熱感知器
HEAT DETECTOR

 熱感知器には、熱の検出方式によって、定温式差動式があります。
 定温式の熱感知器は、火災の熱により一定の温度以上になると作動するもので、スポット型感知線型があります。
 差動式の熱感知器は、火災の熱により一定の温度上昇率以上になると作動するもので、スポット型分布型があります。

定温式スポット型熱感知器 (fixed temperature spot type detector)
定温式スポット型熱感知器
 定温式スポット型熱感知器は、内部の感熱部が、火災の熱により一定の温度以上になると作動します。

 感熱部は、バイメタルという2種類の熱膨張率の異なる金属板を貼り合わせたもので、熱を受けるとよく膨張する金属が外側に、あまり膨張しない金属が内側になって曲がり、一定温度での曲がり具合によって、電気的な接点が閉じます。

 定温式スポット型熱感知器が作動する温度は、75℃や65℃に設定されたものが多く、これを公称作動温度と呼んでいます。

定温式感知線型感知器 (fixed temperature line type detector)
定温式感知線型感知器
 定温式感知線型感知器は、長く張り巡らした感知線が、火災の熱により一定の温度以上になると作動します。

 感知線は、2本の絶縁樹脂被服されたピアノ線(電線)を螺旋状に撚ったもので、火災の熱を受けて一定温度以上になると樹脂被服が融け、電線同士が接触します。

 通信ケーブルなどと一緒に敷設し、ケーブル火災の感知にも使用されています。

差動式スポット型熱感知器 (rate-of-rise sopt type detector)
差動式スポット型熱感知器
 差動式スポット型熱感知器は、内部のチャンバー(空気室)に閉じこめられた空気が、火災の熱によって急激に膨張すると作動します。

 チャンバー内に閉じこめられた空気は、リーク孔というとても小さな孔から外部と出入りでき、日常の気温変化などによる膨張収縮は、ゆっくりと打ち消されてしまいます。

 火災の熱により、チャンバー内の空気が急激に膨張すると、リーク孔からの漏れが間に合わず、ダイヤフラムという隔膜が押し上げられ、電気的な接点が閉じます。

差動式分布型熱感知器 (rate-of-rise line type detector)
差動式分布型熱感知器
 差動式分布型熱感知器は、外部に長く張り巡らした空気管内に閉じこめられた空気が、火災の熱を受けて急激に膨張すると作動します。

 基本的な構造は差動式スポット型熱感知器と同様で、火災の熱により空気管内の空気が急激に膨張すると、リーク孔からの漏れが間に合わず、ダイヤフラムという隔膜が押し上げられ、電気的な接点が閉じます。

 空気管は、外径約2mmの銅パイプで、感知器1個あたり100mまで張り巡らすことができ、必ずループ状にして、両端を感知器に接続します。

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