MIDI(ミディ)とは<概要と歴史>

MIDIの一般的説明ではよく次のようなことが書かれます。

「MIDIとは、Musical Instrument Digital Interfaceの頭文字。楽器同士を接続しその音楽情報をデジタル信号によって伝達するためのインターフェースを意味し、 演奏状態を他の楽器に伝達するための標準となるハードウェアおよびソフトウェアフォーマット。」

つまり”楽器のデジタルインターフェース規格”ということなんですが、この説明では何のことやらわからないと思いますので順を追って説明していきます。


MIDI誕生

MIDIが登場する前は、いわゆるアナログシンセサイザが電子楽器の主流をしめていました。 アナログシンセサイザの時代でも、楽器同士を接続し同時に演奏したり、アナログシーケンサによる単純なパターン演奏を行ったりしていました。 アナログシンセサイザでは、電圧制御によってコントロールする手法がとられ、ピッチ(音程)の高低は電圧の大小、 ボリュームの大小も電圧の大小というような感じになっていました。 (VCOの音高を決める電圧CV、鍵盤を押す・離すを伝えるGATE信号によってコントロールするCV/GATE方式と呼ばれる電圧制御)
しかし、こうしたアナログ制御は、基本的に1動作のコントロールに1ケーブルが必要で様々な音楽情報をやりとりするには大変な接続の量になってしまいます。 また、電圧は常に変動するという不安定な側面をもっていますから、温度や湿度などの環境の変化にも影響を受け、 それによってコントロールされる音も微妙に変動してしまうといった扱いずらいものでした。
そこで電子楽器は安定的な演奏とメーカを問わず接続を可能にするために制御方法の統一化が図られました。 そのころの電子楽器のデジタル化とあいまって、デジタル信号を使った電子楽器の制御方法の統一が進められ生まれたのがMIDIです。
MIDIは国内外の楽器メーカーの話し合いによって決められた統一規格なので、MIDI対応の楽器であれば、メーカー、機種を問わず接続でき演奏データをやり取りできます。


で、MIDIとは?

MIDI信号はオーディオ信号とはまったく違うものです。CDなどに収録されているデータは実際の音をデジタル信号に変換したものですが、MIDI信号は音そのもののデータではなく、 楽器の演奏情報です。キーボードでいえば、鍵盤を押す・離す、ペダルを踏む・離す、音色を変えるといった動作をそれぞれ符号化したものといえます。 実際の音データを扱わないので一つ一つのデータは非常に小さくできますが、実際に音をだすMIDI機器によって多少音色がかわってしまうといったことがあります。