視聴覚室

 

『東洋初 怪ロボットを作った男・西村真琴』   

200163日 知ってるつもり?!放送

From SF Kid

 少し前、放送されたのを録画していたのを、ようやく見ました。

 1928(昭和3)年、東洋初のロボット「学天則(がくてんそく)」を作った生物学者。このわずか8年前に、カレル=チャペックの『ロボット』が出版され、ロボットという概念が知られるようになったばかりだったそうです。欧米ではロボットの試作品が幾つか発表されていたそうですが、東洋では学天則が初めてだそうです。昭和3年とは、あの手塚治虫が生まれたか生まれないかといった時代ですから、文字通り、鉄腕アトムより早い、東洋初のロボットですね。

西村真琴は生物学の研究者としてエネルギッシュな活躍をしておりましたが、好奇心が強く、色々なことに興味を持ち、ロボット開発や中国大陸への医療支援、中国人孤児の救済なども手がけました。

学天則は、世界人類の平和と友好を願い、科学技術の暴走を戒める警鐘の意味を込めて作られたということです。世界の人種から合成された顔を持ち、世界・宇宙を象徴するコスモスを胸にあしらい、照明が当たると微笑み、右手のペンで字を書くそぶりをしたそうです。東洋初のロボットがこのように非実用的で、哲学的な風貌・行動をし、創造者の深い意図が込められていたなんて、やはり東洋の神秘だ。

この学天則は、すごい人気で、日本各地で見物客が集まったそうですが、西村真琴の伝えたかったメッセージは理解されず、見世物としての扱いを受け、その後、ドイツに売られ、行方不明になったそうです。

西村真琴は、私はこの番組で初めて知りました。同じ時代の南方熊楠は有名ですが、それに勝るとも劣らない日本の偉大な学者ですね。これを機会にもっと知名度が上がってほしいですね。しかし西村博士の作ったロボット・学天則の物語は、ちょっと悲しい物語です。これはそのままSF文学小説になりますね。西村博士に関する本があれば、このHPでも絶対取り上げたいと思います。

なお、映画『帝都物語』には、西村博士と学天則が登場するそうです。そこで西村博士を演じていたのが、西村博士の次男・西村晃だそうです。何だか『帝都物語』には他にも色々面白そうな人物が登場していそうだ。この映画が見たくなってきました。

2001.7.24(火)

 

 

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 また、このコーナーで取り上げる作品は、ノージャンルです。SFにこだわりません。色々な方からの投稿をお待ちしております。

 

 

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