変な事故を招きます。混戦した状況で、人が海に落ちてスクリューに巻きこまれたりしたら・・・。転覆しないように、逃げるボートに追いつき、左右から挟み、牽制する技術はさすがです。
船上の格闘技競艇でも、本当に船をぶつけるわけがないし。民放は、「いじめっこ」を撮りたいようでしたし。あれで、又、勘違いする人が増えるのかな。
海難救助 映画のアメリカコーストガードを、彷彿する活躍
「海のもしもは118番」で一番有効なお仕事
転覆船救助
火災船の消火
流氷の中からの救出
ヘリコプターによる吊り上げ救助
海難情報収集体制
マリンレジャーに係わる救助体制
等など。
海難救助といっても、沈もうとしている船とか、悪天候の中での救助なので、1歩間違うと、助けた側も巻き添えになる可能性が。映画「パーフェクトストーム」で、米国沿岸警備隊が命懸けの救助活動をしていましたが、アレを日本でやっているのが、海上保安庁です。日本沿岸警備隊、海上保安庁です。<海上保安庁提供> の映像でしか、活躍ぶりは見えないし。ここは一つ、東宝とか特撮の上手いところが、海上保安庁が活躍する映画を作って貰って・・・。
海の環境を守る!
油排出船の追跡
廃船の処理指導
炎上タンカーの消火作業
浮流油防除 産業廃棄物の不法投機
などなど。
地味な仕事ですが、船には、流出すれば「とんでもないもの」を大量に積んで、豊な漁場の傍を航行しています。原子炉を積んで航行する船もあるし。巨大タンカーの座礁、原油流出は、付近の生態系を破壊する可能性が。
灯台業務
航路標識の維持管理とか
航路標識 灯台の重要性はここで詳しくのべる必要はないでしょう。「灯台」といえば、光を出すものをイメージしますが、今では、光は勿論、音、電波を使い、航路標識は、平成12年4月現在 5534箇所。
船舶気象通報 気象・海象の観測を行い、その現況を無線電話、テレホンサービス又はFAXにより提供。高速道路の道路交通情報のようなもの。
海上交通センター 海上交通が混雑する所を管制します。
映画「喜びも悲しみも幾歳月」で描かれたのは、灯台職員。昭和7年から昭和32年までの映画で、あまり現状を捉えていません。昭和61年の「新・喜びも悲しみも幾歳月」でさえも、14年前の映画。今では、殆ど自動化されて無人の灯台の方が多いとか。まあ、灯台業務についている海上保安庁の職員は、皆、田村高廣、中井貴一や、加藤剛のようなイイ男で、高峰秀子や、大原麗子のような美人の奥さんを貰っていると考える方が正しい見方だと、私は言いたい。
水路業務
海の安全は正確な地図から
普通、地面は動きませんが、船が乗ってる海は、海流はあるし、海底の起伏は肉眼では見えないし。月の引力で干潮はあるしで、海図を作らないと・・・
水路業務をエンターテイメントに描く映画は、今の所見ていないです。
海上保安庁の業務をまとめると、
米国のSFテレビ映画シリーズ「スタートレック・ネクストジェネレーション」を思い出します。航宙艦USSエンタープライズ号は、異星人と交流しつつ、星図を作り、特殊な装備で、人々を助けたりします。なるべく、武力を使わないようにするとか、法治主義で行動するとか。船体は白が基調で、エンジンナセルに青が入っていたりとか、「海上保安庁=惑星連邦艦隊」説を強く唱える私です。しかし。「スタートレック・ネクストジェネレーション」米国では、大人気ですが、日本ではマイナー。
海上保安庁の活躍を表現する言葉はないでしょうか?
「治安の維持、犯罪捜査等を担当し、警備機関としての性格を持つ捜索救難、航行安全規制等の「海上の安全」に関する業務をする機関。
「海上における日本の国家主権の権利を主張、義務を行使する機関」では固いし、
「日本国沿岸警備隊」は、英語表記の直訳ですが、何か照れを。でも、日本沿岸警備隊にすると、「日本沿岸の警備隊」のようなきがして。
しかし、米国沿岸警備隊(コーストガード)は、どんな団体か、映画でも有名だし、容易にイメージがわきます。「海上保安庁は、日本版コーストガード」と言った方が通りのよいような・・・
海保が、戦う相手は、海保に無関心な、マスコミ、エンターテイメント業界だと思う、コメットなのでした。
海を翔ける!地を書ける! コメットのホームページ http://www.geocities.co.jp/Technopolis-Mars/1036/