明治・大正の未来予測

百年前の二十世紀 

(横田 順彌・著/筑摩プリマーブックス86)(19941122日)

(あらすじ)

第一章 西暦二000年未来の旅

 明治133(西暦2000810日の東京市。15日に20世紀最後の年を祝うため、世界各国から200人の国王や大統領、首相らが日本国の東京市に集まっている。この大祝賀式典を見るために瀬戸内海の小島から30年ぶりに上京した70歳のおじいさんを「ぼく」が案内する。自家用飛行機で帝都を散歩ならぬ散飛し、動く歩道で移動し、政府が無料でマンションを貸してくれ、人造人間のお手伝いがいて、テレビ電話が普及している……。第二章以降で紹介する、色々な人が予測した20世紀の世界を、本書の著者である横田順彌さんが適当に集めてつなぎあわせたもの。「なんとなく、のんびりしているけれども、鋭い指摘などもあって、おもしろい」とコメントしておられます。

第二章    未来予測の的中度―『二十世紀の予言』

 明治341901)年12日と3日に〈報知新聞〉に掲載された『二十世紀の予言』を紹介・分析していく。予言と銘打った、まとまった形のものとしては、これが明治時代最初の未来予測だろうと横田さんは述べておられます。この予言、無線電信や電話の発達、電気がエネルギーの中心になる、鉄道の発達など、当時の知識を最大限に生かして正確に予測し、「その的中率の高さには、おどろきを禁じ得ない」と、横田さんは高く評価されています。

第三章    『二十世紀の予言』は誰が書いたのか

 横田さんは、当時報知新聞にいた村井弦斎(本名・寛)ではないかと推理し、村井や彼と交際のあった矢野龍渓、森田思軒、須藤南翠らSF作家のはしりともいえる空想冒険科学作家などについて紹介。この村井弦斎については、数年前、NHKで紹介され、そのときのゲストはやはり、横田順彌さんでした。当時はまだビデオを編集することができず、消してしまったのが残念です。

第四章    その他の未来予測

『二十世紀の予言』以降、発表された未来予測の色々を紹介。明治・大正を生きた人々は、来るべき「未来」に対して、どのようなイマジネーションを働かせ、ビジョンを抱いていたのだろうか?

 日本SFの祖ともいわれる押川春浪の『海底軍艦』も登場。キリスト教社会主義者・賀川豊彦のSF的風刺小説『空中征服』は、当時「煙の都」と称された大阪の煤煙問題を批判したもの。大阪市長となった賀川豊彦が資本家や権力者の妨害と戦いながらユートピアを建設していくが……。星一原案・江見水蔭作『三十年後』も登場。この星一さんは、あの星新一さんのお父上です。

 

(書評:The now determines the future!『二十一世紀の予言』を語ろう!)

 すみません。まだ未完成です。ここまであらすじを読まれた感想などありましたら、メールください。また、あなたが予測する『二十一世紀の予言』も募集中です。

 

2001..9〜)

 

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