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日本の自民党とタイの民主党が
どうそれぞれの国の社会組織と関係しているか

バンディット・ヨンラタナシリ


はじめに

 このレポートは、タイと日本の市民社会がどれぐらいそれぞれの国にある政党に影響を与えるかを説明することが目的である。 そのため、この研究は、次の各点に特に重点を置いている。

1.タイと日本の社会構造のどの部分がその国の権力を持つ政党に影響を与えることができるか
2.権力を持つ政党が社会構造の特定の階層を基盤として設立されていても、社会構造全体に影響を与える政策を立てているのかどうか
3.社会構造自体と権力を持つ政党が互いに影響を与えたり、受けたりする場面もあること
 ここではタイと日本の権力を持つ政党として、タイの民主党と日本に自民党を選び、それぞれの国の社会構造とともに比較することにした。日本の自民党とタイの民主党を比べる理由は、両方の政党にたくさんの類似点があるからだ。例えば、設立された時期である。 タイの民主党が1946年であるに対し、日本の自民党は1955年に自由党と日本民主党が合併して設立された。両者とも1950年前後に設立された。それに、両者とも保守政党であり、今までずっと継続して政治を行ってきた政党でもある。また、両政党とも国民からもっとも信頼を得ている政党だといえる。なぜなら、自民党はいつも政権政党となってきたからである。タイの民主党も国民が全員認めているわけではないが、ほかの政党よりは認められている。特にバンコクに住んでいる人はほとんど選挙の際には民主党を選んでいる。このように日本の自民党とタイの民主党はたくさんの類似点がある。けれども似ている点があっても自民党と民主党の間には大きな違いがある。それは、政権政党となってきたかどうかの違いである。自民党は設立された1955年から今日まで1993-1996年以外はずっと政権政党となっているが、民主党は自民党のように長く単独政権政党となっていない。
 そこで一つ疑問点が現れてくる。自民党と民主党にはたくさんの類似点がある。それなのになぜ一方は単独政権政権となることができないのか。 もしかしたら タイの社会構造と日本の社会構造に違いがあるため両政党に違いが生じているのかもしれない。そうであれば社会構造が政党に影響を与えていることが 明らかになる。けれども、もしかしたらタイの民主党自身と日本の自民党自身の体質に違いがあり、それが政権政党となることができたかどうかに現れたのかもしれない。そうであれば、さっきと反対に政党の方が社会構造に影響を与えていることが明らかになる。
 以上のことから日本の自民党とタイの民主党を比較してみることにした。


タイと日本の社会構造



日本の自民党とタイの民主党の設立


日本の自民党とタイの民主党はどの支持団体から支持されているか