(最終改訂2001年11月11日)
ワイトレケ(Waitoreke)
 ニュージーランドのサウスアイランドに住むとされる怪獣。夜行性で色は暗い茶色をしており、山地の川や湖に住む。カワウソより少し小さい足跡が観測されたこともあり、鋭い鳴き声をあげる。ニュージーランドにはコウモリ以外には土着の哺乳類は生息しないはずであるが、ヨーロッパの動物学者は1850年頃からワイトレケの噂を耳にしている。ニュージーランドでは他に色の白いカウレケという水棲動物も存在すると言われている。カワウソの一種ではないかとの説がある。
参考:Bernard Heuvelmans著「On the Track of Unknown Animals」(KPI)
    ジャン=ジャック・バルロワ著『幻の動物たち』(ハヤカワ文庫)

ワルド派(Waldenses)
 
 リヨンの富裕な商人ピーター・ワルドの思想に基づくキリスト教の一派で、カタリ派と並んで中世の二大異端とされる。初期キリスト教の使徒たちの生活に学べとして『聖書』の口語訳をはじめて行った。ワルドは自らの財産を貧民に与え、リヨンを中心に在俗のキリスト教団体を設立した。ワルド派は南ドイツ、北イタリア、ボヘミア、ポーランド、ハンガリーに拡大したが、カトリック教会の諸制度や聖職者を批判したため1184年に異端と宣告される。その後の弾圧で勢力は衰えた。
参考:ジャポニカ(1972年版)

ワンジナ(Wandjina)

 西オーストラリア州北部のキンバリー周辺で岩絵に描かれているアボリジニの伝説的存在。丸い頭部に目と鼻があるが、通常口はない。ヘルメットのような頭とそこから放射される後光のような模様が特徴で、キンバリー地方では降雨や雲、雷と関係する存在とされ、怒ると暴風や洪水、落雷をもたらす。昔北のほうからキンバリーにやってきて現在の地形を作ったとも言われている。じつは太古に地球を訪れた宇宙人であると紹介されることもある。オーストラリアのアブダクティーの中には、自分をさらったのはワンジナだとする者もいるらしい。

蛇足:2000年9月のシドニー・オリンピック開会式のアトラクションでもワンジナを描いた垂れ幕が登場したが、世界的に有名になるには至らなかったようである。