(2002年8月16日改訂)


ナイン(the Nine)

 古代エジプト、ヘリオポリスの9人の神(アトゥム、シュウ、テフヌト、ゲブ、ヌート、オシリス、イシス、セト、ネフティス)を名乗る存在からのチャネリング・メッセージを契機として設立されたチャネリング・グループ、あるいはこのグループにメッセージを送る9人の神のこと。9人の神格からの最初のメッセージは1952年12月、アンドリア・プハリッチがプハリッチの円卓財団でインド人神秘家D.G.ヴィノド博士に送られてきた。以後彼らのメッセージはメキシコのローヘッド夫妻の追従者、そしてボビー・ホーンを通じて伝えられたことから、プハリッチを中心にナインと呼ばれるグループが形成された。1995年のプハリッチの死後も、ジェニー・オコンナー、デヴィッド・マイヤーズなどが9人の神格のメッセージを伝え続け、ナインと呼ばれるチャネリング・グループの影響はライアル・ワトソンやゴア前副大統領にまで及んでいると言われる。

参考:Fortean Times,No.126


ニューエイジ運動(New Age Movement)

 春分点のみずがめ座への移動に伴い、人類が精神的に覚醒した新しい時代が到来するという信仰を基盤にした大衆的思想運動。春分点のみずがめ座への移動と新時代の到来とを最初に結びつけたのはヘレナ・ペトロブナ・ブラヴァツキーと言われるが、現在ニューエイジ運動は、精神の物質への優越をキーワードに、古来のオカルティズムや代替医療、潜在能力・超能力の開発、心霊主義、エコロジーなど様様な雑多な要素が盛り込まれた総体となっている。チャネリングやヒーリングなどもニューエイジ運動と深い関わりを持っている。日本では精神世界という言葉がほぼこれらのすべてを包含するが、特定の時期に新しい、よりよい時代が到来するという思想には千年王国思想の名残も感じられる。
補足説明:春分点は約25800年かけて黄道上を移動していく。じっさいには黄道上に何らかのポイントがあり、それが移動していくわけではなく、春分の日の太陽の位置が、黄道上を毎年少しずつずれていくのである。ニューエイジ運動においては西暦2000年前後が太陽が水瓶座で春分を迎える時代、つまり水瓶座時代となると信じられているが、天文学的には水瓶座時代はまだ300年も先らしい。

参考:北川隆一郎著『精神世界のわかる事典』(日本実業出版社)
リンク:オーストラリアン・ニューエイジへ

ニューネッシー(New Nessie)

1977年4月25日、日本の大洋漁業のトロール漁船瑞洋丸の網に腐乱死体でかかった巨大生物に日本のマスコミが付けた名前。この生物は全長10メートルで首のような部分の長さが1.5メートルあり、腐敗がひどかったためクレーンで引き上げると猛烈な腐敗臭が漂い、体液が納豆のように糸を引いた。そのため何本かのヒゲ状の器官をひれから採取して投棄された。瑞洋丸帰国後ひげ状の器官の分析が行われたが、その結果正体はウバザメと判断された。








人魚(Marmaid)

 上半身が人間で下半身が魚の形をした生物。男もいる。人間と魚の中間的存在としては、メソポタミアのオアンネス、パレスチナのダゴンなど種々の神々の伝説が世界各地に存在するが、上半身が裸体の女性で下半身が魚という形態が確立するのは15世紀以降のこととされる。その過程ではジュゴンなどのカイギュウ類との遭遇が大きな役割を果たしたと考えられる。現在も日本の各地に人魚のミイラが残るが、それらはいずれも人為的に作られたものである。一般に架空の生物と考えられているが、その目撃談は近年に至るまで多くあり、オックスフォード大学のアリースター・ハーディが唱えた人類水中進化論を発展させて、水棲人類の存在を説く者もいる。


ネッシー(Nessie)

 スコットランドの大断層線カレドニア地峡にあるネス湖に住むと言われる謎の巨大生物。ネッシー伝説は565年に聖コルンバが、ネス湖から流れ出るネス川で怪獣を撃退したという逸話にまでさかのぼるが、1933年にヒュー・グレイが怪獣の写真を撮って以来世界的に有名になり、その後数千の目撃例がある。その正体については恐竜説が有名であるが、ネス湖が海から切り離されたのは今から100万年前に始まる最後の氷河期のことで、恐竜が絶滅したずっと後のことである。その他ワニ、アザラシ、機雷、ツェッペリン飛行船の残骸、1968年に撮影されたシャーロック・ホームズ映画の模型などの諸説がある。

参考:J.ミッチェル、R.リカード著『フェノメナ』(創林社)
   ティム・ディンスディール著『ネス湖の怪獣』(大陸書房)
   John & Anne Spencer著『the Encyclopedia of the Worlds Greatest Unsolved Mysteries』(Headline)


念写(Nen-telegraphy、Thoughtgraphy)

 念の力により密閉された写真の乾板上に様々な模様や像を映し出す能力。1952年のイギリスの『サイキック・オブザーバー』誌上で福来友吉博士が用いた言葉。この超能力は、福来友吉が透視能力者長尾郁子の透視能力を実験中、乾板の透視実験で乾板上に発光現象が見られたことから発見したもので、精神が物質に影響を及ぼすという意味でサイコキネシスの一種とされる。その後三田光一、テッド・セリオスなどの念写能力者が現れた。

参考:Hans J.Eysenck,Carl Sargent著『Explaining the Unexplained』(Prion)

ノストラダムス(ミシェル、Michel de Nostradamus)

 1503〜1566。フランスの予言者。フランス南部のサン・レミのユダヤ人家庭に生まれ、モンペリエ大学卒業後、ペストの治療に尽力。その後ヨーロッパ各地を放浪の後、サロンに落ち着き、1555年に最初の諸世紀を出版した。ノストラダムスの予言者としての名声は生前より高く、現在にいたるまで多くの伝説が残されている。彼の最初の予言とされるものはヨーロッパ放浪中のもので、このときノストラダムスは若い旅の修道僧の前に跪いたところ、彼はノストラダムスの死後法王シクストス5世となったという。またロレーヌ地方のフローランヴィルの領主の許に逗留した際、領主が白豚と黒豚の運命を占わせたところ、白豚は狼に食われ、黒豚は人間に食われるとでた。そこで領主は料理人に白豚を料理するよう命じたが、同時に逗留していた旅芸人の飼っていた狼が白豚を食べてしまったので料理人は黒豚を出したという。ノストラダムスが死ぬとき金属板に1700年の日付を彫らせて棺に入れたが、1700年に彼の棺は移されたという伝説もある。
個人的見解:ノストラダムスが1999年に人類滅亡を予言したというのは五島勉の『ノストラダムスの大予言』以来日本に流布し、ノストラダムスは今や予言者の代名詞となってしまった。他方ノストラダムスは単なる16世紀の変人であるとする反論書も多く出されたが、いずれの見方も極端に過ぎると言えよう。ヨーロッパの医学の名門モンペリエを卒業し、ペスト退治に尽力したノストラダムスは、少なくとも当時一級の知識人の一人であるということは確かであろう。また改宗ユダヤ人の子というハンディを負いながらも中世という時代を自己の才覚のみで何とか生き抜こうとしたという点も正当に評価されるべきであろう。ノストラダムスが占星術を用いたから怪しいやつだというのは現代の日本人から見て言えることであり、当時は占星術も立派に医学の小道具だったのだ。 

参考:山本弘著『トンデモノストラダムス本の世界』(羊泉社)
   竹下節子著『ノストラダムスの生涯』(朝日新聞社)
   五島勉書『ノストラダムスの大予言』(祥伝社)