パレンケ遺跡の宇宙飛行士像





 メキシコのマヤ文明の遺跡の一つにパレンケ遺跡がある。その一つに「碑銘の神殿」と呼ばれるピラミッドがあり、その地下には紀元7世紀のパレンケの王、パカルが埋葬されていた。
問題は、そのパカル王の石棺の蓋に描かれていた絵だ。 超古代史系の本にたびたび登場してくる有名なその絵は、どう見ても、ロケットを操縦している宇宙飛行士の図にしか見えない。 古代にロケットなどあったわけがないのに‥。
神秘論者たちは主張する。 宇宙人が古代マヤ人に科学文明をもたらしたのだと・・。



<パカル王石棺のレリーフ> 

 
   これがロケットを操縦する 
   宇宙飛行士を描いたものだ 
   というのだが‥。
  


  超古代文明系の本やUFO系の本で、たびたび紹介されるこの絵だが、 ロケットを操縦している宇宙飛行士を描いたものだと仮定して見てみると、何となく変な感じが・・。
まず、飛行士の座席が妙だ。「背もたれ」らしき物は見えるが、お尻の下には何もない!まるで飛行士のお尻が「背もたれ」にくっ付いてるみたいだ。 それに、一見、レバーか何かを操作しているように見える両手の部分も、よく見ると何も握られておらず、操縦盤らしき物も描かれていない。 全体的には割りと細かい所まで描き込まれた絵だというのに、どうもその辺は省略されてしまったようである。
さらに些細な事を言わせてもらえば、この宇宙飛行士の頭‥、ロケットの外に飛び出しちゃってるんですが・・・。(^^)
大体、 この飛行士、上半身が裸なのである。いくら古代マヤ人だと言っても、こんなラフな格好で宇宙に行くだろうか?
だが、何と言っても、ロケットの先端の形が問題である。かなり奇妙で不自然な形をしている・・。
実を言うと、 この部分に、この絵の謎のヒントが隠されている。
この絵全体を、 時計回りに90度回転させて、もう一度同じ部分を見てみよう。(つまり、絵を縦にして見るという事!)
すると、あれっ? 鳥の姿が見えてくるじゃないか‥?

実はこのパレンケ遺跡の石棺の絵は、超古代文明系の本などでは、長方形の石棺を横に寝かせた形で紹介されている事が多いのだが、本当は、縦にして見るのが正しい見方なのである。
そこに描かれたものを一言で言えば、『生と死を象徴的に描いた宗教画』、という事になるだろう。(棺の蓋に描かれているのだから当然と言えば当然である。)
具体的に説明すると、背景に描かれているのが
トウモロコシの十字架で、その頂点には、「生」の象徴であるマヤの聖なる鳥ケツァルがとまっている。 そして、十字架の根元の部分では、「死」の象徴である大地の神が、中央で宙吊りになったパカル王を、口を開けて待ち構えている・・・。
つまり、
死に行くパカル王を大地が今にも飲み込もうとしている様を描いたのが、この絵の正体なのだ!   <End>

 だが、こうした言葉による説明よりも、次のような絵を見れば、
 この絵が何を描いた物であるか一目瞭然だろう。


 
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