
最近読んだ本より
坊っちゃんは名探偵!
夏目少年とタイムスリップ探偵団
楠木誠一郎 作 講談社青い鳥文庫
2001年12月15日第1刷
by SF Kid
講談社青い鳥文庫の中の1冊です。
このHPでも紹介したポンペイ最後の日が現在、講談社青い鳥文庫から出ている、とネット検索で知って、書店の講談社青い鳥文庫の棚に行ったとき、見つけました。
何だか面白そうだ、と思って買ったのですが、やはり面白かった。
講談社青い鳥文庫は、ファンクラブもあるようです。講談社が開設している、公式ファンクラブです。子どもたちに読書の習慣をつけるための面白い試み。講談社青い鳥文庫、あなどれない。
ところでこの本、氷室拓哉、遠山香里、堀田亮平の三人がなぜか明治時代にタイムスリップしてしまい、そこで少年時代の夏目漱石(金之助)と出会い、少女時代の樋口一葉(奈津)誘拐事件の捜査に協力する、というもの。
金之助少年の描写がいいです。大人顔負けの大活躍をして、警察関係者にも一目置かれています。過去、何度か警察に協力して事件を解決しているようです。
樋口奈津ちゃんの生意気な描写もいいですね〜。
あと、森鷗外(林太郎)も登場、捜査のヒントを与えて去っていきます。かっこいい!
明治時代を舞台にした小説は、レトロ好みの私にはうれしいものですが、この作品はさらにタイムスリップという、SF的要素も入っています。
使われるトリックも、迷路を使った暗号で、本格的。非常に難しい。
面白いので、なかなかやめることができず、2日で読み終えました。
いや〜、いいですよ。漱石、一葉、鷗外にタイムスリップ探偵団、神津・松下の警察コンビ。キャラが揃っています。もっと読みたい。
私、読みながら、3人が無事に現代に戻ってこれるのか心配してましたが、事件解決後、無事戻ってきました。しかし安心すると今度はなぜか、もったいないような気もしてきました。3人には悪いですが、しばらく現代に戻ってこれず、当分の間金之助少年や林太郎青年と協力して更なる事件に挑んでほしかったですね。
作者はあとがきで、また別の時代にタイムスリップすることを示唆しています。今度はどこに行くのでしょうか。何だかTVアニメ『タイムボカン』を思い出します。
しかし現代はミステリー全盛ですね。この本は、毎月文庫や新書で新刊が出ている大人向けミステリーの低学年向け版ともいえます。ミステリーの幅は広い。
SFももっとアピールしていきたいものです。
2002.10.11(金)
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