
頭部外傷
ひとくちに頭部外傷といっても,色々な種類があります.代表的なものとして
- 脳振盪・・・通常,後遺症などなく回復して,経過は良好です.手術になることはありません.
- 急性硬膜外血腫・・・大きなものは,手術になりますが,経過は,概して良好なものが多いです.
- 急性硬膜下血腫・・・やはり手術になる場合がありますが,経過は,急性硬膜外血腫に比べると不良です.
- 脳挫傷・・・手術が必要になるような大きな挫傷では,後遺症が心配されます.
- 慢性硬膜下血腫・・・比較的軽い頭の外傷後,数カ月かけて,ゆっくり血がたまってきます.手術になることが多く,経過は比較的良好です.
*自動車のシートベルトの普及,原付オートバイのヘルメットの普及に伴って,これらの運転者自身の致命的な頭部外傷は,ここ10年間,明らかに減少しています.一方で,歩行者や自転車の重篤な事故は,いっこうに減る気配がありません.みなさんご注意下さい.
*最近,重症頭部外傷の治療法として低体温療法が,注目されており,マスコミなども賑わしております.しかし,この治療法は,確かに有効な場合もありますが,無効の場合も多いものです.少なくとも,脳死状態に陥ってしまった患者さんを蘇らせることのできるものではないことは,ご承知おき下さい.
最初のページに戻る