では、実際にLEDを光らせる回路をご紹介します。

電池に並列に接続されている電解コンデンサは、電源のインピーダンスを下げるものです。昇圧型スイッチングコンバータは、電源→チョークコイル→トランジスタの間の抵抗分が効率に大きく響いてきます。図中で使用しているニッケル水素電池は内部インピーダンスが非常に小さくほとんど問題ありませんが、通常の乾電池は比較的大きいため、この影響を極力少なくするために接続してあります。
チョークコイルは、市販のフェライトコアにポリウレタン被服線を巻きました。バイファイラ巻とは、導線2本を軽くよじり同時に巻いて行くことです。今回使用したフェライトコアは、メーカー不明ですが10個100円で売っていた、外径約8mmの物です。なお図中の点は、巻き始め(あるいは巻き終わり)の方向を示しています。特にブロッキング発振の場合、巻線の方向の組み合わせを間違えると発振しないので気をつけてください。
トランジスタは、東芝の2SC2500を使用しました。このトランジスタはストロボ用に開発されたものです。コレクターエミッタ間の飽和電圧(電流を流したときの電圧降下)が非常に小さく(1Aで0.1V)、この値が効率に影響するスイッチングコンバータに適しています。ストロボ用トランジスタは各社より多種多様に出ていますので代替部品はすぐ見つかるでしょう。2SC2655・2SC3279(共に東芝)などは同じように使えそうです。
ダイオードはショットキーバリアダイオードを使用しました。ショットキーバリアダイオードは順方向電圧降下が小さく出力電圧を稼ぎたいときにはもってこいです。また逆復帰時間も短いので、高速スイッチング時には効率も上げてくれます。
トランジスタに接続されている半固定抵抗は、出力電圧を設定するために接続してあります。またLEDに並列に接続されているタンタルコンデンサは出力側のインピーダンスを下げコンバーターの効率を上げるのに寄与しています。これは特にタンタルである必要はなく、普通の電解コンデンサでもかまいません。
