銀河のラセンを調べる


 1.宇宙にある螺旋

海岸で拾える貝にある螺旋は、空のかなた宇宙にもあるらしい。

今回は、数千万光年離れた銀河の渦を観察することにしましょう。
下の写真(「M101」と「M51」)は、「夜空のむこう」というホームページで自ら撮影した天体写真を公開している原田康英さんのものです。とてもきれいな写真がたくさんあります。個人でこんな写真が撮れるのですね。
 
「銀河のデータ」の項目は、原田さんのページから転載させていただきました。

画像にマウスポインタを移動させると「Spiral」で描いた線が消えます。
M101
銀河のデータ 螺旋の性質
おおぐま座
明るさ:8.2等級
距離:1900万光年
三角形の比
(回転角度30度)
中心からの線と
螺旋の接線とのなす角
1.176 72.8°
M51
銀河のデータ 螺旋の性質

りょうけん座(子持ち星雲)
明るさ:9.0等級
距離:2100万光年
三角形の比
(回転角度30度)
中心からの線と
螺旋の接線とのなす角
1.176 72.8°
M74

Credit: Gemini Observatory, GMOS Team
銀河のデータ 螺旋の性質
うお座
明るさ:9.8等級
距離:3700万光年
三角形の比
(回転角度30度)
中心からの線と
螺旋の接線とのなす角
1.176 72.8°


「電波データで描き出された天の川銀河の3次元地図」より
原図に「Spiral」で対数螺旋を書き加えました(赤線と青線)
銀河のデータ 螺旋の性質
天の川銀河
わが太陽と地球が属している
(銀河系の全ガス密度分布)
三角形の比
(回転角度30度)
中心からの線と
螺旋の接線とのなす
1.116(赤線)
1.152(青線)
78.1°(赤線)
74.9°(青線)

2.わかったこと

a) 3つの銀河の渦に等角螺旋(対数螺旋)に一致する曲線があることが分かりました。

b)同じ銀河に見られる螺旋の性質は共通しています。

c)今回の3つの銀河の螺旋の性質は同じでした。

d)ここに掲載することはできないけれども、今回これ以外の銀河も調べたところ、同じように等角螺旋を確認でき、また螺旋の性質も近い数値を示していました。

3.不思議なこと

a) 中心からの線と螺旋の接線とのなす角

中心からの線と螺旋の接線とのなす角が72.8°というのは何か面白い。72.8°の螺旋はほぼ黄金比の螺旋です。そして巻貝と二枚貝の中間の値にもなります。

b) 外れる点

 「Spiral」を使って螺旋を調べていくと、クリックごとに螺旋の一致確認できると、隠された何かを見つけたときのようなときめきを感じます。

もっと面白いと思うのは、途中まで一致していたのに、スーッと外れ始める点があります。オウムガイや巻貝では巻きの最後で微妙に外れます。巻貝では最後のところの殻が厚くなっています。

M51では、黄色の矢印のところでカクンと外れます。何か理由がありそうです。

 

螺旋を調べるソフト「Spiral」

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螺旋って?

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