大阪長瀬/近畿大学前「あうとばぁん」レポート 2000

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-part0- イントロダクション...

記憶を再生。

今からすでに10年も前になる1990年。
国際花と緑の博覧会、通称「花博」にナムコが設置したアトラクション『GALAXIAN 3』と『ドルアーガの塔』をプレイしたくて大阪に行った。
その後、二子玉川にできた同社のテーマパーク「ワンダーエッグ」でいつでも遊べるようになったが、その時は、あの名作が初の大型アトラクションに!ということで、ナムコラブラブ、まだビデオゲームに大いなる幻想を抱いていた当時のイタイケな〈笑)自分的には、その大出世的展開に大興奮。
その頃は、ちょうどポリゴンのゲームがぼちぼち出始め、「ヴァーチャルリアリティ」なんてコトバも登場。今日のIT全盛の状況を準備していた時期。これは行かねばなるまい!と妙な使命感に燃え、浪人の身分だったにも関らず、真夏のある日、小田原から新幹線に乗ってしまったのだった。

…と、以上は、つい最初っから長々と書いてしまった余談で、目的のアトラクションに関しては、まぁスゴいはスゴいが、でも正直やっぱしこんなもんか、ってな感じだったのだが…。


ココからが本題。大阪にいた数日間は、花博の売店でバイトをしていた友人、古村ことフルが泊めてくれたのだが、そのフルが連れて行ってくれたのが近鉄大阪線の長瀬という場所。

駅から近畿大学ヘと続く道には、学生街のお約束か、日なびた雰囲気ながらも相当な賑わいを見せるゲヱセンが立ち並び、一大ゲヱセン街?とでもいうべき様相を呈していた。

その中に、ひときわ強烈なインパクトを放つあの店があったのだ。

中に入った途端、その雰囲気に圧倒された。とにかく膨大な数のゲーム機。しかもそのほとんどが、当時でもすでに見ることがなくなっていた真っ黒なテーブル筐体。それも画面は小さな14インチあたりの相当に古いタイプのもの。
そして、店の壁はただのベニヤ板。要するに特大のプレハブのような作りだった。何より異様なのは、天井から伸びた無数のコード。蛍光灯の配線を無理矢理に引っ張り出してつなげたとおぼしきテーブルタップがいくつも無造作に垂れ下がり、そこからさらにタコ足配線されたコードが各ゲーム筐体に電気を供給していた。
それは、思わず「うわ〜サイバー!」と叫んでしまいそうな光景だった。サイバーなんて当時でもすでに恥ずかしいコトバだったケド。

当時は、ゲーム業界が日本を代表する一大産業として、ヤクザ体質からの脱皮に躍起になっていた時期。ゲヱセンも、暗くて汚くて臭い不良の溜まり場〈笑)という従来のイメージから脱却し、明るくて清潔でBGMが大音量で鳴り響く(ゲームの音が聞こえねヱだろーが!)アミューズメントスペースへと生まれ変わろうとしていた。そんな中、黎明期のインベーダーハウスのような雰囲気の空間がそのまま残っていたことに驚きと感激を覚え、懐かしいレトロゲームの数々を夢中でプレイしたのを覚えている。

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そして10年が過ぎた2000年の夏。
EXOPO70をテーマに10年ぶりに大阪に個人旅行することになり、友人フルとも本当にしばらくぶりの再会と相成った。そして自然、あの店はスゴかったな〜果たして今はどうなっているのか? という話に。
フルもあの時以来、長瀬には行ってなかったと言う。
よっしゃ、そんならちょっくら行ってみっか〜? という訳で…
大阪行き3日目。フルと2人で長瀬駅ヘと向かった。

近鉄線に揺られることしばし。駅に降り立つも、その景色にはあまり記憶がない。
なにぶん10年ぶり、件の店の名前もまるで覚えていないし、近畿大学正門に続く道のどのあたりにあったのかも、よく覚えていなかった。

とりあえず歩いて行くものの、ゲヱセンらしい建物がなかなか見えてこない。
10年前は、あの店以外にもなんだかやたらとゲヱセンが並んでいたような気がするのだが…。 最近では、一時の格闘ゲーブームも去って音ゲー以外のアーケードゲームも不振だと聞くし、学生のゲーム離れが進んで、きったないゲヱセンは軒並みみんな潰れちまったのだろうか? そんな不安を覚えつつ、なおも進んで行くと、やっと「UFO」という店を発見。入ってみる。
おお、かすかに店内の風景に見覚えがあるぞ…? このキツい階段、もしかしてここか? しかし、筐体はみなエアロ系ばかりだし、リフォームしたにしても記憶よりも随分と狭すぎる…。 う〜んやっぱり違うなぁ…あの店ではない。店を出て、さらに近畿大正門方面へ歩き続ける。 「UFO partII」という店があったが、どうやら、こちらは閉めてしまったようだ。やはり10年前のストII系2D格闘ブーム全盛の頃から考えれば、規模縮小もムリはない。

と、ぼちぼち近畿大の正門が近づいてきた。もう道も尽きてしまう。
う〜ん、やっぱりなくなってしまったのか…そらそうだわな〜10年前の時点で相当にボロっちい店だったからなぁ…あのまま残ってたら、そらも〜奇蹟だもんな〜…な〜ンて思ってたら…

あったんですわ! あの店が!

近畿大正門の真ん前も真ん前の位置に。外からでは、一見営業してるんだかしてないんだか分からないような佇まいだが…。記憶が蘇ってきた。確かにそのままの場所にあの店は残っていたのだ!
しかも、すっかり忘れていた店の名前は、なんと「あうとばぁん」!!
そう、言わずと知れたテクノ神、KRAFTWERKの出世作となった'74年のドライブシミュレーションアルバムと同じ名前だったのだ。な、なんとテクノな…!

軽い興奮と眩暈を覚えつつ中に入ってみると…さらに驚くべきことに、外観のみならず、内部の印象までもほとんど全く変わっていなかった! 天井から垂れ下がったタップにタコ足配線された無数のコード! 膨大な数の真っ黒なテーブル筐体! 置いてあるゲームも、1階はさすがに最新のものが入ってはいたが、全体としてのレゲー度は10年の時の流れを感じさせないほどの高いレベルが維持されていた。
全くもって時が止められたように、その空間は10年前のままだったのだ…。

そしておそらく21世紀を迎えた現在も、あそこには、'80sの…いや、latest '70sの、と言ってヨイだろう…オールドスタイルなゲヱセンの姿をそのまま伝えるネジレた時空間が存在しているハズだ。

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という訳で、前置きがやたらめったら長くなっちまいましたが、
ココでは、2000年夏に訪れた時の「あうとばぁん」の様子をご紹介しまス。

「あうとばぁん」の場所は下のリンクからご確認アレ。
iタウンページ/近畿大学周辺の詳細地図

サテ、画像はザウルスのヘボデジカメで撮ったゆえ、ちと画質はツラいですが…
さらにあんまり画像の容量考えなかったもんで、かなり重たいカモ知れませン。

でもまァ、見てやって下さいませ。

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