最近読んだ本より

  コミック伝説マガジン創刊号  

by SF Kid

 週刊マンガサンデーを発行している実業之日本社が出した新雑誌。表紙は鉄腕アトムです。

 最近、昔のマンガが見直されているようで、かつての名作マンガの復刻や続編がよく出ていますが、この雑誌、一冊丸ごと60年代以降の名作マンガのリメイクや続編や復刻なのです。

 『踊ルせぇるすまん』『まいっちんぐマチコ先生』『Theかぼちゃワイン』『嵐のフィールド』などの続編・リメイクが載っています。巻頭に『鉄腕アトム』の新作が三本立てで載っているのには驚きました。手塚プロダクションの制作です。この雑誌の主旨にふさわしい作品だとは思いますが、何だか内容が子供っぽい展開になったのは残念。手塚作品なら、『ブラック・ジャック』が読みたいですね。手塚治虫亡き後もオリジナルのビデオや映画が出ているのですから、ここらでひとつスケールの大きな新作を発表して映画化してはどうでしょうか。

 また、永井豪も『オモライくん』の続編を描いていますが、私、このマンガは知りませんでした。永井豪は、SFやお色気ギャグに多くの名作がありますが、この作品は後者の系統に属するようです。でも、どうせ続編を描くなら、『マジンガーZ』『ゲッターロボ』『デビルマン』『ドロロンえん魔くん』『キューティーハニー』でやってほしかったですね。永井豪といえば、私がリアルタイムで読んだのは、『超マン』『スペオペ中学』ですね。私は子供時代、マンガを買うのを親に固く禁止されていたのですが、時々親に隠れて買っていました。もちろん定期購読できるはずなく、一回買うだけです。上の作品も、一回分しか読んでいないのに、すごく面白く、記憶に残っています。永井ギャグが私の好みに合っていたのでしょう。しかし、今回の『オモライくん2001』は、ややパワーが足りない気がする。

『マチコ先生』は、マンガもテレビも見てなかったので思い入れはなし。そういえば、同じ時期、同じ雑誌で永井豪の『00学園スパイ大作戦』も連載していました。

 同じ続編組みでも、大収穫ではと思うのが、『新1・2のアッホ!!』です。舞台はかつての連載終了後から現代に経過させて、現代からかつての自分を茶化しています。ギャグマンガという表現手段をうまく使っている。ギャグのパワー、流れもすごい。「かつてのパワーそのままに」と書きたいところだが、残念ながら旧作を知りません。これはぜひ、旧作を読んでみないと。

 また、名作復刻として、石ノ森章太郎の『ストリップ』(『サイボーグ009』の人物がゲスト出演する刑事物)、池上遼一の『黄金仮面』、望月三起也の『突撃ラーメン』も復刻。『黄金仮面』と『突撃ラーメン』の続きが気になる。

 あと、「あのころコラム」や百円雑誌屋の突撃取材、クイズの題材として紹介された山上たつひこのギャグマンガも面白かった。

 編集後記『「マンガの未来」は「過去」にある!?』を読めば、この雑誌の創刊目的が、当HPを作るうえでの参考になると思います。

【そしてきれいごとになるが、これをきっかけに少しでも多くの方に過去の作品に目を向けてもらい、それを今のマンガ・シーンにフィードバックさせてもらいたいからだ。

 マンガの進化はすさまじい。「鉄腕アトム」連載開始から約50年間で、これだけ多種多様な傑作が生まれたのだ。数々の「遺産」を忘れることなく、体に刻み込ませて、マンガの新世紀へと、漕ぎ出していこう。これらの復活作品は、決して後ろ向きのノスタルジー志向だけではない、これからのマンガの方向性を示すひとつのヒントとして、前向きに評価して欲しい。

 マンガの未来は、今や過去にこそ秘められているのかも知れない。】

 

ぜひこれからも続いていって欲しいマンガ雑誌ですね。

次号は8月28日ごろ発売だそうです。

2001.7.20(金)

目次に戻る⇒

 

ご意見・ご感想を掲示板にお願いします。

 

ご意見・ご感想お寄せください

 

20csfclub@myad.jp