減圧開頭術


脳が腫れてくる(脳腫脹)と頭の中の圧力(頭蓋内圧)が上昇して,脳を圧迫して,具合が更に悪くなり,生命の危険も生じてきます.この様な状態は,脳梗塞以外にも,重症の頭部外傷・くも膜下出血・脳内出血などでも起こることがあります.

この様に,頭蓋内圧が著しく上昇したときに,頭蓋骨の一部分を手術にて除去することによって,圧力を外に逃がしてやるための手術を減圧開頭術といいます.骨を外したところの脳は,皮膚でおおわれていますので,心配はありません.そして,しばらく時間(数週間)がたって,頭蓋内圧が正常に戻ったら,もう一度手術をして,元に戻します.それまでの間,取り外した骨は,零下70度程度の冷凍庫で保存しておきます.


減圧開頭
頭蓋骨と脳の間には,外側から順に脳硬膜くも膜があり,上の写真は,脳硬膜を切り開いて,脳の表面を見ているところです.光って見えるのが,くも膜で,黄色く見えるのが,いわゆる「脳みそ」です.要するにこれが,神経の大きな固まりであり,手足を動かしたり,ものを考えたり,記憶したりするのですから,不思議な感じがしますくも膜下出血は,このくも膜と脳との間に生じる出血です.


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