ラジオ展示室「未整備ジャンク品3」



未整備品、その3ページ目。標準的なスーパーならホイホイ修理も進みますが、コレクションは珍しい物へと向かう傾向があります。必然的に戦前の製品や終戦直後の製品が増えるため、未整備品はいずれも曲者、修理に時間のかかる物ばかりです。1台直すのに100時間以上はかかります。
 


【J21】松下無線(National・現:松下電器産業) 國民受信機Z-4型 1938年(昭和13年)

 
使用真空管:57,56,47B,12F
 
受信周波数:550-1500KC
 
定価:46円00銭(発売当時)




 

松下無線の國民受信機Z-4型。既に修理済みのZ-3型の後継機種と見られるます。4球式ですが、回路は所謂再生検波低周波2段で、特に珍しい物ではありません。外観は大変良好ですが、とんでもないことにスピーカーが欠品。この機種はダイナミックスピーカーが付いていたはずです。

 


 
【J22】松下電器製作所(National ・現:松下電器産業) R-48型 1933年(昭和8年)
 
使用真空管:224B,224B,247B,112B
 
受信周波数:550-1500KC
 
定価:50円00銭(発売当時)




 

松下電器製作所のR-48型。ラジオが交流化し、電灯線から直接電源を取れるようになった直後の製品ですが、修理済みのR-44に比べるとコイルケースやバリコン等がコストダウンされています。真空管はすべてナス管のはずですが、故障したのか見事に交換され57S,24B,3YP1,12Fが残っていました。終戦後も使用されていたようです。状態は良く欠品なし。


 

 
【J23】松下電器製作所(National ・現:松下電器産業) R-48型 1933年(昭和8年)
 
使用真空管:224B,224B,247B,112B
 
受信周波数:550-1500KC

定価:50円00銭(発売当時)




 

松下電器製作所のR-48型。このラジオにはキャビネットが異なる3種類が存在し、これがその2つ目です。数としては前者、角形が多いような気がします。シャーシはダイヤル部分を除いて3タイプとも共通のはずです。このラジオも真空管が交換され24B,24B,47B,12Bが残っていました。ナス管は失われましたが、オリジナルがそのままST管に移行した形です。状態は良好ですが、スピーカーのコイルカバーが欠品しています。これはジャンクとして確保しているため、復元可能です。

 


 
【J24】日本ビクター蓄音機(Victor ・現:日本ビクター) 5R-65型 1939年頃(昭和14年頃)
 
使用真空管:58,2A7,57,2A5,80(スーパー)
 
受信周波数:550-1500KC
 
定価:133円00銭(発売当時)






日本ビクター蓄音機のスーパーヘテロダイン受信機。高周波増幅付き、IF増幅無しの変則構成で、基本的に修理済みの5R-70型と全く同一と考えられます。キャビネット、シャーシ共にオリジナルで状態は非常に良好、大切にされたようです。簡易清掃したため、現在つまみは外して有ります。欠品無し。



 
【J25】八歐無線(GENERAL・現:富士通ゼネラル) 5A-1型 1947年頃(昭和22年頃)
 
使用真空管:6A7,6D6,6ZDH3,42,80
 
受信周波数:550-1500KC
 
定価:不明






ゼネラルの終戦直後のスーパーヘテロダイン受信機。まだ周波数変換用の6WC5がなかったため、戦前海軍で使われた6A7が使用されています。この球は短波帯での使用に弱いというが、このラジオは短波も受信できる設計。どのような不具合が出るかは、修理して動かしてみないと何とも言えない。状態は良いが、真空管6ZDH3が失われ6ZDH3Aに交換されています。欠品無し。

 

 
【J26】松下電器産業(National) 5S-14型 1948年(昭和23年)
 
使用真空管:6WC5,6D6,6ZDH3A,6ZP1,12F
 
受信周波数:550-1500KC
 
定価:不明






松下電器のスーパーヘテロダイン受信機。終戦直後の製品で、きっと珍しい回路だろうと思いきや、全く面白くない標準的な回路でした。外れです。ただ、この年代の製品は残存数が少ないため貴重ではあります。状態は並、回路は良く保存されていますが、残念スピーカーが現在の物に交換されています。(その後、本機は売却しました。)

 

 
【J27】松下電器産業(National) PS-71型 1953年頃(昭和28年頃)
 
使用真空管:UCH-42,UF-41,UBC-41,UL-41,UY-41
 
受信周波数:535-1605KC
 
定価:14000円






松下電器のPS-71型。一世一代の失敗作と思われる。mT管の到来を見越して、欧州のリムロック管を採用。おそらく、日本のメーカー製ラジオでリムロック管を使用したのはこの1機種で終わり。おかげて保守用の真空管も入手に困ります。真空管はすべてPHILIPSのMINI-WATTシリーズを採用。全体的に状態は良い。真空管を探しているがUY-41以外は見つかりません。真空管をお譲りいただける場合はご連絡下さい。と書いたところ、お譲りいただける方からご連絡をいただき、1セット準備できました。

 

 
【J28】日本電気(NEC) RA-111A型 1947年頃(昭和22年頃)
 
使用真空管:76-6L7G-6D6-6B7-42-80
 
受信周波数:550-1600KC(MW)/6-18MC(SW)

定価:不明






日本電気が終戦直後に作ったラジオ。NECの真空管ラジオはこの他に数機種しかありません。回路は大変変則的で真空管配置図及び、本体刻印通りだとすると6L7Gと6B7が使用されているはずです。ただ本機では6L7Gが6WC5に交換され、6B7は欠品。また、本体の銘板はRA-111Aであるが、裏蓋の銘板はRA-110で、RA-110の上からスタンプでRA-111Aに訂正されており、当時の物不足が見えてきます。



 
【J29】山中電機(TELEVIAN・存続会社無し) 放送局型第百二十二號受信機 1943年頃(昭和18年頃)
 
使用真空管:12YR1,12ZP1,24ZK2,B49
 
受信周波数:550-1500KC
 
定価:不明






山中電機の放送局122号型受信機。123号に比べると残存数は圧倒的に少なく貴重なラジオです。状態は良く、安定抵抗管B49もそのまま残っています。欠品無し。

 

 
【J30】帝国蓄音機(TEICHIKU・現:松下電器産業) 10型 1938年頃(昭和13年頃)
 
使用真空管:24B,24B,47B,12F
 
受信周波数:550-1500KC
 
定価:不明






テイチクのラジオ、非常に珍しい物です。状態は良く、欠品無し。真空管もオリジナルのまま、スピーカーは斜めに付いています。

 





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