ラジオ展示室「トランジスタラジオ」

 

真空管ラジオはノスタルジーを感じる良い音がしますが、やはり高性能なトランジスタラジオも捨てがたい。手元にある半導体式のラジオを独断と偏見で選んでみました。中にはトランジスタラジオと呼べない代物もありますが、LSIラジオという呼び方は無いのでここに入れて有ります。こんなラジオはアンティークではないと言う声もありますが、あしからず。
 
 



【601】ソニー(SONY) TFM-9510型 1980年頃(昭和55年頃)

受信周波数:525-1605KHz(AM)/76.0-90.0MHz(FM)

定価:不明
 


 

SONYの木箱入りホームラジオ。多分昭和55年頃の製品だと思うが、正確な年代は不明。AC100Vで動作し、電池は使えない。

受信部13石、電源レギュレーターに1石の合計14石。全てシリコントランジスタを使用、2SC1364等ソニー製のトランジスタが使われている。(ソニーは現在トランジスタの生産はしていません。)回路は普通のスーパーヘテロダインで注目すべき点は無いが、何と内部の電源電圧は27V、商用電源から電源をとっているにしろ、トランジスタラジオにしては異例の高電圧である。

木箱は合板で、がっちりしている。写真では黒っぽく写っているが、明るい茶色でなかなか綺麗。縦型ダイヤルで、電源が切れているときは文字が見えないが、電源ON時は後ろから照明がついて周波数目盛りが緑色に浮き上がる。指針にはチューニングインジゲーターが付いていて、同調時には赤く光る。緑色の照明は電球、赤いインジゲーターは発光ダイオードを使用。スイッチは全て機械式、バンド切り替えはAM/FM/FM-AFCの3切り替え。AFCがON/OFFできるところが昔のラジオらしい。

このラジオはリサイクルショップでジャンク扱い無保証のものを2500円で購入。動作させてみるとFMは良いが、AMの受信不良。電解コンデンサが劣化していた。しかし、修理してもAMは満足できる性能ではない。何故か強電界放送を受信すると若干音がひずみっぽくなる。AGCの動作が適切でないのか、IFまわりがよろしくないのか・・・。元々こうなのか、まだどこかが悪いのか、微妙なところである。しかし、実用上はあまり問題ないので、とりあえず妥協した。その後、使うに伴いだんだんとAMの受信状況が改善し、今では問題なく動作している。多分電解コンデンサのリークが原因と見ている。


 

【602】トリオ(TRIO・現:ケンウッド) BCL-11型 1984年(昭和59年)

受信周波数:525-1605KHz(MW)/76-108MHz(FM)
      2.3-5.1MHz(SW1)/5.8-6.3MHz(SW2)
      7.0-7.5MHz(SW3)/9.4-9.9MHz(SW4)
      11.6-12.1MHz(SW5)/13.5-14.0MHz(SW6)
      15.1-15.6MHz(SW7)/17.5-18.0MHz(SW8)
      21.4-21.9MHz(SW9)

 
定価:24800円
 
 

 

現KENWOODのラジオ。このページにあるラジオの中で唯一新品で購入した物。ICを多用したBCLラジオで単3電池4本、DC6Vで動作する。短波はSW1〜9までバンドスプレット方式でカバー。バンドの谷間で受信できない部分が多数有り、PLL全盛の現在は考えられない。FMは76〜108MHzで日本でも海外でも使用できる。

バンド切り替えは前面に並んだ黒いスイッチを押す。このスイッチは押すと電源ONになるが、これがクセもので蛍光灯のノイズ等で何も触っていないのに電源が入る事が度々ある。知らないうちに電池が空ということも・・・。回路はダブルスーパーで小型の携帯機種としては感度も優秀。安定度も選択度もなかなか良く、音も良い。電源スイッチの問題を除けば大変良くできたラジオである。

このラジオを購入した当時、私はまだ中学生で、当時下火になりつつあったBCLを始めるために買った。このラジオ1台で約50枚程度のベリカードをもらったが、当時のレポートが放送局の役に立ったとは思えない。本当はICF-2001DやICF-7600Dが欲しかったのだが、当時40000〜60000円以上もする高価なラジオに手が出るはずもなく、ICF-7600Aを買うことに。ところがお店に行くとICF-7600Aは売っていない、仕方なくこのラジオを買った。しかし、後日考えてみると、ICF-7600Aよりもこの機種の方が全てにおいて優秀である。(多分)あまり売れなかったのか、中古市場でも見かけない。

私のラジオ生活の出発点?になった1台。今でも常時電池を入れて受信できるようにして有る。使用することは殆どなくなったが・・・・。
 



 

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